京都行-14 ルイジ・コラーニ / バック・イン・ジャパン展
レイモンド・ローウィ(1893-1986)はラッキーストライクのパッケージデザインからペンシルヴァニア鉄道の大陸横断列車まで幅広い分野にかかわり、20世紀デザインの楽観的未来像を流線型(ストリームライン)デザインで表現し『口紅から機関車まで』という有名な書を著した。
ルイジ・コラーニ(1928- )のデザインの領域を同じように言うならば「エステピン(毛抜き)からスペースシャトルまで」ということになるだろうか。
ローウィは完璧に機能主義の結果として流線型を取り入れたが、コラーニの有機的デザインは、たしかにパリ大学でハイドロダイナミクスを学んだ上での空気力学や流体力学の知見をもとにしていて、有機体からの単純な造形的発想ではないが、なにかちょっと「ぶっ飛んだ」ものを感じる。
「ルイジ・コラーニ/バック・イン・ジャパン展」(京都工芸繊維大学美術工芸資料館ー9月19日まで)に展示されているものも、「スタディ」「プロトタイプ」「モックアップ」「スケッチ」がほとんどで実際に製品化されたものは少ない。
でもそれはいい。1000人を載せる鮫のようなフォルムの旅客機などはモックアップを見るだけでわくわくする。胎児のスケッチは、ここから何が産まれるだろうかと思わせる。
モダンデザインを越えるオーガニックデザインをあらゆる対象に極限まで試しているという功績はまずもってコラーニにあるだろう。
9 10, 2005 07.デザインの世界, 22.旅先で | 固定リンク
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