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2008年10月03日

灯火の共時世界「Sonic Lighter」/iPhone

ライターの炎を摸したiPhoneミニアプリはたくさんあるのだが9月15日にリリースされた「Sonic Lighter」(99セント=115円)が圧倒的におもしろい。

バーチャル・ライターとしては、フリントをこすると着火、例によってiPhoneを傾けると炎も傾き、タップにも反応する、スクリーンの端にかかるとチリチリと焦げる音がして煙が出、下から息を吹きかけると(マイクがひろって)火が消える、等のギミックとともに、他人のiPhoneのSonic lighterに火をつける(スピーカーを通じて)こともできる。ちょっとした聖火リレー。
パーティーやコンパの余興手品みたいだが、YouTubeにはあちこちで着火しあうさまが投稿されている。

しかしこのアプリの最大の特長はそういうところにはない。
地球のアイコンをタップすると地球の球体図(拡大縮小・回転可)が現れ、「days」「hours」「now」 別に火を灯している人のいる場所(GPS機能による)が示される(上右の青い輪が私)。

開発元Smule社サイトのMapでは「3日間」「24時間」「60分」となっているのでそれに対応しているはず(サイトのMapの方はGoogle Mapと連動して詳細まで拡大できる)。
この3日間を見る。

日本では北は旭川、根室、南は沖縄宮古島。
サイトの方でMapを拡大して見ると、鎌倉では私だけのよう。
GPSがちょっとずれて由比ガ浜の波打ち際に炎があがっている。
あ、大船駅と鎌倉女子大そばに灯った。

右の表はこの3日間の上位都市。
東京、横浜、パリ、LA、NY、SF、サンノゼ、ロンドン、マドリード、バルセロナ…。
3067などの数値の単位はキロジュール。
1ワットx1秒が1ジュールだから、たぶん一人が1秒灯すと1ジュールという計算だろう(infoに自分の積算ジュール値が表示される)。
え〜と、東京はこの3日間でのべ852時間灯されていたことになる(ユニーク人数が分かるともっとおもしろい)。

東アジアを見ると、ウラジオストック、ソウル、北京、上海、香港、マカオ、台北。
東南アジアでは、ハノイ、ダナン、ホーチミン、バンコック、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ等。
西ヨーロッパやアメリカは山火事だらけのよう。

iPhoneの普及範囲とも重なり、世界経済の一面での縮図でもあるが、旅行・出張者や船員などが使っていることもあるだろう。
北極海のど真ん中にも灯りが見えた。
ロシアから中央アジアではシベリアのヤクーツク、ノヴォシビールスク、モンゴルのウランバートル、カザフスタンのアルマティなどがぽつんぽつんと。
アイスランドやアラスカの北端やアマゾンの奥地に灯ったりするが、まだ南極大陸の灯は見ない。

明るい欧米の大都市より、辺境の地に灯るとなにか嬉しい。

10 3, 2008 07.デザインの世界, 33. iPhone/iPad の愉しみ |

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