爆音が鳴り響くバグダードでリバーベンドが観る「華氏911」
※写真は英BBC制作・NHK放映「検証・イラク人虐待」より
Bughdad Burning が一月ぶりに更新され、池田真理さんによって訳された。
「バグダードの誰もがただただ疲れている…誘拐、爆撃、武装民兵、過激派、麻薬、ギャング、強奪、何でもあり。どの話を聞きたいか言ってみて。 お望みの話をひとつ、いいえいくつも聞かせてあげられる」
9.11にリバーベンドはマイケル・ムーアの「華氏911」を自宅で観る。
一月も前に海賊版(どこかの映画館で撮影・コピーされたもの)を手に入れていたのだが「5分と続けてブッシュを見ることに耐えられないのに2時間もの間保つとはとても思えなかった」からこれまで観なかったのだ。
事実に関しては「何も驚かなかった。ショックなことは何もない」というがやはり衝撃を受け「怒り狂い、なさけなく悲しく、自分に許せる限度以上に泣いた」。
娘と息子が「お国のために働いている」いやお国のためどころか同盟国と「世界のために働いている」といって満足しきっている「この戦争を支持する人々の傲岸不遜と無知蒙昧を体現する」ようなアメリカの母親の姿に激しい憎悪を抱く。しかしこの母親が死んだ息子の最後の手紙を読み聞かせる場面でリバーベンドは「感じまいとしていた同情」も感じ始める。
しかしそれは振りはらわざるをえない。「この人はイラクの犠牲者たちのことを少しは考えたことがあるのかしら。ファルージャの破壊された家の瓦礫の下から我が子たちを懸命に掘り出そうとしている、あるいはまたカバラで、子どもの胸の大きく口を開けた傷口から吹き出る血を必死に止めようとしているイラクの親たちも、彼女と同じ思いをしていると、一瞬でも思ったことはあるかしら」。
「9月11日。その人は座って新聞を読んでいた。お茶を飲もうと目の前のカップに手を伸ばしたとき、頭上に飛行機の音を聞いたような気がした。いい天気の気持ちのよい日で、さあこれから仕事にかかろうとしていた… 突然世界は暗転。ものすごい爆発音、続いてコンクリートと鉄骨の塊の下で骨の砕ける音…そこいら中が叫び声で満たされ…男も女も子どもも…ガラスの破片がむき出しの柔らかな皮膚を狙う…その人は家族が気になって立ちあがろうとした。が、からだのどこかがやられているようで、立ち上がれない…熱気が押し寄せてきて、人肉の焼ける臭いと煙りと粉塵が混ざり合って鼻をふさぐ…ふたたび突然真っ暗に。
2001年9月11日のこと? ニューヨーク? ワールド・トレード・センターでしょう?
いいえ。
2004年9月11日。ファルージャ。あるイラク人の家」
9 18, 2004 12.写真・映像・映画・演劇, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://radical-imagination.net/mt/mt-tb.cgi/1999
この記事へのトラックバック一覧です 爆音が鳴り響くバグダードでリバーベンドが観る「華氏911」:

コメント