鎌倉の変貌
10 21, 2008 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
鎌倉市長の勧告、鎌倉市議会の決議、地域住民、商店街との対話継続を拒否し、市民多数の書名も無視して、平安レイサービス(本社・平塚市、神奈川から町田にかけ葬儀を中心に結婚式、介護事業を拡げる)による由比ガ浜通りの葬儀場建設が本格的に始まった。
今日は周囲との塀を作っている。
この問題がきっかけで市民有志で結成された「古都・鎌倉の景観を考える会」によるミニパンフレット『由比が浜STORY』。
由比ガ浜通りの歴史や老舗の店、記憶や想いを紹介している。
9 28, 2008 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
毎日のように由比ガ浜を歩いていて本当にゴミが多いと感じる。
海草に混じって、ポリ袋、空き缶、使い捨てライター、魚網、発泡スチロール容器…。
由比ガ浜は今「海水浴場」シーズンだから、毎日「回収」「清掃」され、それでも少ない方なのだ。
江ノ島の片瀬海岸東浜では海岸清掃用の特殊車両が毎日のように早朝活動している。
7月に刊行された『海はゴミ箱じゃない!』(眞淳平/岩波ジュニア新書)を読むと、日本中の海浜と海底がゴミ箱のようになっていることがわかる。
「世界自然遺産」に指定され国立公園特別自然保護地区として厳重な管理下にある北海道知床の海浜は、日本海の対馬海流に乗り、宗谷海峡を抜けて回り込み、親潮に押し流されて漂着した大量のゴミが堆積し、その上をヒグマが歩いている。
沖縄西表島の美しいマングローブの汽水域には満潮で押し上げられ引き潮でひっかかった発砲スチロールのフロートやペットボトルなどが散乱する。
閉鎖性の強い瀬戸内海は底引き網を上げるとゴミだらけ。
海浜の人工ゴミの8割は様々な流れに乗って漂着するもので、回収しても切りが無く、数十年前こんなことは想定されていない時代に作られた法律のもとで行政も効果的な手を打つすべも財源もない状況が続いている。
これらのゴミはどこから来るのか。
ほとんどが街から川へ流れ、海へ、そして打ち上げられるものなのだ。
川辺での不法投棄物が流されるというようなものもある。
山奥から発した川はすべて海に注がれる。
だから海に面しない内陸の街や人たちも無関係ではまったくない。
国内だけでなく、台湾、中国、韓国などからのものもたくさん。
遠い南の島から打ち寄せられたヤシの実に叙情を感じているような時代ではもうなく、危険なものも少なからずある。
集魚灯、蛍光灯、危険物が入ったポリタンク、注射器等々。
覚醒剤が残った注射器も見つかっている。
今年1月から3月にかけて、沖縄から北海道までの広範な海浜に、海苔養殖などで使用する硫酸、塩素系漂白剤など取り扱いが危険な薬剤が入った4万個にものぼるポリタンクが韓国から流れ着いた。
これらは善意の素人が安易に回収・廃棄できるものではない。
木の枝や海草類など自然に還るものはいい。
人工ゴミの中で一番やっかいで、由比ガ浜でも目立つのがプラスチックだ。
「国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup)」(ICC)が1990年に日本でも始められて以来2007年までのデータを総計すると、回収されたゴミの8割がプラスチックなのだ。
プラスチックは石油を原料として人工的に合成された高分子物質。
軽くて強い、腐ったり錆びたりしない、絶縁性に優れている、着色が容易、大量生産・加工が可能なため、20世紀最大の発明のひとつといわれ、『生きのびるためのデザイン』『地球のためのデザイン』などで知られるナチュラル・デザインのヴィクター・パパネックでさえ期待を寄せてしまった。
プラスチックといっても種類は多種。
レジ袋などに使われるポリエチレン(ポリ袋)、食品トレイなどのポリスチレン、カップ麺などの発泡ポリスチレン、ペットボトルなどのPET=ポリエチレン・テレフタレート、ダイオキシン問題で知られるようになった塩化ビニール等々。
現代の私たちの生活の中で、電化製品、日用品、食品容器、包装などから住宅建材、乗り物、産業用資材にいたるまで、プラスチックは広く奥深く入り込んでいる。
この半世紀でのプラスチック生産の急激な増加は驚異的だ。
1960年(日本) 55万t(世界全体)530万t
1980年(日本) 750万t (世界全体)6000万t
2007年(日本)1300万t (世界全体)2億万t
プラスチックは埋めても焼却しても自然には還元しない(『人類が消えた世界』にも記されていたように何千万年かかけてプラスチックを自然元素に還元できる微生物が進化でもしない限り)。
これまでの通算で30億tを優に超えるプラスチックが生産され、海を含む地球環境にばらまかれている。
こうした生産ー消費ー廃棄の変化が「30年前には考えられなかった」ような大量な還元循環不可能なゴミを産みだしているのだ。
海へ流れ込んだプラスチックは生態系にも深刻な影響を与えている。
直接の場合もある。
ウミガメの胃の中から出てきたプラスチックゴミの集積、コアホウドリという海鳥のヒナ3羽の胃の中にあったプラスチック類の写真は衝撃的だ。
砕かれ微細となった無数のプラスチックは回収不可能であり、1000分の数ミリというプランクトンにも吸収されている。
プラスチックを吸収した植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、小魚がそれを食べ、大型の魚や海洋性哺乳類や鳥が食べ、ヒトがそれらを食べる連鎖のなかで、排出されないプラスチックや、まだ判明していないものも含めてプラスチックに吸着した生殖不全を引き起こす環境ホルモンが濃縮される。
日本は国内ゴミにより自分で加害者であり被害者であり、海外からのゴミの被害者であるとともに、同時に海外への加害者でもあることも知らねばならない。
日本国内から海に押し出されたゴミは海流に乗り、はるかハワイ諸島のミッドウェー環礁などに流れ着く。
上に述べたアメリカの研究者から提供されたコアホウドリのヒナ3羽の胃の中からは、80個以上のプラスチックゴミが出てき、合成洗剤やマヨネーズのフタ、サインペンなど多くの日本製品が検出された。
羅臼沖海底のゴミの山、ペットボトルのフタを「宿」にするヤドカリ、河口のゴミのため遡上できないまま死んでいく鮭、ゴミを避けながら浜にあがり、月明かりではなく海沿い道路の自動販売機の明かりをめざしてしまうウミガメ、魚網がからみついたウミガメやアシカ、深海探査船「しんかい6500」が水深6270mで撮影した海底のマネキンの首の写真などをみながら、何を知り、何をすべきかを考えるためにー
JEAN/クリーンアップ全国事務局
散乱ゴミの調査・クリーンアップを通じて海や川の環境保全をおこなっている環境NGOサイト。
漂着ゴミに関する情報、全国200カ所以上で行われる国際海岸クリーンアップ(ICC)の案内やデータ、豊富なリンク。
かながわ海岸美化財団
サイト内の「ボランティア清掃カレンダー」というコーナーで、神奈川県内の海岸清掃活動を紹介。
また自分たちのグループで清掃しようとする際に、道具の貸し出し等サポートもしてくれる。
『海ゴミー拡大する地球環境汚染』(小島あずさ・眞淳平/中公新書)
『プラスチックの海ーおびやかされる海の生きものたち』(佐尾和子・丹後玲子・根本稔編/海洋工学研究所出版部)
8 2, 2008 14.読書三昧, 28.それってどうなの鎌倉, 31. 「不都合な真実」をデザインする | 固定リンク | コメント(1) | トラックバック(0)
去年は海賊船、え〜となんだっけ、サウザンドサニー号とかで人気を集めた由比ガ浜の少年ジャンプの海の家。
今年はどうするのかと見ていたら、岩壁顔像もどきのものを作っている。
まあ、記念撮影ポイントにはなるのだろう。
7 9, 2008 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(2) | トラックバック(0)
一杯飲み屋「ボニータ」、老舗カフェ「映画館」、割烹「吉兆」などがあった鎌倉裏駅前の一角が、何日か前すっかり更地になった。
まだ建築計画などの表示はない。
「とりあえず駐車場」などになったら、他人の土地だけれどわしゃ怒るぜよ…
10 31, 2007 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
7 6, 2007 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
近所の好きな散歩道の江の電踏切。車は通れない。
しかしこの「危険電車注意」「踏切注意」という看板はなんなのだろう。
遮断機も無い頃なら分からないでもない(この掲示の方が先にあったと思う)。
が、電車の運行に連動した「踏切注意」の表示付き自動遮断機がすでに設置され、警報が鳴り赤いランプがせわしく灯り制御された遮断機が十分な余裕をもって降りるのだ。
別に「醜い景観狩り」をするつもりはない。
字が汚いとかいう問題でもない。
日本ほど宣伝広告看板が国中に雑然とあふれかえっている国はたぶん他にないが、それを「アジア的混沌の美」とする人もいるだろう。その中で生まれ育ち、なんの違和感も抱かない人もいる。
しかしそれに加えて日本は「公共的」とされる警告・注意の類いの掲示看板が世界でも一番異様に多いのではないか。
おそらくは「公共的」なことに携わる人々の「責任を負いたくない」(注意・警告は一応きちんとしましたよ)姿勢と、「市井」の人々の「管理されたがり」な怠惰と幼稚化(なぜ注意してくれなかったんだ)がこの国では連動し加速しているのだろう。
踏切を渡るなどということはまさしく「自己責任」の問題だろうに。
6 13, 2007 16.都市・住い・インテリア・暮らし, 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
日本の建築、スペース、サイン等にかかわるデザイナーは、自分が最適と考えて創った差し引きゼロのデザインのそばにベタベタと同じ情報が張り紙で重ねられるのにたぶんうんざりしているだろう。
JR鎌倉駅。
サインとして「江の電」に乗るためにはどの方向に行けばよいかはすでに明瞭に提示されてある。
極限にまで「文字を痛めつけた」ようなこの張り紙は文字を愛するものとしてまったく堪え難い。
文章的にも冗長で醜悪な張り紙にいったいどんな必要性があるのか。
もし西口を出て江の電乗車券売り場が「左手にある」ことの情報が不足しているのが最大の問題ならば、本来の表示を「江の電・改札を出て左手」とでも変えればいい。
もっとも、その方向の改札を出てちょっとあたりを見回せば左手にあることはすぐにわかることだ。
6 1, 2007 16.都市・住い・インテリア・暮らし, 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(2) | トラックバック(0)
由比ケ浜通り中央の何件かの商店民家の土地が地上げされ平安グループによる斎場建設が予定されている。
由比ケ浜通りは明治後期以降の鎌倉住民増加に応える商店街として大正時代から独特の商店街を形作ってきた。
葬祭場が社会的に必要なことはもちろん認めよう。
しかし歴史的風致地域にふさわしい個性ある商店街作りを目指すという市や商店街の指針もあり、長谷寺、大仏、鎌倉文学館など観光客の人通りも多いど真ん中に造る妥当性はあるのか。
隣は創業70年をこえる魚屋「魚文商店」、蒲鉾の名店「井上蒲鉾店」、真向かいはこちらも老舗、うなぎの銘店「つるや」…。
5 26, 2007 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)
私はいかなる政治的あるいは宗教的組織にも属していないが、斎藤美奈子『それってどうなの主義』に賛同し、「それってどうなの主義者連盟(略称そ連)」に勝手に「加盟」することにした。
提唱者・斎藤美奈子さんと白水社の了承など得ていないが「それってどうなの主義」宣言を全面的に引用してしまう。
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「それってどうなの主義」宣言
「それってどうなの主義」とは、何か変だなあと思ったときに、とりあえず、「それってどうなの」とつぶやいてみる。ただそれだけの主義です。
つぶやいたところで急に状況が変わるわけでも、事態が改善されるわけでもありません。それでもこの「つぶやき」には、ささやかな効用があります。
一、「それってどうなの」は違和感の表明である。
世間に流通している常識、言葉、流行、情報、報道などに違和感を感じたときには「それってどうなの」と口に出して言ってみる。その違和感は、たとえ小さくても長く心に保存・蓄積され、世の中を冷静に見る癖をつけてくれるでしょう。
一、「それってどうなの」は頭を冷やす氷嚢(ひょうのう)である。
人生の中で重要な決定を下すとき、大きな波に呑まれそうになったときには「これってどうなの」と自問する。それは頭の熱を下げ、自分を取り戻す時間を与えてくれるでしょう。
一、「それってどうなの」は暴走を止めるブレーキである。
だれかが不当な扱いを受けていると感じたとき、周囲でよからぬことが進行していると感じたときには「それってどうなの」と水を差す。相手がふと立ち止まるキッカケになるかもしれません。
一、「それってどうなの」は引き返す勇気である。
会議の席で寄り合いの場で、あれよあれよと物事が決まっていくことに抵抗を感じたら、手をあげて「それってどうなんでしょうか」と発言する。意外な賛同者が現れ、流れが変わるかもしれません。
「それってどうなの主義」とはすなわち、違和感を違和感のまま呑み込まず、外に向かって内に向かって表明する主義。言い出しにくい雰囲気に風穴を開け、小さな変革を期待する主義のことなのです。「それってどうなの」に大声は似合いません。小さな声でぼそぼそと、が効果的。ではみなさん、小さな声で唱和してみましょう。それってどうなの?
それってどうなの主義者連盟(略称「そ連」)
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「唱和」というのは大嫌いなのでしない。
写真はJR鎌倉駅のホームから。
一杯飲み屋「ボニータ」、老舗カフェ「映画館」、割烹「吉兆」などが近々取り壊される。
跡がどうなるかまだわからない。
5 25, 2007 28.それってどうなの鎌倉 | 固定リンク | コメント(1) | トラックバック(0)