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2004年08月23日

「PLAY FAIR プレイフェア」(オックスファム・インターナショナル・オリンピックキャンペーン)

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※写真はクリックすると拡大表示されます
※写真右/「1日12時間労働・週7日休み無し」「1万円のランニングシューズを作るのに日給3$(330円)」「時給33円で毎分4枚のシャツを作る」「週45時間の強制残業」
※写真左/オーストラリアのシドニーでオックスファム・オーストラリア(OCAA)がアテネオリンピックに向けてスポーツウェアを作る縫製工場のワーカーたちが悲惨な人権状況にあることを訴えたパフォーマンス(写真:OCAA)
※写真はいずれも許可を得てOxfam Japan サイトより転載

貧困や人権無視とその背景にある経済的政治的不公正をただすプロジェクトを中心として世界100ヶ国以上で活動する国際NGO「オックスファム・インターナショナル」(本部・イギリス)が、アテネ・オリンピックを期に、スポーツウェア産業労働者の権利尊重を求める「PLAY FAIR プレイフェア」キャンペーンを行っている。

すでに90年代後半のアメリカで「スウェットショップ(Sweatshop)」が問題化した。もともと19世紀に長時間低賃金無権利状況下に汗まみれでこきつかわれる繊維産業などの労働者が働く「搾取工場」(日本で言えば「女工哀史」や「ああ野麦峠」の世界)を指す歴史的な用語だったが、グローバリゼーションはこのことばを現代によみがえらせた。
「95年に労働省が摘発した工場の悲惨さは、第三世界にまさるとも劣らぬものだった。たとえばロサンゼルス郊外の工場では、六十余名のタイ移民女性労働者が監禁され、1週7日、ときには1日20時間も働かされていた。時給はわずか70セント、脱走者には暴力とレイプが加えられたという。その製品は大手百貨店や通信販売を通じて、高級ブランドとして販売されていた。…同省によれば90年代にアメリカ国内で生産された高級衣料品の6割はスウェットショップがかかわったものだという」(「安さの陰にひそむ矛盾/古沢広祐ー『安ければそれでいいのか!?』(山下惣一・編著/コモンズ)

スポーツウェアビジネスは現在国際的な大企業を中心とした寡占体制であり、オリンピックはその最大のPRチャンスだ。
「オックスファム・インターナショナル」が発表した「PLAY FAIR」レポート全文がボランティアの手で翻訳され日本語で読める(Oxfam Japan 「PLAY FAIR プレイフェア」よりダウンロード可)。
69ページにおよぶこのレポートは、ナイキ、アディダス、リーボック、プーマ、フィラ、アシックス、ミズノなどの華々しいブランドイメージを持つ商品群が、中国やタイ、カンボジア、インドネシアからトルコ、ブルガニアに至るまでの貧しい人々(特に女性の割合は圧倒的に多い)の過酷な労働と人権無視、暴力的な抑圧のもとで作られている実態をインタビューもまじえて生々しく描き出す。
企業は表向き改善の姿勢を見せても、実際はそれに相反するノルマと責任を末端の供給者におしつけ、受け入れねば工場を替えると脅し、構造は固定化し再生産されている。

「先進国」の私たちはこのような背景をほとんど知ることなく無自覚に買っている。

8 23, 2004 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ |

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