悼/ ハワード・ジン
私たちは、そう思いたくはなくとも、圧倒的にアメリカ合衆国の情報、文化、政治、経済、軍事力の影響下にあり、しかもアメリカという国を知らず、漠然と"Freedom"と"Dream"の国であり、"Democracy"の本家本元などとイメージしている。
1月27日に亡くなった歴史家、政治学者、公民権運動家、ベトナム反戦運動家、ハワード・ジン(Howard Zinn 1922-2010)の講演を高校生の頃聴きにいき感銘を受け、以降著書は読んできた。
訃報を知り、手元に今ある『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上・下)』(原題:"A Young People's History of the United States"・あすなろ書房)を見返す。
かつて『民衆のアメリカ史』(猿谷要訳・明石書店)として刊行されたものを、歴史読み物作家レベッカ・ステフォフが十代の若い世代向けに編集したもの。
アメリカという国が、その成り立ちからいかに虐殺と暴力、差別に満ち満ちて出発したのか、小さなわずか13の州の寄せ集め弱小国から、帝国主義時代以降どのように世界中に正義と自由をふりかざして戦争をしかける国に変貌したのか、そして利潤追求の結果、今現在、7秒半に一つの家族が住む家を追われるような絶望的な国になぜなってしまったのか、若い人たちにぜひとも読んでもらいたい。
2 2, 2010 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | 固定リンク
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