田楽や(鎌倉小町)-1
鎌倉で私が一番好きな店だ。
今の所に越してくるとき囲炉裏をしつらえたのもこの店の影響だ。
なぜ好きか。旨い?もちろん!
それだけではまったくなく女将に惚れ込んでいるからだ。
秋田出身の女将が小町に店を開いて来年で40年になる。女将が焼き、美人の娘さんが奥で下ごしらえする。
坂ノ下のパークホテルで開いた35周年記念パーティーのときには数百名の馴染み客が集まって祝った。
小さな古い建屋の一角で、囲炉裏三方あわせて十名しか座れないし、皆必ず腰を落ち着かせてしまうので入るのは容易ではない。
基本は田楽(でんがく)。京の田楽は味噌を付けず、それはそれで洗練されているのだが、ここの田楽は野菜、魚に味噌(味噌・柚子味噌・山椒味噌)を付けて囲炉裏の炭火脇に串を立てて焼く。里芋、椎茸、豆腐、ネギ、ピーマン、茄子、銀杏、鶏、鶏レバー等々。椎茸のタレなどは絶品だ。魚の場合は魚田(ぎょでん)という。季節にあわせ、かます、かれい、えぼだい、やりいかなど日々替わる。味噌が炭火にじりじりと炙られることで風味が増し、魚の身はほくほくとしてこの上なく美味。
冬場はボリュームたっぷりのきりたんぽ鍋がメニューに加わる。
女将は人生の練達であり、特に若い人への伝統的な食の伝道者であり、客の観察家であり、相談者であり、ときに辛辣な批評家だ。
食と食物にいい加減な態度をとる客、横柄な態度をとる客に穏やかななかにも厳しく応対するさまをこれまでずいぶん見てきた。
繰り返すが私の中でもっとも大切にしている店。
1 15, 2005 03.私の好きな鎌倉の店・和食 & 居酒屋 | 固定リンク
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コメント
どうもです。
実家に帰ったときにでものぞいてみます。
Hal | 2005年06月15日 15:38
おお、治武くんか!
鎌倉出身だったのか。「田楽や」は鎌美の向かい側だよ。
TAKAMI Toshio | 2005年06月15日 03:36
おいしそうなお店がたくさん紹介されていたので
だらだらと見ていいましたら、、、
あれれ?
ここは高味先生のブログだったんですね。
こんにちは、おととし多摩美を卒業した治武です。
おぼえていますか?
先生が鎌倉に住んでいるのは友達づたいに
聞いたことがあるんですが、
実はぼく、鎌倉出身なんです。
なんだか親近感わいちゃいますね。
そこでなんですが、この『田楽や』というお店の
詳しい場所を教えてもらえませんか?
是非行ってみたいです。食べてみたい!
近くになにがあるか教えてもらえれば
わかると思いますんでよろしくお願いします。
ちなみに先週、散在ガ池(鎌倉湖)に蛍を見に行きました。
たくさんいてきれいでしたよ。
Hal | 2005年06月15日 03:24