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2009年03月15日

今朝のおはよう-190 Forget me not !

庭の「忘れな草」の花。

さまざまな伝説に彩られている。

『伝説の花たち』(石井由紀・山と渓谷社)による(文は私が脚色)とー

伝説1ー
美しい娘ベルタと若い騎士ルドルフは恋人どうしだった。
春の宵、ドナウ川のほとりをふたりで歩いていると、水際で咲く青い花がベルタの目にとまった。
ベルタに乞われ、ルドルフが花を摘もうとすると、足元の土が崩れ、雪解けで水かさが増した川に落ちてしまう。岸辺の草を摑んでも次々に抜け、押し流される。
彼は手にした花を岸に投げ、「私を忘れないで(Forget me not !)」と叫んで渦巻く流れに姿を消す。
ベルタの手にルドルフの瞳のような青い花を残して…。

伝説2ー
迷った羊を探して山奥に踏み入った羊飼いが、見た事の無い小さな青い花を見つける。魅入られ見つめていると山の女神が現れ、導かれた洞窟の中には黄金の山があった。
好きなだけお取り、しかし「一番大切なもの」を忘れないように。
夢中で黄金をかき集めた羊飼いが帰りかけると、青い花が小さな声で「私を忘れないで」と呼びかける。
羊飼いは見向きもせずに去ろうとすると洞窟は崩れ羊飼いは山の底に埋まってしまった。

伝説3ー
エデンの園が生き物たちで満ちると、神はアダムにすべてに名前を付けるよう命じた。
神は生き物たちを順番に訪ね「お前の名前は?気に入ったか」と尋ねる。
みな「良い名をいただいて」と礼をいうなかで、青ざめて震えている小さな花があった。
「何を恐れているのか?」と聞かれ、「実は、難しい名前だったので忘れてしまったのです」と小さな声で答えた。
この花は花穂がくるくると巻いているので「スコルピオイデス(サソリの尾)」という名をもらっていたのだ。
神は笑って「今度は大丈夫、お前の名は”忘れな草”にしよう」と言われた。

3 15, 2009 18.花・木・野菜・生きものたち, 26.今朝のおはよう |

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