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2005年03月21日

『間取り百年』(吉田桂二)-3

050321dojunkai

※図は同潤会青山アパートの一戸(『間取り百年—生活の知恵に学ぶ』吉田桂二・彰国社より)

「集合住宅(アパートなど)」「住宅団地」という建築・住まいというのは意外と新しい。建築家・山本理顕氏によれば1920年前後にドイツやオランダで作られ始めたのが最初という(『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』上野千鶴子・平凡社)。
第一次大戦後、労働者に大量の住宅を供給する必要があったと同時に、それまでのモニュメンタルな建築物が中心となる都市から、住宅という居住単位を中心にした都市へという新しい志向が背景にあった。

「集合住宅という形式の中では一つ一つの住戸がセルのようなものとして扱われる」「家族という生活の単位がこのセルの中に閉じこめられていいんだという考え方が(1920年代に)発明された」(山本・同上書)
職住分離、生産と消費の分離—住むところ、生活の場は生産の場所から徹底的に切り離された。

これらの動きは日本の建築や都市作りに大きな影響を与える。
1923年(大正12年)の関東大震災で壊滅的な打撃を受けた東京で、最新の耐震性を備えた鉄筋コンクリート造りのアパートが初めて完成したのは1927年(昭和2年)だった。図の同潤会青山アパートは、風呂は無いが上下水道、都市ガス完備で当時としては最先端の設備であり、入居者は高収入の給与生活者が多かった。

3 21, 2005 16.都市・住い・インテリア・暮らし |

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