『TibetTibet チベットチベット』(監督・キム・スンヨン)
先月、麻心(鎌倉長谷)で常連たちと『TibetTibet(チベットチベット)』(監督キム・スンヨン/2005年リニューアル編集版)のDVDを観た。
監督のキム・スンヨン(金昇龍・日本名 金森太郎)さんも招いて話も聴いた。
死傷者数百名にのぼるだろうラサでの武力弾圧、インドでの亡命チベット人たちへの弾圧のニュースが続き、店にまだおいてあったDVDを借りてきて再び見る。
在日韓国人3世の彼は1998年、ビデオカメラを手にしてあてのない世界旅行へと下関港をあとにする。
「僕は世界を見てみたかった。はじめはそれだけだった…」
ところがモンゴルの遊牧民のゲルの中でダライ・ラマ14世の写真を見かけ(中国ではダライ・ラマ14世の写真や肖像画を持つことは禁じられている)、チベット人の自由と尊厳、歴史と文化のために亡命し静かに闘っている姿に関心を持つ。
日本人として育っても日本名と本名とを持つ在日コリアンだから持たざるをえない「国家」と「民族性」への複雑な想いとアイデンティティの不安がこの関心の底にあるだろう。
彼はダライ・ラマと多数の亡命チベット人が暮らす北インド・ダラムサラに向かう。
僧侶たちから1989年の大弾圧の様子をいろいろ聴き(まさに今行われているだろうことと同じ悲惨な実態)、この受難が今も続いていることを少しでも多くの人に伝えたいと思うようになる。
亡命政府に願い出て10日間のダライ・ラマへの密着取材を許される。
これまでの取材は「白人ばかり」だったが、日本から来たということで特別にとりはかられたという。
ここで描かれているダライ・ラマの姿と話はチベット仏教の指導者ということをこえて、自然体でユーモアもある本当の偉大な賢者として感動的だ。
「やるかやらないか迷った時はやってみるといい。こうすればこうなるかもしれないと思い描いた時点で、人はそのアイディアをすでにかなり実現しているのだ。やってみるといい結果につながることの方が多い。やってみて、間違いだと気付いたらその時点ですぐに止めればいい。やり始めたことだからとか見栄で続けていると当然悪い結果がやってくる」
その言葉に鼓舞されてこのドキュメンタリー・ロードムービー映画を完成することができたと彼は言う。
FREE TIBET !
チベットに自由を!
TibetTibetーチベットチベットサイト
こちらでDVDを購入できます。
【チベット関連サイト】
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
(チベットの歴史から文化、ニュースまで詳細)
チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン(TSNJ)
(日本国内のチベット支援グループの連絡組織。3月8日にも在日チベット人と協同し新宿で抗議デモを行った)
I LOVE TIBET!
(チベットを愛する日本人ライター&エディターの個人サイト)
Tibet TV Online
(チベット亡命政府によるオンラインTVサイト)
チベット亡命政府オフィシャルサイト
(英語)
ダライ・ラマ法王庁オフィシャルサイト
(英語だがビデオも多数)
Free Tibet Campaign
(ロンドンに本部をおく自由チベットサイト)
Internatyonal Campaign for Tibet
(ワシントンに本部をおくチベット問題キャンペーンサイト)
Tibetan Centre for Human Rights and Democracy
(インドに拠点をおくNPOチベット人権民主化センター/英語・最新のニュース)
福島香織さんのページ
(産経新聞中国総局記者・福島香織さんのブログ。2002年から北京在住。この間のチベット情報のまとめなど詳しい)
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2008年04月21日 08:14
コメント
雄くん
『TibetTibet』にも亡命政府提供の当時のフィルムが入っているのだけれど『Tibet The Story of A Tragedy』はすごいね。
日本でなぜこのようなものが作れないのか。
ついでながらビョークの上海コンサート、
Tibet, Tibet ! Raise your flag ! Higher, higher !
の映像もYouTubeにあった。
TAKAMI Toshio | 2008年03月23日 16:54
YOU TUBEに、フランスのテレビ局France3がチベット亡命政府の協力を得てつくった「Tibet The Story of A Tradedy」という60分ほどのドキュメンタリーがアップされています(英語)。1920年代の貴重な民俗的映像や、ダライ・ラマが毛沢東やネルーと一緒にいる映像とか50年代の暴動など、初めて見るものばかりで実に興味深いものでした。
雄 | 2008年03月22日 16:21
heeさん、
ビョーク、やりますねえ!
TVを見ないので見逃しました。ぜひ見てみたい。
あ、「アイルランド」ではなく「アイスランド」出身です。
自曲の「Declare Indipendence」を日本ではコソボにし、上海ではチベットにしたのですね。
チベットは1913年に近代的な国際環境で独立した国であって、正確に言えば1951年、中国「人民解放軍」によって武力併合された「被占領国」です。
歴史的にみてチベットが「中国の不可侵の一部」だったことなど一度もありません。
また現在の中国行政区としての「チベット自治区」というのは本来のチベットの半分以下の面積であり、600万のチベット人のうち400万人は現中国の青海省、四川省、甘粛省などに組み込まれて住んでいることも知られていません。
平和的にデモで訴えていた僧侶たちに市民が加わり、それに装甲車両が突っ込んだり、発砲したりしたことが、日本のニュースで繰り返し流されている「商店に放火し略奪する暴徒」などの前提にあることは、必ずさまざまなルートを介して明らかになるでしょう。
1959年の「平和蜂起」、89年の戒厳令のときもまったく同じだったのですから。
TAKAMI Toshio | 2008年03月16日 12:25
Micパパこんばんは。オレオとカカオのheeです。
チベット:実際私が経験したわけでもなく、見たわけでもなく、感じたわけでもないですが、国の歴史・文化、民族の自由、人々一人ひとりの生活をMediaでみると私もFree Tibet賛成です。
ビョークというアイルランドの歌手がこの間、中国でのコンサートでDeclare Indepenceという歌のなかでTibet, Tibet. Raise your flag! Higher, higher!と叫んでいた映像がありました。いい仕事した!とすっきりさせてくれる出来事のひとつでした。
hee | 2008年03月16日 11:16