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2010年09月07日

楽しんでるよ、安全も保障されてるしー『貧者の兵器とロボット兵器』(NHKハイビジョン特集)

2001年9.11の直後、アメリカ史上最悪の大統領ブッシュ・ジュニアが無謀に始めたアフガニスタン戦争は、ベトナム戦争(1965〜73)を超え、米戦争史上最長のものとなった(もちろんアメリカにとってのベトナム戦争は実質的にはそれよりずっと前からのフランスへの軍費負担から始まっている)。

オバマはブッシュとその取り巻きが敷いた「対テロ戦争」という路線を受け継ぎ、イラクを早くかたづけ、アフガニスタンこそ正念場と位置づけた。

そして、ハイテク兵器装備の米軍と、アメリカがソ連のアフガン侵攻(1979〜89)時、ムジャヒディン(イスラム聖戦士)たちに大量に与えた旧ソ連製AK47カラシニコフ小銃やRPG7対戦車砲などの旧式兵器と、同じく米軍やCIAが作り方も使い方も教えた仕掛け爆弾という「貧者の兵器」しか持たないタリバンとの「まったく釣り合いのとれない」「非対称の」「奇妙な」戦争は泥沼化している。

※このドキュメンタリーにも登場する元米下院議員、チャーリー・ウィルソンは、今アメリカが5億円の賞金をかけやっきになって殺そうとしているタリバンの指導者ジャラルディン・ハッカーニと当時親しくし軍事援助の仲介者となった。トム・ハンクス、ゲイリー・ゴーツマンが『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2007) として映画化している。


「出口」が見えないなかで、昨年末から今年になり、アメリカが急速に重点化しているのが、ロボット兵器。

NHKハイビジョン特集『貧者の兵器とロボット兵器』は、タリバンが撮影した大量のビデオとアメリカ軍需産業によるロボット兵器化をまとめている。

金で雇ったスパイによる情報をもとに、現地基地から飛び立ち目標を爆撃する無人ロボット機プレデターは、衛星を介してアメリカ本土から操縦される。

アメリカの軍需産業による「ロボット兵器展」は、今後10年で10兆円になるビジネスチャンスと意気込み、おぞましい売り込みの活況を呈している。
安トラックを4万ドルものミサイルで撃つのは不経済、これはお得でっせ。
ハチドリのように自由に飛び、あるいは形を自在に変形させて隙間から潜入するロボット兵器。
爆弾処理ロボット、攻撃ロボット、上空からの偵察無人ロボットの三位一体システム。
ハイテク・プロダクトデザインの粋の数々…。

米軍はこれからの空爆やパイロットの養成は無人機が主流になるとする。

空軍士官学校シミュレーション室の幹部候補生。
「照準も操作も簡単、楽しんでるよ」
「私は高いところも水に落ちるのもイヤ。これはイスに座ってるだけで飛行機を飛ばせるわ。安全も保障されてるし」

タリバンなどいないのに無人機に50回も爆撃されたアフガンの村々。
学校や宗教施設に集まっていた村人たちが何度も殺された。

無人攻撃機の下の大地では憎悪が増幅されるだろう。
指導者をひとり抹殺してもまた別の指導者と倍する戦士が生まれるだろう。
貧者による究極の兵器「自爆」攻撃をすべて防ぐことはできないだろう。
  

9 7, 2010 12.写真・映像・映画・演劇, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ |

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