映画『ミラクルバナナ』(脚本・監督 /錦織良成 /2005)
ハイチをタヒチと取り違えるような、少しとっぽい女の子サチコ(小山田サユリ)が外務省のハイチ大使館派遣員に応募し、ほんとうにハイチでいいんですねと念を押されながら、西半球で一番貧しい国に赴任する。
大使、書記官を含めて職員は4名しかいない。少ない予算と山積する課題。
まあ、なんとかなるっしょ…
一度きりの人生だから、行ったことのないところ、見たことのないこと、他人がやってないことをやりたい…
首都ポルトープランスの大手スーパーでは金さえ出せばたいがいのものは手に入るが、中心部でさえ電気も水道もろくに通じていない。
小学校で、日本のことで知ってることは?「ポケモン、ポケモン!アイボ!」
日本にはストリートチルドレンがいる?早く働いて母さんを助けたい。
貧しいが親たちの溢れるような愛情のもとで育ち、幼い頃から家計を支える子どもたちの素直で明るい笑顔がいい。
実家から送られてきた録画ミスのビデオでたまたまバナナペーパーのことを知り(名古屋市立大学・森島紘史教授がモデル)、サチコは子どもたちがなかなか買えないノートを作りたいと考える。
全国土の3%しか森林はない。この国で簡単に揃うようなものでなければ持続しない。
バナナの木は実を採り、木を刈っても3ヶ月から6ヶ月でまた繁る。
日本の伝統的な和紙づくり職人(緒形拳)をくどいてハイチに連れてくる。
そして…バナナの茎の繊維から見事な紙ができあがる。
母への愛をその紙にたどたどしく記し贈るこども。
サチコを暖かく見守り、ハイチの人にとって大地の恵みこそ真の豊かさと教える語り部の現地職員フィリップ(アドゴニー)が実にいい。
3 6, 2010 12.写真・映像・映画・演劇, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | 固定リンク
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