2010年03月07日

卒制選抜展今日まで

多摩美造形表現学部デザイン学科の今期卒業制作選抜展が今日7日(10:00〜17:00)まで。
お見逃しなく。

多摩美造形表現学部デザイン学科卒制選抜展

3 7, 2010 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年03月04日

太田幸夫先生、樋口祐子先生、ありがとうございました!

太田幸夫先生と樋口祐子先生が今期で定年退職。

多摩美は退職されてもおふたりともお元気、生涯現役!

3 4, 2010 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月26日

秋葉原で卒業制作選抜作品展(3/1〜3/7)

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多摩美術大学造形表現学部デザイン学科の卒業制作のなかから選抜された作品が展示されます。
今年は秋葉原のアートスペース「3331 Arts Chiyoda」で。
上野毛デザイン展に来られなかった方もぜひご覧お越しください。


多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業制作選抜作品展2010
  

2 26, 2010 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月12日

今日から多摩美上野毛デザイン展…だが

モニターに右目角膜の画像が大きく表示される。
ちょっと宇宙の一部のような緑の画面のなかで白っぽい傷が銀河のようにつながっている。

今日から日曜まで多摩美上野毛デザイン展(卒業制作展)なのだが、眼帯をした片目でしばらく歩くと気分が悪くなり、どうにも行くのは無理であきらめる。


帰宅して、子規の苦しみに比べたらなんてことないさ、と岩波文庫の感触だけ確かめる。

2 12, 2010 11.教育と学びのデザイン, 19.食と農、健康と病 | | コメント(1) | トラックバック(0)

2009年12月11日

シューカツ以前

就職活動(シューカツ)の相談と課題制作のために学生が鎌倉に来る。
3年生、21歳、シューカツ中。

最寄り駅には時間通りに来た。
電話でそこからの来方を指示する。「駅を出て左に20m、十字路を右へ」という簡単なこと。
みごとに間違え、十字路を左にずんずん行ってしまっている。「え〜、わかんないですよ〜」
どこが。
面接以前。

2回目は鎌倉駅改札口で待ち合わせ。今度は寒風のなか15分待たされた。
携帯に何度も連絡したんですけど〜。
携帯で連絡すればなんとでもなると思っている(私はわざと携帯を持っていかなかった)。
面接以前にアウト。

いろいろ話していると出てくる言い回し。
「〜って〜じゃないですかぁ」
お前、自分の偏狭な考えを押し付けるようなその言い方は面接での第一の禁句だよ。

こちらが何か言うたびに「そうなんですかぁ?」という。
本人は口癖のようにほとんど無意識に発している。
無知を自己表明するのはいいけれど、こちらがこうだと言っているのにいちいち「そうなんですか?」はやめろよ。

ひょっとしたらこれらは普段仲間うちで使っている「〜じゃん?」「マジ?」などを「丁寧語」にしているつもりか。

いろいろ具体的に指摘すると、
「先生って細かいことを根に持つタイプですかぁ?」
「あのなぁお前………」


写真は笹目の路地で。

12 11, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年12月04日

卒業制作最終審査会(デジタル)

アイヌの叙事詩『ユーカラ』の一節を、アイヌの伝統技法で麻布に刺繍して制作。広げると8メートルに及ぶ。

キーボードやクリックにより、また触ったタイミングや頻度により、さまざまなビジュアルが生成される。


これらの卒業制作作品は、よりブラッシュアップされた上、来年2月の「多摩美上野毛デザイン展」で一般公開されます。

12 4, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業制作最終審査会(ビジュアル)

日本の多彩なものの数え方をまとめる。
体系化、変化、関連にも気を配った編集。

梶井基次郎『檸檬』の世界を、イラストと旧活字系組版で制作。

12 4, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年12月02日

卒業制作最終審査会(スペース)

作業療法士をしている学生の、身障児童向け机と椅子の提案。
特別に作ったものではなく、通常使われているものを利用。

巨大な日産スタジアムを控えた小机の景観再創成プラン。

災害時の救援物資用段ボールを品目別に色分けし、切れ込みを入れて避難所でのパーテーションに活用。

12 2, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年12月01日

卒業制作最終審査会(プロダクト)

今日から四日間、デザイン学科約100名の卒業制作最終審査会が続く。

1日目、プロダクトデザイン。

上は、伝統的な東北のこけしを工芸土産品だけでなく元々がそうであったように子どもが遊べるものしたいと郡山の木地職人とつくったもの。

松本の実家の畳職人の父と、都会のワンルームでも畳の良さを実感できるよう作ったモジュール畳もおもしろい。

12 1, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年10月28日

もうすぐ芸祭

11月2日(月)・3日(火・文化の日)の2日間、多摩美術大学造形表現学部(世田谷区上野毛)の芸術祭。

今、授業の方はセッション末プレゼン講評、セッション始めオリエンなのだが、芸祭に参加・出展する学生たちはそわそわ。


多摩美術大学造形表現学部芸術祭サイト

10 28, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年10月12日

くらい たいようは かがやく ように せんそうの いろが なくなる ように

エクトル・シエラは日本語で詩や絵本の原文も書く。

すでに『なけない ちっちゃい かえる』(やまうちあずあき・絵 / すずき出版)、『だっこして』(村上康成・絵 / 佼成出版社)という絵本も出版されている。

10/14(水)の特別講演会では、彼の詩のいくつかも朗読する予定で、そのために作っているKeynoteのスライドのなかの一部。


「こどもの え」
エクトル・シエラ=作

こどもの え
みたこと ある?
なんか・・・みると
しあわせに なる

いろづかい じょうず
アーティストの ように
そうぞうりょく あふれ
てんさいの ように

たいようの たこあげ?
おもしろい ばめん!
うさぎに とどいた
ひかりの せん

ねこの なわとび?
とても かわいい!
こんな にじに
のって みたい〜

こんな えがおは
なかなか みない
いっしょう かけても
まね できない

しらないの?
この さくひん!
うみだしたのは
いろの しじん

あらっ!この えは なに?
いろが くらい〜!
・・・せんそうの こが
えがいた せかい

これは えんぴつ?
いやっ、ロケットの え
はなびと おもったら
ばくはつの え

ふつうの こ なら
あそびや どうぶつ
この えでは
きょうふが ふつう

えを かいて〜 かいて〜
「ぼく クレヨン ない!」
もって きたよ
あけて ごらん〜

へいわの くにから
もらって きた
たくましい きみに
もってきた

えを かいて〜 かいて〜
かんがえずに
こころの げんしょく
あらわれるように

クレヨン あげたら
"ありがとう" いわない
こどもは かんしゃの
ことば いらない

だって、その ほほえみ
だれも えがけない
その めが いったこと
わすれられない

えを ひとつ だけ
わたしに ちょうだい
へいわの ひとに
みて もらいたい

えを かいて〜 かいて〜
たくさん たくさん
すべての クレヨン
つかって ごらん〜

くらい たいようは
かがやく ように
せんそうの いろが
なくなる ように

うさぎと ねこも
きみと ともに
つぎの ことばが
いえる までに

こどもの え
みたこと ある?
なんか・・・みると
しあわせに なる

10 12, 2009 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 10.美術工芸, 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年10月10日

10/14多摩美公開特別講演会「世界のあちこちの"痛み"に芸術の種を蒔く」

10月14日(水)に多摩美上野毛キャンパス講堂で公開特別講演会を行います。

世界のあちこちの"痛み"に芸術の種を蒔く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
講演:エクトル・シエラ 司会進行:高味壽雄
日時:10月14日(水)
時間:18:00〜21:10
場所:多摩美術大学上野毛キャンパス講堂
(一般にも公開・予約不要・入場無料)
アクセスマップ

友人のエクトル・シエラ(1964年コロンビア生まれ)を招いてのもの。

コロンビアは太平洋とカリブに面し、資源も生物も豊かで、人々は陽気で素朴であたたか、楽天的だ。しかし同時に別名「ロコンビア」と呼ばれる。"Loco" はスペイン語で"クレイジー”という意味だ。首都ボゴダでは毎日30人が殺される。第二次大戦後もずっと内戦が続き、また麻薬カルテルが裏の社会を支配する。

映画を志したが奨学金のある高等教育の場はなく、彼は条件のよかった旧ソ連のキエフ大学に留学。鬼才と呼ばれたセルゲイ・パラジャーノフ監督に師事し、また多民族、宗教がおりなす現場を見、パラジャーノフの反骨と美への洞察を学ぶ。
在学中から世界のあちこちを旅し、日本にも来て気に入り、1994年から日本を拠点とする。

彼を決定的に変えたのは、日本大学大学院での卒業制作に、当時緊迫しつつあったコソヴォの撮影をテーマに選んだことだった。セルビア人とアルバニア人の殺し合い、NATO軍の空爆も経験し、どうしてもなにかをせざるをえないと考える。

ひとりの若い外国人アーティストの手で戦争を止めさせることなどできない。
薬や食料などは公的な機関やさまざまな団体が援助している。
しかし心のケアまでは手がまわらないだろう。とりわけ心に深い傷を受けた子どもたちに対して。

子どもたちとのアートの実践を通して癒しや精神の浄化や希望につなげられないだろうか。彼は日本に戻ってからNGO『国境なきアーティスト(Artists Without Borders)』を創って活動を始める。

コソヴォ、東ティモール、カフカス、アフガニスタン、そして9.11後のニューヨーク等々を訪れ、それぞれの地での子どもたちに絵や折り紙などのワークショップを行い、日本の子どもたちたちには想像もできないこれらの子どもたちの作品との交流活動を行う。

初めは太陽を黒いクレヨンで塗りつぶす子、「私の町」と言うタイトルで撃ち合う人々を描く子、かつてあっただろう家は薄く描かれ、地には死者が並べられている絵。
一方で「美」という漢字と意味を教わり、じょじょに美しく明るい絵を描くようになる子。

そして、過酷な環境にありながらも、作った折り紙をかざす子どもたちの、日本の子どもにはめったに見られなくなった生き生きとした目に魅せられる…。

10 10, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年09月29日

卒業制作中間審査

さて、泣こうがわめこうが、卒業制作最終審査提出まであと2ヶ月。
今日から4日間中間審査。

9 29, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年08月30日

山中湖合宿

4年生の卒業制作提出まであと3ヶ月ほどになり、大学の山中湖セミナーハウスで合宿。

夕食をはさみ5時間におよぶプレゼン、討議。
あらためてスタートし直さなくてはというようなものも、素材の見通しはかなりたっており、これからの編集、仕上げが勝負の学生も。
来なかったものが心配。

岡尚史先生、学生が持ってきたギターで深夜の熱演。

リッキー、またね。


過去の山中湖合宿記事:

2008年
2007年
2006年
2005年

8 30, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)

2009年07月27日

デザイン学科オープンキャンパス-7/27・28

今日27日(月)と28日(火)、多摩美上野毛デザイン学科のオープンキャンパス。

夜間学科だから時間はPM6:00〜9:10。
前期演習授業の優秀作品のプレゼンテーション。
専任教員による進学相談。
トークショーなど。

私も両日います。ぜひお越しを。

7 27, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年06月17日

卒業制作基本デザイン審査会

デザイン学科の本年度卒業制作の基本デザイン審査会(デジタル・コミュニケーション・デザイン分野)。

テーマもメディアも千差万別。融合しているモノも。

教員それぞれの担当学生も決め、これから夏合宿、10月初めの中間審査会、12月の最終審査会と続く。
長丁場といえば長丁場、しかしまだまだ時間があると思っているとあっと言う間でもある。
地道に試行を重ね、発見し、考え抜き、いい作品を仕上げてほしい。健闘を祈ります。

6 17, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年05月07日

「食」をめぐって

今やっている新入生向けの「イメージと文字」授業は、画像イメージと文字でポスターをデザイン制作させるのだが、共通のテーマを「」としている。

「食」は誰でも毎日向き合っている。しかし、知ろう、考えようとしなければ、ただ手近なもので腹を満たす行為にしかならない。

映画『いのちの食べかた(OUR DAILY BREAD)』や『ファーストフード・ネイション(FIRST FOOD NATION)』を観せ、考えるきっかけを与え、テーマを決めさせる。

ネットで調べただけでは駄目、自分が取り組もうとするテーマに関わる本を最低1冊は読むよう言ってある。で、この間私が読んできている「食」に関わる本を学生たちにもいくつか紹介する。
分類はあくまで便宜的なもので、すべてさまざまに連関しあっている。

以下参考 ー


◎食と生命 ーなぜ食べるのか、なにを食べるのか、「生きる」ということと「食」

生命と食』(福岡伸一/岩波ブックレット)
食の位置づけ~そのはじまり』(辰巳芳子/東京書籍)
動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』(福岡伸一/木楽舎)
食べものはみんな生きていた』(山下惣一/講談社)
死を食べる ー動物の目で環境を見る』(宮崎学/偕成社)
DVD『いのちの食べかた(OUR DAILY BREAD)

◎食の世界になにが起きているのか

食大乱の時代 ー”貧しさ”の連鎖の中の食』(大野和興・西沢江美子/七つ森書館)
食がわかれば世界経済がわかる』(榊原英資/文春文庫)
食料植民地ニッポン ー日本は米中に「胃袋」まで占領されてしまった』(青沼陽一郎/小学館)
フードクライシス ー食が危ない』(金丸弘美/Discover)
飽食の海 ー世界からSUSHIが消える日』(チャールズ・クローバー/岩波書店)
水の未来 ー世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題』(フレッド・ピアス/日経BP社)
水戦争 ー水資源争奪の最終戦争が始まった』(柴田明夫/角川SSC新書)

◎食の歴史・文化史

世界地図から食の歴史を読む方法』(辻原康夫/KAWADE夢新書)
食の世界地図』(21世紀研究会編/文春新書)
「食」の課外授業』(西江雅之 /平凡社新書)
日本の味と世界の味』(小泉武夫/岩波現代文庫)
非差別の食卓』(上原善広/新潮新書)

◎野菜の文化史

世界を変えた野菜読本 ートマト ジャガイモ トウモロコシ トウガラシ』(シルヴィア・ジョンソン/晶文社)
アジア菜食紀行』(森枝卓士/講談社現代新書)
ジャガイモのきた道 ー文明・飢饉・戦争』(山本紀夫/岩波新書)
ジャガイモの世界史 ー歴史を動かした”貧者のパン”』(伊藤章治/中公新書)

◎日本の農と食、「フードマイレージ」「地産地消」

農から見た日本 ーある農民作家の遺書』(山下惣一/清流出版)
フードマイレージ ーあなたの食が世界を変える』(中田哲也/日本評論社)
コンビニ弁当16万キロの旅 ー食べものが世界を変えている』(コンビニ弁当探偵団/太郎次郎社エディタス)
地域の力 ー食・農・まちづくり』(大江正章/岩波新書)
いのちをはぐくむ農と食』(小泉武夫/岩波ジュニア新書)
サカナと日本人』(山内景樹/ちくま新書)
パーマカルチャーしよう! ー愉しく心地よい暮らしのつくり方』(安曇野パーマカルチャー塾 編/自然食通信社)
ピースフード 安曇野の大地からのレシピ ーマクロビオティックでいこう!』(シャロムヒュッテ 編/家の光協会)

◎日本の食、食文化とその変貌

ニッポンの食卓』(石毛 直道/平凡社)
あなたのために いのちを支えるスープ』(辰巳芳子/文化出版局)
娘につたえる私の味』(辰巳浜子・辰巳芳子/文藝春秋社)
和食と日本文化 ー日本料理の社会史』(原田信男/小学館)
戦下のレシピ ー太平洋戦争下の食を知る』(斎藤美奈子/岩波アクティブ新書)
冷蔵庫で食品を腐らす日本人 ー日本の食文化激変の50年史』(魚柄仁之助/朝日新書)
サカナと日本人』(山内景樹/ちくま新書)
食卓文明論 ーチャブ台はどこへ消えた?』(石毛直道/中公叢書)
本多勝一のこんなものを食べてきた!』(本多勝一・堀田あきお&佳代/朝日新聞社)
いとしいたべもの』(森下典子/世界文化社)
食と日本人の知恵』(小泉武夫/岩波現代新書)
食生活が人生を変える』(東城百合子/三笠書房・知的生きかた文庫)

◎安ければいいのか

安ければそれでいいのか!?』(山下惣一編著/コモンズ)
儲かれば、それでいいのか ーグローバリズムの本質と地域の力』(本山美彦他/コモンズ)
セブンイレブンの正体』(古川琢也+週刊金曜日取材班/金曜日)
DVD『おいしいコーヒーの真実 ートールサイズのコーヒー1杯330円、コーヒー農家が手にする金額、約3円 あなたが飲む1杯のコーヒーから世界のしくみが見えてくる』
DVD『ファーストフード・ネイション

◎屠畜をめぐって

いのちの食べかた』(森達也/理論社・よりみちパン!セ)
ドキュメント賭場』(鎌田慧/岩波新書)
賭場文化 ー語られなかった世界』(桜井厚・岸衞編/創土社)
世界屠畜紀行 ー屠畜場イラストルポ』(内澤旬子/解放出版社)
もう牛を食べても安心か』(福岡伸一/文春新書)

5 7, 2009 11.教育と学びのデザイン, 19.食と農、健康と病 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月22日

映画『いのちの食べかた』を新入生に観せる

新入生向けの授業「イメージと文字」は、コンピュータで写真やイラストと文字をどのように扱うかの基礎を教えるのだが、デザインするということはどういうことかを学んでもらうものでもあり、また、学ぶ方法を学ぶという授業でもあり、さらに共通のテーマとして設定した「」ということを考える授業でもある。

今日は、ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』(原題:OUR DAILY BREAD・監督:ニコラウス・ゲイハルダー / 2005)を見せる。


過去記事:
『いのちの食べかた』を観る
『いのちの食べかた』(森達也)

09「イメージと文字」授業ブログ

感想を書かせる課題を出しているのだが、どのように受けとめてくれたか。
※トラックバックからたどれます

4 22, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月19日

教え子の起業

教え子であり、私の仕事の上や授業のアシストでのパートナーである斉藤慎次郎くんが、ウェブデザイン、音楽関係映像クリエイティブを中心業務とする会社を設立した。
(右・代表取締役斉藤慎次郎くん、左・同じく卒業生で取締役クリエイティブディレクター歸山(かえりやま)幸輔くん)

株式会社「白線(はくせん)」

阿佐ヶ谷のパールセンター商店街からちょっと入ったところ。

スタイリッシュな内装を、学生たちも手伝いながらすべて自分たちで仕上げた。
スペースの8割ほどはレンタルギャラリー。
学生、卒業生たちの自主制作展示にもいい。
どうぞ使ってやって。

4 19, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月14日

新学期

新学期が始まる。

年間を通して授業はあるが、担当している新入生相手の授業「イメージと文字」を私は特に好きで楽しんでやっている。

まだ皆入学したてなので、緊張し、しっかり出席し、私が言うことを聞き漏らすまいとしている。

この時期に、いかに学ぶ方法を学ぶか、と、まあいわゆるしつけ(大学生に対していまさらだが、年々幼稚化しているので)、習慣付け(自分なりにノートをとること、質問のしかた、その他授業を受ける上でのマナー等々)が一番重要。


この授業(4/13〜6/2)は(これに限らず私の授業は5年前からやっているのだが)ウェブ上ですべて公開:
09「イメージと文字」授業

4 14, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月13日

「いざ帰りなむ一路涅槃」

彼女に似合うだろうと思って大輪の白百合を選び、棺に納められた安らかな表情の頬の脇に埋める。

火葬場の外の若葉がまぶしい。

25歳で産み、同じ25歳で逝った娘の骨を拾う母親の気持ちを想う。

二度とあってほしくない、教え子の骨を拾うという初めての経験。

4 13, 2009 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(2) | トラックバック(0)

2009年04月11日

教え子の通夜

群馬での通夜の席で、笑顔の遺影を見つめ、面影に良く似たところがある妹さんたちを見て涙が溢れる。

故人となってしまった彼女は、1年から3年まで私の授業をすべて受け、4年では卒業制作を担当した。
鎌倉の私の自宅にも何度か遊びにきた。

毎日学校でツナギ姿で悩みながら、しかし生き生きと作っていた卒業制作のテーマが「闇から光へ」という、苦悩を通して生への希望を表現しようとしたものだったことが今では悲しい。

享年わずか25。

心から、そして悔しさを込めて合掌。

4 11, 2009 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月10日

教え子の訃報

順逆、はひたすら哀しく辛い。

桜吹雪の陽春、教え子卒業生が逝く。

4 10, 2009 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年04月07日

入学おめでとう!

厳しい社会情勢のなか、それでも大学で学びたい、それだからこそ学びたい、と思って入学してきたものとして接したい。

一番若い新入生たちは1991年、バブル崩壊の年の生まれ。

4 7, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年03月27日

卒業写真-3

プロダクトデザインクラス

スペースデザインクラス

デジタルデザインクラス

ビジュアルデザインクラス

卒業生たちのアーチをくぐって。

これからの健康と健闘を祈ります。

3 27, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業写真-2

Partnerは謝恩会の幹事なので、進行管理、司会、会計チェックなど、なにやら忙しそう。

3 27, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業写真-1

恵比寿「East Gallery」での謝恩会。
女性たちはまた化ける。

3 27, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年03月26日

笑顔晴れ晴れ

みんないい笑顔。
女子学生たちは、普段のTシャツ、ジーンズと装いもヘアースタイルも化粧も違うので、すぐには判別がつかない。
野郎たちはダークスーツがなじまず、クラブの新米黒服かヤクザのヒットマン。

3 26, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

巣立ち

多摩美術大学造形表現学部卒業式。
卒業生答辞はデザイン学科の北村みなみさん。

デザイン学科では101名が巣立っていく。
うち27名が博物館学芸員資格も取得。

きみたちの「古巣」はここだよ!
いつでも遊びにおいで。

3 26, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業

多摩美術大学造形表現学部卒業式&デザイン学科学位(芸術学士)授与式。

Partnerも無事授与。
4年間は早い。

過去記事:
入学おめでとう!(2005年4月8日)

3 26, 2009 11.教育と学びのデザイン, 25.My Partner | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年03月01日

卒業制作選抜作品展きょう(3/1)まで

西五反田で開かれている多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業制作選抜作品展が今日(3月1日)まで。

詳細はこちら

3 1, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月18日

多摩美上野毛デザイン学科卒業制作選抜作品展2/22から

デザイン学科本年度卒業制作の選抜展が、2月22日(日)から3月1日(日)まで「ゴタンダソニック」で開かれます。

2月13日〜15日の上野毛デザイン展を見逃された方も、選抜作品をもう一度じっくりご覧になりたい方もぜひお越しください。

2月22日(日)〜3月1日(日)AM11〜PM7(最終日〜PM5)
ゴタンダソニック
品川区西五反田3-8-3 町原ビル1F
JR五反田駅徒歩7分あるいは東急目黒戦不動前駅徒歩5分


出展者や作品、アクセスの詳細

2 18, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月15日

『Type 文字をめぐって』山崎祐三子

山崎祐三子さんが、卒業制作最終審査後に自主制作した、『Type 文字をめぐって』。

一ヶ月ほどの間に山崎さんがインタビューした松田行正、佐藤直樹、白井敬尚、千原航、山田和寛、各氏の文字に関わる発言が124ページの小冊子にまとめられている。

私も参画、インタビュー記事掲載。

一部¥500、ぜひお買い求めください(1-203)。

2 15, 2009 07.デザインの世界, 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月14日

多摩美術大学大学院コミュニケーションデザイン展

一部屋ながら、大学院デザイン専攻コミュニケーションデザイン領域の院生たちも作品展示。

多摩美術大学大学院コミュニケーションデザイン展

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多摩美上野毛デザイン展 中日(明日15日まで)

ぽかぽか陽気でなかなかにぎやか多摩美上野毛デザイン展
卒業生たちの懐かしい顔もあちこち。

明日(15日)最終日はAM10時からPM5時30分まで。

2 14, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

多摩美上野毛デザイン展始まる(15日まで)

多摩美上野毛デザイン展が始まりました(15日まで)。

本年度の卒業制作が中心ですが、3年生の進級制作も展示されています。
紙・色見本帳を模した3年生作品のカタログ。
人材物色中の方々、ご覧になってぜひツバ付けてください。

2 14, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月13日

卒業を迎える学生たちへ贈ることば

多摩美上野毛デザイン学科卒業制作図録に求められて寄稿した卒業を迎える学生たちに贈ることば


1. 卒業生への言葉

あなた方が大学生活を過ごした2005年から2009年という時期は、おそらく後世からみて世界史的なターニングポイントとして位置づけられるでしょう。
自由競争と市場原理をグローバルに押し進めようとしたアメリカ主導の資本主義と新自由主義が音をたてて崩れつつあります。それに追従してきた日本も当然同じ危機に入りました。「格差社会」というような警鐘の段階を越え、「貧困」ということが日本でも現実の問題となっています。世界的にみれば、宗教や「民族」「地域」の対立はますます先鋭化し、温暖化をはじめとする地球環境は悪化するばかりです。

このような時代にデザインということに何ができるのか大量生産・大量流通・大量消費に「寄り添うように」、あるいは東京という「中央」に集中して展開してきた日本のデザインはこれからこのままでいいのか、デザイナーはどのような視野と創造性、独創性、革新性を持たねばならないのか、真剣に考え続けてほしいと思います。

●学ぶ方法を学ぶ
デザイン学科であなた方が学んだことは、けっして技術や知識だけではないはずです。私が常に望んだことは、「学ぶ方法を学んでほしい」ということでした。学ぶ方法さえ自分で身につければ、社会のなかで、仕事をしながら、歳を重ねても、いくらでも学び続けることができます。

●自分が情熱をもって取り組めるコト、テーマを見つけ、とことんやってみる
あなた方は与えられた課題に取り組みモノを創り出すことはほぼできます。しかし自分で課題を見つけ、設定し、考察・企画し創造するという面ではまだまだ充分とはいえないでしょう。哲学でも数学でも、課題を解決する以前に、問題課題をいかに設定するかが一番重要なのです。デザインの世界でも同じことです。

今後の健康と健闘を祈ります。


2. あなたにとってエネルギーとは?~デザイン創作活動をする上で~

対象とするコト、モノ、ヒトを好きになること。解決の方向は対象自体の関係のなかにあります。それを発見すること。そして、どうしても好きになれなかったらやらないこと。

2 13, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月12日

明日から3日間「多摩美上野毛デザイン展」

明日13日(金)から15日(日)まで多摩美上野毛デザイン展
学生たちも最後の準備で慌ただしい。

来場者に進呈される豪華(?)フルカラー256ページの卒業制作図録
卒業制作105名分の紹介、教職員からのことば、受講授業一覧(世の中年表付き)、この学校に入ってよかったですか?ーYes 91%などのアンケート集計。

14日(土)3時からの特別講演会では、ターセム監督、石岡瑛子衣装、世界遺産の数々を舞台にして話題の映画『The Fall(落下の王国)』の上映と佐藤直樹・寺井弘典対談があります(無料)。

専任教員による進学相談も(3日間とも1時〜5時)。

ぜひお越しください。

卒業生たちも来てね。

2 12, 2009 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月06日

入試の季節

社会人入試B日程、3年次編入学試験と3日間続く。
3月の多摩美上野毛デザイン学科一般入試の出願期間は2月20日から27日まで。

少子化だけでなく、この間の経済状況の悪化は確実に大学受験・進学に影響を与えているだろう。


上野毛キャンパス中庭の銀杏の枝に、先日の映像演劇学科発表会で使っていた青と黄色の風船が少ししぼんでからまっている。

2 6, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年02月02日

パペットアニメーション授業

今年度から発足した映像デザインクラス2年生集中演習のクロージング。

パペット(人形)アニメーションをとにかく一本作ってみる、という授業で、各自、ワイヤー入りの人形や、物、背景模型などを作り、LunchBox DVを活用して制作。
NHK教育TVなどのパペットアニメーションで活躍されている保田(ぼうだ)克史さんに中心的に指導していただく。

正味2週間しかなかったが皆がんばる。

2 2, 2009 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年01月25日

多摩美術大学上野毛デザイン展サイトがオープン

2月13日(金)〜15日(日)に開催される多摩美術大学上野毛デザイン展サイトがオープン。

詳細、展示作品などの情報は下記で:

第17回多摩美術大学上野毛デザイン展サイト
多摩美術大学大学院コミュニケーションデザイン展サイト

1 25, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2009年01月22日

第17回多摩美術大学上野毛デザイン展

2月13日(金)〜15日(日)に、第17回多摩美術大学上野毛デザイン展が開催されます。

今年度の卒業制作作品、3年生の進級制作、コミュニケーションデザイン領域大学院生作品がいっせいに展示されるもの。

写真はデザイン展のDM。
黒板を模した図に描かれた今年のテーマタイトルは「E=Designの4乗」。

アインシュタインの特殊相対性原理の有名な関係式「E=mc2乗」(Eはエネルギー、mは質量、cは光速度)のもじり。
なぜ4乗かというと、現在の4年生は、ビジュアル、デジタル、プロダクト、スペースの4つのコミュニケーションデザイン専攻分野を持つため(現在の2年生からは「映像デザイン」分野が加わり5つになっている)。

4乗になった(?)作品の数々の「エネルギー」をぜひご覧になってください。

1 22, 2009 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年12月22日

年内授業のクロージング

今年から発足した映像デザインクラス授業のクロージング。
「上野毛デザイン学科生の生活と意見」という共通テーマで1分間の映像作品(技法は自由)という課題だった(年明けにはブラッシュアップしてウェブでも観られるようにする予定)

これで年内の授業はすべて終わり。

12 22, 2008 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年12月05日

卒業制作最終審査会4

卒業制作審査の最終日。
デジタルコミュニケーションデザインクラス。

ヘッドフォーンを着けてサウンドを聴きながら街を歩くときの、ちょっとした非日常感、違った風景の見え方をリズミカルに描くアニメーション。

わずか数ページしかないショートショート絵本たち。
扱う題材は「せん(線)」とか「むしたち」とかありふれたものなのだが、思わずくすりと笑ってしまう、対象に対する観察、考察とイメージ力を背後に持っている。

ポケットに入れたまま洗濯機で洗ってしまった名刺の束の不思議な形のおもしろさからヒントを得て、さまざまな紙製のもの、雑誌、本等々を洗濯、乾燥してみて、洗濯機に見立てた丸いテントにつるす。ぐるぐる廻って見る。


4回にわたって載せた作品はごく一部です。
来年2月に行われる「多摩美術大学上野毛デザイン展」でブラッシュアップされたものをご覧になれます。

12 5, 2008 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年12月04日

卒業制作最終審査会3

ビジュアルコミュニケーションデザインクラス。

和綴じ本の基本を踏まえた上で、創作和綴じを考案して制作したもの。これは全体の三分の一ほど。

他者の助けを必要とし、またつながりたいと思っている人たちを撮影し、写真展「NEED展」を開催した記録。

書体とレイアウトを研究し、作品に即した版型、タイポグラフィーを追究したミニ本の数々。

12 4, 2008 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年12月03日

卒業制作最終審査会2

卒業制作最終審査会2日目。
プロダクト・デザイン。

インタラクティブな照明の工夫。点(孔抜き)の美。

12 3, 2008 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年12月02日

卒業制作最終審査会1

4月からそれぞれ取り組んできた卒業制作の最終審査会が1日から4日まで。

初日はスペースコミュニケーションデザイン分野で空間デザインと映像作品。


これらの作品は2月の「多摩美術大学上野毛デザイン展」で展示されます。

12 2, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月30日

卒業制作提出

4月から試行錯誤しながら作ってきた卒業制作の提出を終えたPartner。

来週、審査会でのプレゼンテーション、採点があるのだが、なにはともあれ提出慰労祝い?

11 30, 2008 11.教育と学びのデザイン, 25.My Partner | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月29日

卒業制作カウントダウン

今日(29日)午後6時の卒業制作提出まで最後の夜の勝負。
みんな、がんばってくれい。

11 29, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月23日

社会人入試

入試のトップ。
昨日、今日と社会人入試A日程。

校庭の銀杏が黄葉さかり。

11 23, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月17日

卒業生と

卒業制作のために長らく貸したままになっていた本を返しがてら鎌倉に遊びにきた卒業生と。
デザイン会社でまだ下働きながら元気に仕事をしているようで嬉しい。

11 17, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月02日

多摩美上野毛芸術祭(11/3まで)

うらうらと晴れて多摩美上野毛芸術祭。

漫画研究会はなぜか卒業生ばかり。

進学相談会は、高校1年生から、大企業に勤め大学院進学を目指す人までさまざま。


多摩美上野毛芸祭サイト

11 2, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年11月01日

11/2-3 多摩美上野毛芸術祭

11月2日、3日と私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の2008年度芸術祭(いわゆる学園祭)。

学生主体の作品展示、イベント、模擬店などだが、専任教員による進学相談もやるので明日は出勤。


多摩美上野毛芸祭サイト

11 1, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月25日

『シューカツ!』(石田衣良)

学生と話していて「シューカツ」という言葉を初めて聞き「?」となったのはいつ頃のことだろうか。

石田衣良は『非正規レジスタンス - 池袋ウエストゲートパークⅧ』で、ネットカフェで夜を過ごし、携帯一本で登録し呼び出され、今日はどこに行かされ何をやるのかもわからないまま西口公園前に早朝並ぶバスに詰め込まれる日雇い派遣の若者たちの世界を描いた。

一方で、今月出た『シューカツ!』(文藝春秋)では、難関のマスコミ就職をめざす学生たちが就職活動を経て悩みながら成長していく姿を描いている。

欧米では不足があれば採用するというスタイルが普通だが、不定期のキャリア採用に力を入れる企業が増えたとはいえ、日本の特に大企業、そして公務員は卒業時に合わせ一斉に多数の新卒新入社員を入れる、という年功序列ー終身雇用時代の仕組みのままだ。

で、「シューカツ」は3年生の間が勝負となる。
大学3年の春、友人たち7名で「全員合格!」を目指す「シューカツプロジェクトチーム」を作る。
情報交換や各自の状況報告、時には愚痴を吐き出す場でもある。

チーム結成式に模擬的にやってみるグループディスカッション(最近の入社試験に多く採用されている)が興味深い。
個人面接では見えにくい、討議を引っ張る力、大局的な判断力、他人の意見をきく力、協調性、情報発信力、調整力、独創性、積極性など、コミュニケーション能力や論理的な説得力とともに、その集団のなかでどういう役割を選ぶか、などの個性が観察される。

「エントリーシート」「OBOG訪問」「インターン」「受付面接」「圧迫面接」…を通して「働くというのはどういうことなのか」を学生は考えざるをえない。
一連の就職試験で試されるのは個性や人柄だけではない。
底知れず求められる知識、雑知識、教養学力から、「あなたはニューヨーク証券取引所でITバブル崩壊を目撃しました。その場面を英語で日本に実況中継しなさい」などという頭が真っ白になる英作文問題…。

身体的な健康や激務に耐える体力は当然の前提で、精神的なタフネスさはもっと重要だ。
プレッシャーに押しつぶされ引きこもりになる仲間と、自分にもまったく余裕は無いが、かわるがわる励ますメンバーたち…。


そう、「シューカツ」は生きることそのものの凝縮。

10 25, 2008 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月03日

卒業制作中間審査

卒業制作中間審査最終日(デジタル・コミュニケーション)。

ポケットにうっかりモノを入れたまま、洗濯機に放り込んで洗濯してしまった後に出てきた物体(名刺の塊等)のおもしろさに着目。
意図的に本、雑誌、紙コップ等々を洗濯してみ、乾かす前に広げてみたり、乾かした後切断してみたり。
用途や目的はと聞かれても、本人にも分からない。
どこに着地するか。

ヘッドフォンで音楽を聴きながら街を歩くときの、ふだんとは違った感覚や印象をアニメーションで表現。

手描きペン画をもとにしたアニメーション。
孤独と束の間の解放感。

最終提出まであと2ヶ月を切り、もうアドバイスはあらかたしたのだから、とにかく作ってカタチにしてくれないと、こちらもどうしようもないよ。

10 3, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年09月30日

まな板の音

幼い頃、母が台所で朝の味噌汁のためにトントンと野菜を切っている音で目覚めたことはたしかにあった。

生活のなかの音をテーマにした卒業制作中間審査会作品。
まな板の底の形を工夫することで、デジャビュー(デジャ・ヒヤー?)のまな板の音を追求・再現する試み。

9 30, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年09月04日

9/5 銭湯LIVE@八幡湯(世田ヶ谷区太子堂)

私のところの学生たちが作品展示したり絵を描いたり、なにやら準備している銭湯でのライブイベントが明日9月5日行われる。

おもしろそうなのだが私は北海道へ行くので見にいけない。
お近くの方、三軒茶屋あたりを通られる方はぜひのぞいて見てください(入場無料)。

日時:9月5日(金)PM2〜8時頃まで
場所:八幡湯(世田谷区太子堂5-21-4)※三軒茶屋駅から徒歩8分
問い合わせ:03-6659-5125(イベント事務局・アクトローカル)

9 4, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月31日

山中湖卒制合宿

山中湖純林苑(多摩美術大学研修施設)でデジタル・コミュニケーション・デザインクラス4年生の合宿。

リッキーが元気に歓迎の「拝み」ポーズ。

今年は、学生22名、教員5名、副手1名、計28名の大所帯。

提出まであと3ヶ月と迫ってきた卒業制作。
ひとりずつ現状プレゼン、質疑、討論、アドバイスが夜11時までのべ7時間。

深夜、打ち上げの飲み会。

過去の山中湖合宿記事
2007年
2006年
2005年

8 31, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月24日

8/24多摩美進学相談会

デザイン学科の概要オリエンテーション。

コンピュータルームでのグラフィック・ワークショップ。

活字組版・活版印刷ワークショップ。


デザイン学科では毎週水曜夜の授業は公開し、専任教員が進学相談にあたっています(後期は9/10から)。

8 24, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月23日

8/23多摩美進学相談会

進学相談会では、合格入学者の入試参考作品も展示してある。
しかしどうも見ていると応募希望者たちは、設問をほとんどろくに読まず、作品ばかり見ている。

相談会でいつも言っているのだが、私たちは、設問をある意図のもとに出しており、それぞれの受験者がそれをどう捉え考え応え、造形表現しているかをまず第一に見ているのだ。

そのことを抜きに合格者の作品だけ見ていても、表面的な造形美や見かけの新奇さなどの「この程度ならいいのだろう」ということしか目に入ってこない。

これまでの入試参考作品集には「出題の意図と評価のポイント」が書かれているからそれをしっかり読んで理解してほしい。


24日(日)も10時から4時まで開催

8 23, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月21日

8/23-24多摩美進学相談会

札幌から福岡まで開催されてきた最後、東京での進学相談会が多摩美術大学上野毛キャンパスで行われます。

日時:8月23日(土)24日(日)
   10時〜4時
場所:多摩美術大学上野毛キャンパス
   (東急大井町線上野毛駅徒歩3分)

造形表現学部デザイン学科・進学相談会

専任教員による進学相談、入試合格作品の展示などの他、デザイン学科では、学生作品の展示、コンピュータを使ったグラフィック、活字組版活版印刷のちょっとしたワークショップなどを企画しています。
ぜひお越しください。

8 21, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月06日

進学相談会・札幌

多摩美、武蔵美、女子美、東京造形、桑沢デザインが札幌グランドパレスで会場を分け、進学相談会。

昨日の予備校での顔もたくさん見る。
北の果て、稚内からバス6時間をかけて来た社会人もいる。

われわれにとってはどうってことなくとも、一人一人にとって人生の転機になるかもしれない相談…。

8 6, 2008 11.教育と学びのデザイン, 22.旅先で | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月05日

札幌予備校めぐり

札幌市内の美大向け予備校をまわり、生徒たちに話しをしたり、作品を講評したり。
多摩美の他にも、武蔵美、東京造形、女子美が時間差で訪れる。

最初に全体的な話しをし、その後ファインアート系とデザイン系に分かれて話す。
皆、絵を描くのは好きなのだが、そこから先デザインとなるとまだあいまいな理解しかない。

美術学部グラフィックデザインの澤田泰廣先生、プロダクトデザインの安次富隆先生と私がそれぞれ話しを補いながら進め、質疑応答する。
皆、真剣だが総じておとなしく、気分をほぐさせ、こちらからしむけないとなかなか質問する勇気がない。
明日ももう一校。

8 5, 2008 11.教育と学びのデザイン, 22.旅先で | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年08月03日

教え子の結婚

卒業制作を指導し、在学中、卒業後もたびたび「人生相談」をしていた卒業生(左・新婦「ヒロ」)のナチュラルでおおらかで幸せな表情を見るのは嬉しい。

南青山「リストランテ フェリチタ」で。

8 3, 2008 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年07月28日

上野毛デザイン学科オープンキャンパス

28日(月)29日(火)と多摩美上野毛デザイン学科、夜のオープンキャンパス

いつも学科会議を行う部屋があやしい?指名サロンに。

専任教員による進学相談ももちろん別室で行っているのだが、これは卒業生や在学生が企画した、卒業生、在校生による相談コーナー。

このリーフも彼らが企画制作したもの。

活字組版・活版印刷ワークショップもやっている。

学生の優秀作品展示や各分野2年生、3年生(29日PM6〜7)のプレゼンテーションも。

佐藤直樹准教授とゲストによるトークショー。
今晩は、クリエイティブスタジオ「ANSWR」、デザイン集団「ADAPTER」の針谷建二郎さんと。

29日(火)はグラフィックデザイナー・佐藤卓さんと(PM7:30〜9:00)。

7 28, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

多摩美上野毛デザイン学科オープンキャンパス

28日(月)29日(火)と多摩美術大学造形表現学部デザイン学科(世田谷上野毛キャンパス)のオープンキャンパス。

進学希望者向けのものだが、在校生、卒業生、教職員が入り交じったさまざまなプログラムが組まれています。

どうぞお立ち寄りください。
PM5:30開場・PM9:10まで。

オープンキャンパスのお知らせ

7 28, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年07月07日

観察と発見、疑問と仮説、そしてまた新しい発見へー『雄大昆虫記 ぼくのアシナガバチ研究所日記』(中川雄大・くもん出版)

『雄大昆虫記 ぼくのアシナガバチ研究所日記』(中川雄大・くもん出版)は、長野県白馬村に住む少年が、身近なアシナガバチを小学4年から6年まで観察や実験を重ねた日記や絵、写真をまとめたもの。

北アルプス・白馬岳の麓、白馬村は自然がいっぱいだ。
雄大少年も大の虫好き。
2年生のときには「キアゲハの観察記録」で賞を取っている。

4年生になったとき、新しく赴任してきた先生はそれを知り、「雄大くん、コンクールを目標にがんばりますか? いちばんのごほうびに、海外旅行に行かせてくれるコンクールもありますよ」と勧める。

「昆虫が教えてくれる不思議な世界。そして観察をするとコンクールが待っている! そのダブルの魅力はぼくの心を動かした」
そして家に巣をつくるアシナガバチの観察を始める。


小学4年生のときの「ぼくとバーラの物語」の章。

八重桜が満開の頃、巣を作った「ヤエラ」ちゃんの、幼虫がまだ入っている巣が強風で落ちてしまった。ヤエラはもう諦めて戻ってこない。
バラのそばに巣を作ったので「バーラ」と名付けた女王蜂の巣にこの落ちた巣を瞬間接着剤でくっつけてみる。

バーラは最初の3分くらいは怒っているよう。
「けれどバーラはすぐにヤエラの巣に移って、部屋の中の幼虫のようすを見てまわっていた。そして午後までには、落ちたときにつぶれた部屋の入り口の部分が、きれいになおしてあった」
「バーラは、自分の巣とヤエラの巣と、二つ分の子どもたちを育てなければいけないので、仕事のしすぎでイライラしている」


観察と発見、疑問と仮説、そしてまた新しい発見へ。


真夏日、働き蜂たちがみな草むらへ飛んでいくので何だろうと見ていると、蜂たちは草の上にたまった水玉を飲んでいる。
けれど飲んでいるわけではなかった。
巣に戻ると水玉を吐き出し、巣のなかがびしょ濡れになるほど皆で何十回となく繰り返し、羽をふるわせて風を送る。
炎天下の巣を冷やしているのだ。

コアシナガバチは何を好むのだろうと、蜂蜜、ストロベリー、メロンなどを巣の前に並べてみる。
蜂蜜だろうと予想していたら、なんと醤油が一番人気なのだった。

三年間にもわたる毎日の観察と実験と記録は、対象に対する愛情や情熱、熱中(「そしてぼくはハチに熱中した」)がなければできることではない。
同時に、自然を観察することは自然の摂理を学ぶことでもある。

バーラが死ぬ日がくる。

「8月19日 悲しい出来事
春から一生けんめい巣作りをして、二つの巣の子どもを育てたバーラ女王が今朝、巣から下に落ちてしまった。かた方のはねは半分ちぎれて、もうかた方のはねはちぢれている。そのうえ、じまんの長い足がもげてしまって、歩くことも飛ぶこともできなくなってしまった。…」

「8月20日 忘れないよ、バーラ
午後、バーラが死んだ。バーラは巣から落ちてから、二日間ぼくのために生きてくれた。…大きな二つの丸い複眼に見つめられると、胸の中がぎゅっとなる。ときどきピクンピクンと触覚を動かして、ぼくに話しかけてくれたみたいだ。
バーラの巣には新しい女王が生まれたけれど、ぼくは今までずっとバーラがしてきたことを知っている。ヤエラの子どもたちを育ててくれたバーラ、本当にありがとう」


「ぼくはバーラと一緒にヤエラの巣の子どもたちを育てた気持ちになっていた。ひどいケガを負い、苦しそうなバーラを見たときには、胸がつまるような思いで悲しかった。そして秋の終わりごろ、スズメバチに巣を襲われて散り散りになっていくハチたちの生活から、自然のきびしさを学んだ」


卒業制作や課題に悩んでいる私のところの学生たちに読ませたい。

7 7, 2008 11.教育と学びのデザイン, 14.読書三昧, 18.花・木・野菜・生きものたち | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月30日

上野毛デザイン誌2008発行

多摩美術大学上野毛デザイン学科の広報誌2008年版が発行。

A3版8ページ。
学科の概要、カリキュラム、在校生インタビュー、卒業生インタビュー、就職先、受験に関するQ&A等々。

送付ご希望の方は私にメールをください。

6 30, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月23日

ルナちゃんに『にほんご』を使って教える

安野光雅、大岡信、谷川俊太郎、松居直が編集にあたった『にほんご』(福音館書店)という名著がある。
1979年に刊行され、何度も手元からなくし、今持っているのは2007年3月の第49刷。

小学校で初めて学ぶ言葉の教科書の試案として編まれたが、これまでの国語教科書にはない特長がある。

谷川俊太郎が代表してあとがきに書いてあることをまとめると、

1.
文部省学習指導要領にとらわれない小学校一年生のための国語教科書を想定したものであり、現代日本の学校教育制度、教科書をなかだちとする教師と生徒の関係を無条件では前提としていない。

2.
「読み」「書く」よりも「話す」「聞く」ことを先行させている。
まだ読み書きがよくできない子どもでも、すでにかなり複雑な言語経験は持っているからだ。

3.
言語を知識としてではなく「自分と他人との間の関係をつくる行動のひとつ」としてとらえていること。
「ことばは口先だけのものでも、文字づらだけのものでもなく、全身心をあげてかかわるものだ」ということを知ってほしいこと。

4.
「ことばには心だけではなく、それと切り離せぬものとして体、つまり文体と呼ばれるものがある」ということを暗誦を想定した文例で示すこと。

5.
日本語を、世界にあるたくさんの言語のひとつとしてとらえること。
いわゆる共通語を基本とするが、地域語の持つ共通語にはない働きにも関心をうながすこと。

6,
日本語に関して、子どもたちに教え込む知識と総量があるとは想定しない。
母語である日本語を通して、子どもたちにことばと、ことばを通しての人間のあり方にめざめてほしい。
基本は教える者と教わる者との間の人間関係。
この「教科書」はもとより絶対的なものではなく、これをどう生かすかは個々の教師の工夫次第。


で、ルナちゃんの日本語レッスンのなかにこの本を使っての勉強を取り入れる。

まず、読み上げさせる。
ひらがなの字面をおってたどたどしく読み上げることはできる。
次に意味を理解させる(例によってスペイン語への翻訳ソフトも横で併用して見せる)。
私たちが日本語としての自然なイントネーションや区切りをつけて読んできかせる。
それにあわせてまた読んでもらう。
ノートにその通り書かせる。
というサイクルを基本としてときどき関連するような横道にそれる。

が、とっぱなでつまづいてしまった。
書いてある文章はこうだ。

ないたり ほえたり さえずったり、
こえをだす いきものは、
たくさんいるね。
けれど ことばを
はなすことの できるのは、
ひとだけだ。

最初の3行の意味を説明してもルナちゃんはなかなか理解できない。
日本の子どもだったら接続助詞「たり」は自分で使わなくとも「泣いたり笑ったり」「寝たり起きたり」などとしてすぐにわかる。
それは別としても、これをもし英語やスペイン語に翻訳するとしたら、構文の順はまったく異なってくる。

(世界には)声を出す生き物、(例えば)鳴く(猫とか山羊とか虫とか)、吠える(犬とか虎とか)、さえずる(鳥)ものはたくさんいる。

情報内容をプレーンに伝えようとすれば基本的にはこうなる。
(修辞的には他の順もいくらでもありうるだろう)。

私たちは日本語を頭から順に意味を分からせようとしてしまい、おそらくルナちゃんは、この文章の順番の関係がわからなくなってしまったのだ。
しばらくおいといて先へ進もうとすると彼女は釈然としない表情。
どうも納得できるまで理解しないと気が済まない性格なのかもしれない。
それはそれでとてもいい面なのだが、今の日本の学校の中では、どうしてそんなことも分からないの、と困ったちゃん扱いされるのがわかりきっているからちょっと気がかり。

何がどう分からなくて、どういう違った思考回路に入っているかをできるかぎり早く理解してあげること、の重要性にあらためて気が付かされる。


次の3行はまた別の意味で難題だ。

「文字」を使うことのできるのはヒトだけ、だったら分かる。
「ことば」を話すことができるのはヒトだけ?

犬だって犬語で話してるよ、人間のいうこといっぱい分かるし、ことばは違うけれど話してるよ、
とどうも10歳の頭の中で疑問がうずまいているらしい。

こういう子どもの疑問を決して切って捨ててはならない。

これは現代の言語学や生物学でもさまざまな学説がある、けっこう根源的(ラディカル)な疑問なのだ。

「ことば」をもし、他とのコミュニケーションをはかるために発声するものと広くとらえれば、犬も言葉を発している。

Micだって、食事前や親しい人が来たときの喜びのとき、散歩をねだるとき、八つ当たりしているとき、他の犬と遊びたい願望のとき、警戒威嚇のときでは同じ「ワン」でも全然違う。

人間は「言葉」を発声する音韻の複雑さやヒトが聞こえる音域に勝手に限定しているが、イルカや象のヒトになど聞こえない超音波や低周波での高度なコミュニケーションはどうなるのか?

象が2Kmも離れたはぐれた仲間と交信し、群に導くことができるような能力の前で、そんなに「ヒトのことば」は唯一の優越性を持っているのか?


「教える」ということは、何か一方的に知識や考えを授ける、というようなものではまったくない。
教え、教わるものとの関係の中で、互いに何かを発見していき、互いに豊かになっていくプロセスであるだろう。

6 23, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月22日

教え子たちと

教え子たちと。

6 22, 2008 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月21日

ルナちゃんに『ALWAYS 三丁目の夕日』を観せる

ルナちゃんに『ALWAYS 三丁目の夕日』を観せる。

横で私が「日ー英ー西翻訳ソフト」を使って打ち込み、スペイン語での説明をリアルタイムで示す。

「これは50年前の東京」(Es hace 50 años Tokio)
「東京は今とはまったく違う」(Tokio es ahora totalmente diferente)
「彼女は田舎から働きに来た」(Vino a trabajar del país)
「彼女は仕事が期待と違うのでがっかりした」(Porque era diferente de la expectativa en trabajo, fue defraudada)
「売れない小説家」(El novelista que no es popular)
「ルナと同じ小学校5年生」(Un quinto alumno mismo como Luna)
「彼は、彼女は自動車修理が得意と思いこんだ」(Le convencieron que estaba buena en la reparación del coche)
「彼女は借金をかかえていて、元の踊り子に戻らねばならない」(Tiene una deuda y debe devolverse a una muchacha del baile original)

といった具合。

「ただいま」「お帰り」「やったぁ〜」などと繰り返している。

感想は、muy lindo(かわいい)、interesante(面白い)、gusto mucho(とっても好き)


庭の色づいたミニトマトやワイルドストロベリーを摘ませたり、シソ、レモンバーム、バジル、三ツ葉、アップルミント、ペパーミントなどの葉の香りをかがせたりした後、麻心に連れ帰る。

父親のシンさんに、面白かった、泣きそうになった、と報告している。


写真は、混み合う店で配膳や片付けを手伝うルナちゃん。


讃『ALLWAYS 三丁目の夕日』
『ALWAYS 続・三丁目の夕日

6 21, 2008 02.私の好きな鎌倉の店・Cafe & Bar, 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月18日

日本語レッスン初回

ルナちゃんの日本語レッスンを始める。

きょうは初めてだから私の家やお互いに慣れ、彼女がどのくらい日本語を理解しはじめているか、どういうことに興味を持ち、意欲をもっているかを知る段階。

日本語とスペイン語が交互に出てくるCDをかけてみるが、日本語の表現がどうにも大人のもので10歳の少女のものではないのでやめる。

ひらがなは読めるがカタカナはまだまだ。
書く方もこれから。
五十音順はなんとかわかるので小学生向けの国語辞典の引き方も少し教える。

かなは基が漢字であるにせよ表音文字だから性格は理解できるが、表意文字である漢字は難しい。
一文字で意味を持ち、かつ複数漢字の組み合わせで多様な意味を表す言葉をなす。
さらに漢字一文字は漢語(「中国語」)では一音だが、日本で使われる漢字は複数の音と訓があることをアルファベット圏で育った子どもに分からせるのは少しずつしかできない。

旅の指さし会話帳を使ってもスペイン語の質問が分からないと、西ー英ー日の翻訳ソフトに彼女が打ち込み(キーボード操作はけっこうできる)それをみて答える。

「10歳の子どもは漢字を覚えなくてはなりませんか」と出てきた。
小学国語辞典の後ろに小学校で学年別に学習する漢字表があるのでそれを理解させる。
9月から5年生に編入するのでここまではと教える。

互いに、ふぅ。

6 18, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月06日

スペイン語圏で育った少女に日本語をどう教えるか

コロンビアから先月やってきたばかりのルナちゃん(10歳)にPartnerと私が日本語を教えることになった。

ルナちゃんは9月から鎌倉の小学校に通う予定だが、スペイン語しかわからない。
こちらはスペイン語はほんのカタコト程度。

先日『旅の指さし会話帳 スペイン』をあげたらとても喜んでいたそう。

さて、どう教えていくか。

安野光雅『あいうえおの本』(福音館書店)、村上勉『あそぼうあそぼう あいうえお』(あかね書房)、五味太郎『ことばのえほん あいうえお』『かずのえほん 123』(絵本館)、『すてきなひらがな』『ステキナカタカナ』を本棚から引っ張り出して眺め、先月出た『素敵な漢字』(講談社インターナショナル)を購入。

どれも文字と言葉とそれを通した世界への想いがこめられた絵本作家の名作。

ルナちゃんにあげることにする。

6 6, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年06月04日

授業「イメージと文字」クロージング

4月からやっていたデザイン学科新入生向けの授業「イメージと文字」クロージング(まだ「まとめ」と感想のアップ、お互いのコメント等残っているが)。

先週の試作プレゼンテーション・講評に続き、最終作品の発表、講評。


この授業では活字組版・活版印刷も授業に取り入れ、日本経済新聞6月3日夕刊文化面でも紹介された。

また、4年前からブログを活用しネットで公開している授業でもある。


新学期授業開始
フランスからネット授業
手と指の力を見直すー「第2回活字組版・活版印刷ワークショップ」

6 4, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年05月11日

卒業生との嬉しい再会

最近近所にできたカレー屋さん「woof curry(ウーフカレー)」(鎌倉長谷)に行ってみようとPartnerと店内に入り、2階に上っていくと「高味先生じゃないですか!」と客に声をかけられる。

見ると12年ほど前のデザイン学科デジタルコース卒業生、Oくん。

40代に入る。
仕事も身体もさまざまな試練を経てきたよう。
3月に私の家のすぐ近く同じ長谷に越してきたという。

伴侶も同じくデザイン学科環境コース同期卒。

5 11, 2008 05.私の好きな鎌倉の店・洋食, 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年05月02日

「活版凸凹フェスタ2008」(東京四谷)始まる

朗文堂アダナ・プレス倶楽部の主催で「活版凸凹フェスタ2008」が始まった。
さまざまな活字活版印刷の作品、活版活字関係の展示・販売、ワークショップ等。

これは女子美術大学短期大学部学生の作品。

個人作家、阿部真弓さんの作品とそれを刷った活字の版、金属・樹脂版の展示。

私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)はまだ始めたばかりなので「活字組版・活版印刷」のワークショップ、授業での講習参加者の感想をまとめて、4年生の山崎祐三子さんにポスターを作ってもらって展示。


2008年5月2日(金)〜12日(月)
AM11〜PM6
CCAAアートプラザ
東京都新宿区四谷4-20(東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目・都営地下鉄新宿線曙橋)

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

5 2, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年05月01日

フランスからネット授業

滞仏中もネットにつながる時は、今やっている「イメージと文字」という新入生向け授業のブログで課題を出し、学生たちの進捗状況をチェックしていた。

4年前から私の授業はすべてブログを援用して行っているのだが、海外からは初めて。

5 1, 2008 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年04月15日

新学期授業開始

新学期の授業開始。
新入生対象の「イメージと文字」


とっぱなの授業をやった後、今日渡仏するので、5回ほどはフランスから遠隔授業。

2004年以来、私の授業はすべてブログを活用し、ウェブ上でオープンに行っています。

学生の進捗具合も含めすべてウェブ上でみることができます。
よろしければおつきあいください。

ここでの成果は「不都合な真実をデザインする」A2ポスターを作ることもさることながら、授業・学生ブログ全体を通してのコミュニケーションの発展・拡張・充実に主眼があるのです。

今日から一歩一歩ステップを踏んでいきます。

ですので学生のブログにもお気軽にコメントを。

4 15, 2008 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年04月13日

『そのあとに』佐藤真紀子-卒業制作作品

新学期が始まり、新4年生も卒業制作開始モードに入った。

昨年度の「卒業制作優秀作品集」の担当教員コメントを書くために、佐藤真紀子さんの『そのあとに』を観なおす。


世界を見渡せば、むきだしの暴力や抑圧、そして環境、生活破壊が溢れている。

日本の若い世代も自分への自信もこれからの社会への希望も持てず閉塞と鬱屈に向かう。

「人」とのつながりを求め、そのなかでの「自分」を「検索」してみても「氏ね(死ね)。氏ね。氏ね。…………」の画面がスクロールする。

リストカットや戦争や日常を含む混沌としたイメージの積み重ねが今の日本の若い世代が置かれた心象風景を象徴する。

「私」を削除してもよろしいですか?
[はい][いいえ]

[はい]を押そうとするエンターキーに伸びる手を別の手がかろうじて抑える。

佐藤真紀子さんの卒制映像作品『そのあとに』は約5分間たらずのものだが、長い時間をかけて膨大な素材を撮影して編集し、全編を通して流れる同名の歌も自作自唱している。

他の大学の大学院心理教育相談室で働いていて向き合った人々との体験から考えたこともあるだろう。
3年生のとき、自分史と世界の同時代戦争史を結びつけてサイトを作ったことも基盤にあるだろう。

「今、私達が生きているこの世界はその『後』でしか知ることができない。だから、どうか消してしまわないで、その命」


後輩たち、今年度の卒業制作も、こうした全人的な経験、考察、制作実績にもとづいて取り組んでほしい。

4 13, 2008 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年04月09日

花も嵐も-入学式

花も嵐もの天候のなか、2008年度造形表現学部の入学式。
デザイン学科では、107名の新入生と6名の3年次編入生が入学した。

上野毛キャンパス中庭の八重桜も雨風のなかで満開。
これだけの張った根と太い幹を蓄えているからこその花。
花を咲かせるというのはこういうこと、新入生見習うべし。

4 9, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年04月06日

手と指の力を見直すー「第2回活字組版・活版印刷ワークショップ」

小学生のころから、故叔父(元慶應義塾大学教授)のタイプライターをさわらせてもらい、ほんのちょっとポチポチと紙に打っては喜んでいた。

キーボードのQWERTY配列は同じでも、タイプライターとコンピュータのキーは実はまるで別物だ。

タイプライターのキーは強く押せば、活字はインキリボンを強くたたき、紙に食い込み、インキはにじむ。弱すぎれば印字はかすれる。
コンピュータのキーは指の力が強かろうが弱かろうが関わりない単なる電子ボタンに過ぎない。

機材、道具を使い、自分の手、指の力加減が対象結果にどう関わるかの身体感覚をできるだけ基礎的な力にすることこそ、バーチャルなデジタル時代の基本だと思う。

コンピュータでの作業はひたすら脳に直結する。
道具と実体としての素材を使っての手作業は、コンピュータ上に置き換えてしまう以前の、精神、マインドと身体感覚全体の関係の回復、拡張につながるだろう。

デザイン学科第2回「活字組版・活版印刷ワークショップ」で。

デザイン学科に小型活版印刷機を導入(2007/12/11)

第1回「活字組版・活版印刷ワークショップ」(2008/3/19)

4 6, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年03月26日

卒業写真

3月25日、多摩美術大学造形表現学部の卒業式、学位(芸術学士)授与式が行われ、デザイン学科では96名が巣立っていった。

渋谷セルリアンタワーでの謝恩会で(一枚にアップできないので3分割)。

3 26, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年03月22日

4年生になる学生たちと

学生たちが鎌倉に遊びに来る。

夕方の由比ガ浜をMicと散歩。

4月から4年生(Partnerも)なので必然的に卒業制作の話になり、参考になるものをいろいろ見せたり囲炉裏を囲んで相談にのる。

1年生の時の写真

3 22, 2008 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年03月20日

第1回「活字組版・活版印刷ワークショップ」(3/19)

デザイン学科に昨年末導入した活字と小型活版印刷機(Adana21J)を使っての「第1回 活字組版・活版印刷ワークショップ」。
インストラクターは朗文堂アダナ・プレス倶楽部の大石薫さん。


多摩美術大学上野毛デザイン学科は1989年の創設時以来、最新のコンピュータ環境を整え、デザイン教育と作品制作に活用してきている。

パソコンで文字の組版は簡単にでき、プリントボタンをクリックするだけでプリントできるデジタル時代になぜアナログの活字組版、活版印刷か

活字活版印刷への単なるノスタルジーではない。

レイアウトソフトなどコンピュータのソフトウェアというのは活字組版以来の長いタイポグラフィの歴史のノウハウをバーチャルに実現しているもの。

そのバーチャルな世界に、タイポグラフィのことを知らない学生がいきなり入っていくと、ソフトウェアが自動的に作ってくれているということに気が付かないし、また善し悪しの判別力も身につかない。

かな漢字変換などではなく、活字という実体のあるものを、自分で探し出して指で拾い、手で組むことを通じて、文字とタイポグラフィ、その歴史に対する傾注力(アテンション)と審美性を判断する力は確実に違ってくる。

コンピュータは脳に直結するが、活字と印刷機などの道具を使っての手作業は身体を通じた想像力と審美力、つまり精神に通じるだろう。

活字を拾う「文選」作業。
漢字活字は伝統的な部首別ではなく一般的な音読み順に並べてあるのだが、探し出すには漢字に対する基本的な素養が問われる。

「ステッキ」と呼ばれるものに文字部分を一文字ずつ組んでいく「植字(しょくじ・ちょくじ)」プロセス。
一行を整え、行間を作るための作業も必要。

印刷機にかけるための版を作る「整版」。
印刷結果には表われないさまざまな込め物。

いよいよ印刷工程に入る。

一枚ずつ仕上がりを確かめながら。

レストランで食事すれば、食べて金を払って終わり。
しかし自宅で料理を作れば、食器や鍋などの後片付けを当然する。

版をばらし、活字を元の位置に戻し、印刷機をきれいに掃除して、はじめて次の作業に備えられる。

自分が使う道具を常に最良の状態に保つのは昔から手仕事、職人仕事の基本中の基本。

参加した学生たちの作品。


4月5日(土)
第2回「活字組版・活版印刷ワークショップ」(参加希望受付3/26まで)

3 20, 2008 07.デザインの世界, 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2008年03月12日

第1回「活字組版・活版印刷ワークショップ」(3/19)

デザイン学科に新しく導入した小型活版印刷機(アダナ-21J)3台と活字を使った第1回ワークショップを3月19日(水)に工作室で行います。

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の大石さんと私がチューターとなります。

導入した活版印刷機については朗文堂 アダナ・プレス倶楽部サイトを参照。
樹脂版を造ってこれで印刷した今年の上野毛デザイン展のDMも「ギャラリー」コーナーに紹介されています。

参加希望者は高味にメールで申し込んでください。
卒業生も参加できます。

デザイン学科研究室・高味壽雄


期日:2008年3月19日(水)
時間:午後2〜6時
場所:1号館B1工作室
対象:学年問わず(卒業生も可)
参加:最多9名まで(※希望者が超過した場合は抽選。もれた人は次回以降優先します)
費用:無料

3 12, 2008 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

デザイン学科一般入試

11日、12日と多摩美造形表現学部デザイン学科の一般入試。
社会人入試はすでに11月と2月に終わっているので、これは高卒予定者(もちろん浪人も社会人も受けられる)対象。

世田谷上野毛キャンパスはうらうらと、受験生は必死で。

3 12, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年03月07日

学生の悩み

学生たちはいろいろな悩みをそれぞれ抱えており、誰かにそれを打ち明けたりぶつけたり相談したいと思っている。

私はまあその受け皿のひとつ。

本当に真剣なものは都内の校舎でではなく、できるだけ鎌倉で受けるようにしている。

海を眺め、広い空を見、綺麗な空気を吸って、まずは頭をカラッポにし、旨い蕎麦と焼酎のそば湯割りなど飲みながら。

で、君の悩みはどれほどのものか?


松原庵(鎌倉由比ガ浜)で。

3 7, 2008 03.私の好きな鎌倉の店・和食 & 居酒屋, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月27日

多摩美上野毛デザイン学科卒業制作選抜展

多摩美上野毛デザイン学科卒業制作選抜展初日。
けっこうお客がきている。

渋谷ルデコで3月2日まで。

「デザインの時間+」
http://designten.info/plus/

2 27, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月20日

2/26-3/2 渋谷で多摩美上野毛デザイン学科卒制選抜展


15日〜17日の第16回多摩美上野毛デザイン展にはたくさんの方のご来場をいただきありがとうございました。

引き続いて、会場を下記に移し「デザイン学科卒業制作選抜展」が来週開催されます。

どうぞお越しください

期間:2月26日(火)〜3月2日(日)
時間:AM11〜PM7(最終日PM4まで)
場所:ギャラリー・ルデコ
   〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル
   TEL: 03‐5485‐5188 FAX: 03‐5485‐5199

2 20, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月16日

多摩美上野毛デザイン展-百葉箱

子どもの頃、小学校の校庭の隅に白い百葉箱(ひゃくようばこ)というものがあった。
中に自記温度計、湿度計などが入っている。

なぜ「百葉箱」と呼ばれるようになったのか今でもよく分からないのだがなかなかいいネーミングではないか。

上野毛デザイン展は、4年生、3年生それぞれおよそ百名ずつほどの百葉箱でもあります、と勝手に言ってしまう。

それは百名それぞれの「自記」温度計、湿度計であり、それを観測し評価するのは社会なのです。

どうぞお越しいただき楽しんで評価していただきたいと思います。

]

2 16, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月15日

多摩美上野毛デザイン展始まる

第16回多摩美上野毛デザイン展が今日15日から始まった。
学生たちが自分たちの力で作り上げている本年度卒業制作作品を中心とした展示です。
ぜひお越しください。

写真は来場者に無料で配られる「卒業制作集」(今年はこれまでになく豪華かつ編集デザイン的にも充実)、「観察帳(3年生修了作品展パンフ)」等。

16日(土)AM10〜PM9
17日(日)AM10〜PM5:30

上野毛デザイン展サイト

2 15, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月06日

多摩美上野毛デザイン展のDM

昨年末にデザイン学科に導入した小型活版印刷機を使って、学生たちが作った多摩美上野毛デザイン展(2月15日〜17日)のDM。

今回はすべてを組むことはできなかったが、各専門分野を表わす文様などの部分の樹脂版を作り、オフセットで刷った3000枚の上に、色違い11種ほどを2日間で刷り上げた。すべて1枚ずつの手作業。


多摩美術大学造形表現学部デザイン学科サイト
第16回多摩美術大学上野毛デザイン展サイト

2 6, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(7) | トラックバック(0)

2008年02月04日

メタモルフォーゼ?

同僚の小笠原登志子先生に見せていただいた「形態発想」という授業での、思わず笑ってしまった1年生の作品。

デザイニング・プログラムの方法に基づいて、いろいろな形態のアイデアをシステマティックに考え出す発想力を鍛える授業で、課題は3つないし4つの原型を形態的に結びつけて表現する(ただしコンピュータソフトのブレンド機能などは使ってはいけない)。

ちなみに原型となる四隅はデザイン学科の実在の教員の似顔。

2 4, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月02日

多摩美術大学上野毛デザイン展

2月15日(金)〜17日(日)の多摩美術大学上野毛デザイン展(卒業制作展示が中心)に向けて学生たちは大忙し。

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科サイト
第16回多摩美術大学上野毛デザイン展サイト

2 2, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年02月01日

再び社会人入試

私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)の11月のA日程に続き社会人入試B日程が今日、明日。
3日は3年次編入試験と入試漬けの週末。

造形表現学部は美大としては日本で唯一の夜間学部なので昼間働く人々に広く門戸を開き、定員の半分をあてている。

一般入試は、3月11日(火)、12日(水)ー出願期間:2月21日(木)から2月28日(木)まで

2 1, 2008 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月21日

古新聞で絵本づくり

この間やっていた3年生のゼミ(ここでも「『不都合な真実』をデザインする」を共通テーマとしている)での北村みなみさんの作品。

彼女は「紙」に着目していたのだが、11月の上野毛芸術祭で、世田谷中から3日分の売れ残り新聞紙を集め教室に積み上げ展示した。
重量は2トンにもおよんだ。

いっぽうで彼女はとてもユニークなイラストを描き続けている。
そこで、古新聞にそれをプリントして絵本を作る、ということを試みた。

バックとなる新聞の紙面はひとつずつ異なるので、同じイラストを使ってプリントしてもそれぞれ一点モノの絵本となる。

作家の高橋源一郎氏は、バッハの音楽を流しながらスポーツ紙の風俗広告を、ジャズに乗せて会社四季報を朗読したりしているが、なにかそれに通じる面白さがある。

上はTV欄、下は株式欄にプリントされたもの。
妙にマッチしたり、対比になったり、あまりの違和感がおかしかったり…。

けばけばしい見出しのスポーツ新聞や夕刊紙、英字新聞などを使ってもおもしろいかも。

12 21, 2007 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン, 31. 「不都合な真実」をデザインする | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月14日

卒制作品をパンフに使う

ソニー、マツダ、オムロン、松下電器など大手企業のウェブ関係者によるコンテスト第1回「企業ウェブ・グランプリ(Japan Web Granprix)」(12月17日に開催)のためのパンフレットをデザイン制作。

今年のデザイン学科卒業制作作品を使用。

ウェブ・ネットワークのつながりと拡がりのイメージ表現として、松本麻理子さんの細密な手描きイラストレーションを配し、ロゴタイプは格調と差別化をはかるため、山田和寛くん制作のフォント(欧文も)で組む。

12 14, 2007 07.デザインの世界, 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月11日

デザイン学科に小型活版印刷機を導入

上野毛デザイン学科に小型の活版印刷機(蝶番式プラテン小型活版印刷機「Adana-21J」)と活字を導入することにし、新宿の朗文堂/アダナ・プレス倶楽部に講習を受けにいく。

DTP(Desk Top Publishttp)などという言葉さえあまりに当たり前の環境になったためもう死語となり、デジタルが当然の前提である時代になぜアナログの活字活版印刷を学ばせたいのか。

IllustratorやInDesignで文字組みやフォントの選択などは自在にできる。
しかし、今の学生はタイポグラフィ・組版の積み重ねられてきたノウハウを搭載したソフトウェアがほとんど自動的に組んでくれていることに教えないかぎり気付かない。

グーテンベルグ以来、活字活版印刷は500年以上の歴史を持っており、デジタルの文字組版とデータによる印刷はそのバーチャルな具現であることを実感として体験させたい。

特に活字という実体を手で組んでいくというプロセスは、文字と組版に対するアテンション(傾注)力と審美力を身につける上でコンピュータ上でのトレーニングとはまったく異なる学習となる。
できることならコンピュータをさわらせる前にこれを学ばせた方がいいとさえ私は思う。

組んだ活字をハガキ大の枠内にしっかりと固定し、平滑になるよう軽くたたく。

回転するインキ・ディスクによく練ったインキを塗り、ローラーにむらなく付着させる。

版盤をセットし、紙を手前において印刷準備完了。
ハンドルを押し下げるとローラーが上昇して版にインキを付けてさらにインキ・ディスクまで達し、紙を置いた台が版盤に向かって、貝が閉じるように(蝶番式)向かう。
印刷のことを「Press」というが、まさしく版に紙がプレスされて刷り上がる。

左が、簡単なカタカナと数字の文章の縦書き、横書き。
コンピュータが自動的にやってくれている、縦書き、横書きの拗促音、句読点の違いや、縦組み中の半角数字(左右に4分の込めものをセットしなくてはならない)など、実際に手を動かして組んでみてわかるだろう。

試し刷りで、校正してみると、Toshioの「i」が抜けていた。
版を外してゆるめ、慎重に該当行の部分だけをステッキ(最初の写真)に戻し活字を追加してやり直す。

「T」と「o」の間は写植やコンピュータでは字間を詰められるが、活字ではそうはいかないから、本当はそれとバランスを合わせて他の活字間にスペースを入れなければならない。

右は印圧を調整中のもの。
手前が強すぎ、上が弱い。

スタンプ制作キットなどでイラストなどの樹脂板を作り、重ね刷りすることもできる。

版はハガキ大までだが、もっと大きな紙に部分部分刷ることも可能。
両面印刷して折って綴じれば小冊子も。
インキの色を替えて多色刷りも。
工夫次第でさまざまな可能性があり、来年の卒業制作で取り組む学生が出てくると嬉しい。

機器の清掃(これが実に重要)も終わって。

右から、元凸版印刷「印刷博物館」の印刷工房に携わり、現在「アダナ倶楽部」のインストラクションをしている大石薫さん。
デザイン学科プロダクトデザイン出身で工作室担当助手、小田倉綾香(愛称アヤカチ)。
活字のことも印刷のことも何も知らなかったのだが「子どものように楽しめた」そう。「。」が細くて綺麗なことに感動している。
左、組版の世界では著名な朗文堂社主、片塩二郎さん。

12 11, 2007 08.ことばとコミュニケーション・文字・タイポグラフィ, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月07日

卒制最終審査会ープロダクトデザイン分野

クローゼットの中を「夜の眠りの森」とイメージして、鼠のような毛玉取り、コウモリのようなハンガー(機能的にも便利)、満月の鏡(「口」に赤いマフラーをかけたりすると舌をだしているように見える)、お化けの服カバーは目と口から中身が透けて見える、などなど。

アニメ番組を想定し、さあキミの助けが必要だ、と子どもたちがそこから先ヘンシンして遊べるグッズ。

LEDを使っているが行灯(あんどん)のように温かく、かつクリスタルな灯がゆらぐ。
銀座の高級クラブあたりに売れそう。

何もない長屋の壁に家財道具を描き、あるつもりになる落語があるが、壁にまったく異質のグラフィックを貼ることによる空間の異化のおもしろさ(壁に限らず上からつるしても)。
かつ、巨大な紙面を一瞬で開くことができ、畳むときも一瞬の「ミウラ折り(Miura Folding)」を使用している。
さまざまな活用展開が思い浮かぶ。

落語に親しみ、「落ちのあるデザイン」を考えた。
起き上がりこぼし的グラスにダルマがデザインされており、紅白のワインを注いで。
ノシを逆さにすれば目出度いネクタイ。
ブランドものバッグを「蔵」に見立てて。

オフィスに浮揚し、空調の風に乗って回遊する癒し飛行船。

左右のハンドルにある弦で音程をとり、動きを風車のようなもので別の弦をはじくことで、乗り回しながら音楽を奏でる。


これで今年度の卒業制作審査はすべて終了。
お疲れ〜。


ここで紹介したものは一部にすぎません。
他にも興味深い、さまざまな可能性を感じさせる作品がたくさんあります。

2008年2月15日(金)〜17日(日)に開催される「多摩美術大学上野毛デザイン展」(世田谷区上野毛キャンパス)でさらにブラッシュアップされて展示されますのでぜひお越しください。

12 7, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月06日

卒制最終審査会ーデジタルデザイン分野

『Dancing Nurse』
病院の待合室という、不安や退屈や緊張の空間で、診察を控えている患者にデザインはなにかしらできないか?
というモチーフで作られたアニメーション。
自分でバレーを踊るところを撮影して、輪郭を抽出し、さらに手描き鉛筆の線にカラーインクで着色してクラシックバレーを踊る看護師さんたちをアニメーション化。
音楽も自作。

今まで鉛筆画で書きためてきた絵と、稲垣足穂『一千一秒物語』との融合アニメーション。

本人は気づいていないのだが、アラベスク風文様を下絵もなしに自在に描ける才能。
グラナダかチュニスあたりに留学させたい。

大きく言えば、現代世界における若い世代の閉塞感とそのなかで「生きていく意味」を問いかける映像作品。
タイトルの『そのあとに』という自作の歌(作詞・作曲・歌)がバックボーンになっている。

「私」を削除してもよろしいですか?
「はい」「いいえ」

「私」を「別名で保存」なんてのもあるか。

作者の意図とは無関係な私の見立て。
登場するタンク(戦車)の形状と景観からして、第一次世界大戦の西部戦線(ドイツ側「黒い森」あたり)のどこか。
すでにタンクは炎上し、瀕死の兵士の死の間際に浮かぶ、子どもの頃観た楽しいサーカスのイリュージョンの世界。

電子的万華鏡(カレイドスコープ)の世界。
球体を傾けると様々な曼荼羅の光景が拡がる。
アヒルのような口(覗くところ)で、なんとかダックとでも名付けたらいいかも。

さまざまな種類の木のツキ板に絵を描き本にした。
さまざまな種類の木の欠片を寄せ集めて額にした。
さまざまな旅と人々からの学びの結実。

『源氏物語』若葉の章のインタラクティブ・ムービー。
宇治市源氏物語ミュージアムで展示することを想定。
物語の絵が流れ、クリックすると解説が表示。
音楽も当時のものを再現しており、原典の世界へ誘う。

12 6, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月05日

卒制最終審査会ービジュアルデザイン分野

デザイン学科最終審査会ビジュアルデザイン分野。

B1サイズパネル4枚に、0.18mmのペンで紡ぎ出されるミクロとマクロのイラストレーションの世界。

宋体という今の日本ではあまり使われない(現中国では普通に使用)書体フォントを自作し、それを使って、ウィリアム・モリス『理想の書物』を組版、制作。
英文フォントも自作、ジョージ・オーウェルの『Animal Farm(動物農場)』を組版、制作。
タイポグラフィ指南書も。

圧巻!

すごろく遊び。
盤面はユニットになっていてルートは自由に設計できる。
さいころの目で進んだところの一枚を裏返すと日本の言い伝えが描かれている。

薄紙にプリントしたものや透明OHPシートに印刷したものを自由に重ねて透過光でみることによって子どもたちがいろいろな造形的楽しみを得られるシリーズ。

友人たちの個人ロゴマークを制作し、見てもらった時の笑顔と喜びを映像で表現する。
デザインは作って終わりではなく、そこから先にどう新しいことが起きるかが重要。

紙を主な素材とした、ちょっとした手作りグッズ入り季節の挨拶状。
たとえば節分なら、鬼のパンツ、鬼の角、豆入れ。

現在70ページの『人間ノート』。
描き込まれたイラストレーションがいい。

12 5, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年12月04日

卒制最終審査会ースペースデザイン分野

今日から4日間、2007年度のデザイン学科卒業制作最終審査会。
まずはスペース・デザイン分野。

ビル街の模型に動きのあるライティングを投影し、スクリーンに映る都市の光の景観と連動させるインスタレーション。

生き物のスケッチから出発し、有機的な曲線に惹かれ、やがてそれをモチーフとした文様に行き着き、ひたすら描き続けた。
圧倒的な線の感覚の世界。
ちなみにすべてボールペンで描画。

放置廃棄された自転車をきっちり切り刻み、3層の木枠ガラスに埋め込んだオブジェ。

斜め上のライトから照らされた水を入れたコップの影が美しい。
で、じっと見ているとその影のなかに金魚のような影がゆらゆらよぎる。
色の付いた玉のようなものがはじけたり、クリスタルなチーンという音も。

上野毛デザイン学科に関わりのあるデザイナーにインタビューし本にまとめた。
「デザイナーとして飯が食えるようになった瞬間」にフォーカスをあてる。
「上野毛デザイン生による上野毛生のための生き方指南書」をめざす。
全部読んではいないが、エディトリアルはしっかりしている。

ナチュラル系化粧品会社の目的別フラッグシップ店舗の提案。
9年間働いてきての経験と気持ちが込められている。

天井のプロジェクタから次々と花火の元が流れるように映し出される。
それに手の影をかざしたり踏んだりすると花火がはじける。時に大爆発。
高価なシステムを使わず、子どものエンターテイメントから高齢者のリハビリから赤ん坊まで楽しめる、映像自体はどのようにでも応用可能なインタラクション環境を達成したのは秀逸。

12 4, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月29日

『世界一やさしい問題解決の授業』

『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介・ダイヤモンド社)を読んでいて「こんな人たち知りませんか」に思わず笑ってしまう。
私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)にもいっぱいいるからだ。

「どうせどうせ」子ちゃん
・考えないし行動もとらないので、ゴールにはたどり着かない
・やってみないから何も学ばないし、自信もつかない
・グチを言って日々過ごす

「評論家」くん
・何が問題か、だれが悪いか、何をすべきかは言えるが、自分では行動しない
・リスクや結果に対する責任を取らない

「気合いでゴー」くん
・わき目もふらずに前進あるのみ!へこたれずにがんばるが、ムダが多く、ゴールに最短距離でたどり着けない
・行動した結果から学ばないので、進化するスピードが遅い

そして筆者が推奨する
「問題解決キッズ」
・適度に考えて、行動して、方向修正して……を繰り返し、最短距離でゴールにたどり着く
・実行の結果から毎回何かを学び、進化していく


【問題の発見】ー【仮説を立てた上での調査】ー【分析と検証】ー【解決の方向】ー【実行(制作)】ー【検証】、というコミュニケーションデザインの授業のなかで私が稚拙にしか説明できていないことが、中学生の仲間のバンドのライブにいかにたくさんの人に来てもらうか、どのようにしたら欲しいパソコンが買えるか、という例も含め、中高生にもわかりやすく100ページちょっとで明解に述べられている。


著者は中学2年からアメリカで学び、イェール大学やハーバード・ビジネススクールと世界に冠たるコンサルティング会社、マッキンゼーで「問題解決(Problem Solving Method)」の方法を身につけた。

退社後、「デルタスタジオ」を立ち上げ、教育・エンターテイメント・メディアを通じて、個々が「点火」する(自分の才能と情熱を見つけ、目的を結晶化させる)きっかけを提供し、世の中にポジティブな変化を起こすための、中学生、高校生、大学生、社会人向けのさまざまな講習やサポートを行っている。

これらからイメージされるアメリカナイズされた思考法の本ではまったくない。

「多面的に物事を見る力」「本質を見極める力」「打ち手を具体的な行動に落とし込む力」は、デザインからビジネスからパーソナルな問題解決まで通底して必要とされる普遍的なものだ。

「分解の木」「はい、いいえの木」「課題分析シート」「仮説の木」「マトリックス」「良い点・悪い点リスト」「評価軸×評価リスト」などの分析整理するためのツールも役にたつ。

私のところの学生たちすべてに読ませたい。


もんだいかいけつキッズ
デルタスタジオ

11 29, 2007 11.教育と学びのデザイン, 14.読書三昧 | | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年11月25日

社会人入試

昨日、今日と社会人入試A日程の真っ最中。
私のところ(多摩美術大学造形表現学部=世田谷上野毛キャンパス)は美大としては日本で唯一の夜間学部であり、社会人を多く受け入れている。

少しずつ社会人枠を増やしてきて今年度は定員の半分に達した。
デザインをすでにやってきてさらにスキル、キャリアアップをはかりたい人、他の大学を出ているが人生の方向を変えたい(レーンチェンジ)人、一度リセットしたい人などさまざま。

昨日はデザイン実技、今日は作文、午後から面接試験。


なおデザイン学科の社会人入試はB日程(2月1日・2日)もある。

11 25, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月15日

『ムサビ日記』(手羽イチロウ監修・武蔵野美術大学出版局)

ムサビ(武蔵野美術大学)のOBであり同大職員である手羽イチロウ氏が2003年に私的に始めた「ムサビコム」

なぜ「私的」かというと、放置されていた「musabi.com」ドメインを手羽氏が個人的に引き継ぎ、ドメイン料・レンタルサーバ料・Movable Typeライセンス料も個人で払って始めたものだから。
「大学非公式サイト」と称する。

そのコンテンツのひとつとして手羽氏のコーディネイトのもと、ムサビ生有志が日常生活をブログで書いているのが「ムサビ日記」。


『ムサビ日記』(手羽イチロウ監修・武蔵野美術大学出版局)は、2006年4月から07年3月までの1年間にアップされた27名の学生(院生も含む)の1605件の日記のなかから、146の日記を選び、本として編まれた。

普通ブログ本というのは人気ブログの安易な企画ものが多い。
資料的な価値を持つものやある種のストーリーものをのぞいて、特に日記的な内容のブログは、ウェブ上でのリアルタイムに近い「共時感」が生命力の源であり、出版とのメディア特性の違いの違和が生じる。

この本の、ブログをもとにしながらの面白さのひとつは、4月(入学・新学年)から翌3月(進級・卒業)までという学年の1年間という枠をはめることで、「美大生の1年」のさまざまな姿と生活が表現されていること。
27名は学科も学年も異なり、また単なるムサビ紹介ではなく、美大生の生活、悩み、考えなど本音が出ているものを選んでいるため、普遍性が増した。

もうひとつ、「”ムサビの批判はしてもいいけど、代案を”とお願いしています。文句を書くだけなら某BBSとか他のところでやればいいわけで、”じゃ、なんでそうなのか。こういった原因があるなら、そこをこうすればもっとここがよくなるよね”まで書いて欲しいと思ってるからです。ただ、そこまで書くにはいろいろ調べないといけない。感情だけで発言するのは、もう大学生なんだからそろそろやめないとね。”問題を感じ、調査・分析し、新しいものを作る”ことこそdesignerの仕事。それができない人はdesignerになれません」というスタンスを堅持してやってきていること。


授業課題制作の苦しみやプレゼンの恐怖、コンペで評価されたときの喜び、芸祭の楽しみ、シューカツ(就職活動)の悲喜劇、ソツセイ(卒業制作)の悩み、などなど、私のところ(タマビ)の学生となんら変わらない。

本文の右側に手羽さんのOBならではの注釈やつっこみが入っていて楽しい。

「インスタ:インスタレーションの略。詰めの甘いインスタほどタチの悪いものはなし」
「朝の8時前のエントリーから推測するに、ひだまりさんは12時間ほど気を失っていたようです」(卒制展が終わっての日記に)
などなど…

11 15, 2007 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン, 14.読書三昧 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月03日

多摩美上野毛キャンパス芸術祭

多摩美上野毛キャンパス芸術祭。

Partnerもゼミの仲間が建てた小屋でオーガニック・スープの店をやっている(明日11/3まで)。

11 3, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月01日

11/2-3 多摩美上野毛キャンパス芸術祭

11/2-3と多摩美術大学造形表現学部(世田谷・上野毛キャンパス)の芸術祭。
作品展示やコンペの発表、ファッションショーや模擬店などなど、すべて学生主体のいわゆる学園祭。

Partnerもゼミの仲間とエコ・カフェを出すというので準備でいろいろ忙しそう。


多摩美術大学造形表現学部07年芸術祭「上野毛サファリパーク」

11 1, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年10月06日

『佐藤可士和の超整理術』

デザイン学科の受験生の面接や志望動機などでもっとも頻繁に出てくるクリエイターの名が佐藤可士和だ。
多摩美出身でもある。

美大生の頃、彼は、「アートディレクターは自分の”作品”をメディアや企業の広告枠に当てはめるもの」と考えていた。
しかし、広告会社に入ってみてそうではないことに気づく。

「広告はコミュニケーションデザインを行う仕事だというのは、学生時代の授業でもさんざん言われていたことでした。ですが、仕事の現場を体験してはじめて、身体で理解することができたのです」

こうした経験のなかで、「自分の思いこみ」「自分のエゴ」は振り払い、対象自体のなかに問題・課題の本質と解決の方向性を持った「ビジョン」を見い出していく、さらに言えば「相手のなかに必ず答えはある」かつ「自分のなかにも必ず答えはある」方法論を身につけていくのだ。

キリン極生、国立新美術館、ユニクロなどの実例に則し、これらのプロセスを分かりやすく説いている。
デザインを学ぶ学生はぜひ読んでほしい。


私が日頃学生に言っていることととても重なるのだが、私自身は仕事場をはじめとする整理がなかなか行き届かない。

10 6, 2007 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン, 14.読書三昧 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年10月01日

卒業制作中間審査会始まる

デザイン学科の卒業制作中間審査会が今日から木曜日まで続く。


12月の最終審査まであと2ヶ月しかないこの段階では当然最終デザイン物に近いもの、あるいは完成度の高い部分が示される必要がある。

完成までのなかで今どの程度実現されているのか、また最終までの道筋も触れなければならない。

6月の各専門分野別の基本審査会と異なり、初めて作品に接する他分野の教員も審査に加わる。
「前に言ったように」などは通用しない。

取り組むテーマ、基本的なコンセプトや対象、目的、最終完成形態などの大前提を簡潔に述べ理解を得た上でプレゼンテーションすることを、これからの人は心がけて欲しい。

10 1, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年09月24日

調べるということ

なんの世界でも、あるテーマに取り組もうとしたとき、そのテーマについて「調べる」ということからものごとは始まる。

そして「調べる」上では「調べる方法」を身につけているかどうかが重要。
大学ではその方法を学んでほしい。


そのテーマについての専門家にじかに話を聞いてみるのが一番。しかしこれはそうおいそれとできない。

で、そうした専門家の書いた著書を読むのが二番目。
専門馬鹿でないような専門家は必ず新書レベルの入門書、啓蒙書を書いている。
それらを選んで読んでみる。

さらにそのテーマに分け入るための文献ガイドは必ずついているだろう。
それらの著作に進む。

三番目はそのテーマに関わる現場に身を置いてみる、関連する人と話すこと、いわゆる「フィールドワーク」。

そして、どんなテーマでも複雑な奥行きと他の問題との関連を持っており、やみくもに調べても真の到達点など無い。

だからそのテーマに取り組む目的に沿った自分なりの「仮説」を暫定的に設定し、「調べる」なかで検証・修整しながら調べ、自分の方針を決めていくというサイクルの連続…。

ネット上の断片的で信頼性が確認できない情報はあくまでとっかかりのものであることは言うまでもない。


写真は『最高学府はバカだらけー全入時代の大学「崖っぷち」事情』(石渡嶺司・光文社新書)の帯より。

9 24, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年09月20日

「”不都合な真実”をデザインする」ークライアントは地球

全学年向けの特別講演会。
4月から取り組んでいる「不都合な真実をデザインする」をテーマに、専任教員が話し、映画『不都合な真実』のダイジェストも観せる。

以下は私が作ったフリップから。


アル・ゴアは著作『不都合な真実』のなかで、
学生のころから30年以上取り組んできた地球温暖化の問題が
もうのっぴきならないところまできていることに警鐘をならし、
しかし私たちにはまだ解決の方向があることを示しました。

ゴアのスライド講演に接して感銘を受けた映画プロデューサーたちは、
講演では数百人にしか伝えられない、
この問題は何百万という人々に伝えたい
と映画『不都合な真実』を作りました。

私たち多摩美術大学(上野毛)デザイン学科の教員たちは、
これらの問題の解決に
私たちや学生たちが身に付けつつある
「デザインの力」を活用したいと考えています。

私たちが「デザインの力」を使ってとりあげるべき『不都合な真実』は
地球温暖化の問題にかぎりません。

核・戦争・難民・宗教対立・民族紛争・テロ
人口爆発・饑餓・水や食料不足・砂漠化・疫病
などの大問題から
身近なゴミやコンビニ袋の問題まで

わかってはいても
便利さや効率や安価さを優先してしまう生活スタイル、
科学技術が発達すれば解決できるのではという楽観、
誰か専門家が取り組んでくれるだろうという非当事者意識、
どうせひとりでは何もできないという諦め、
明日やればいい、と次の世代にツケを先送りする無責任、

これに類するすべてのことがらが
デザインの対象となる『不都合な真実』です。

20世紀のデザインは、大衆社会化・工業社会化のなかで、大量生産・大量消費・大量廃棄、利潤追求に寄り添うかたちで進展し、世界のさまざまな否定的側面にはなるべく関わらないようにしてきたといっていいでしょう。

もし「デザイン」ということの目的が
人々のほんとうの意味での幸せに資することであるならば、
21世紀、これからのデザインを担う若い人々には、
これらの問題に正面から向き合い、
クリエイティブな力を発揮してほしいと願います。

映像もアニメーションもウェブもポスターも
パンフレットも絵本もあるでしょう。
わかりやすいダイアグラムやエコプロダクツ、
警鐘に応える環境デザインも、
エコハウスの提案もあるでしょう。

上野毛デザイン学科の私たちは、コミュニケーション・デザインを通して、
少しでもできることから
これらの動きを主導し、支援します。

9 20, 2007 11.教育と学びのデザイン, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ, 31. 「不都合な真実」をデザインする | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年09月11日

後期授業の始まり

あっという間に夏休みが過ぎ、後期授業の始まり。

私の授業は3年前からすべてブログを活用しているが、昨年導入したブログ環境「MovableType(MT)」が、8月に3.xxから4にバージョンアップし、授業開始直前に移行した。
かなり大幅なバージョンアップでまだ試行錯誤状態。

ブラウザのデフォルト「Safari」との整合が十分にとれていないことが授業中わかり、急遽「Firefox」に変更、とバタバタ。

9 11, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年09月05日

ポートフォリオ審査

今年も2年生後半からの専門分野進級のためのポートフォリオ審査。
私の担当するデジタルコミュニケーションデザイン分野の志望者約40名分のポートフォリオの審査採点。

ちょっと疲れていてあらためて書く気になれない。
昨年書いたことを参照してください。

ポートフォリオ審査(2006.9.6)

9 5, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年09月02日

山中湖卒制合宿

今年は岡尚史先生も参加して、夕食をはさみ、一人ずつプレゼンと中間審査会に向けての検討。

夜の飲み会。

朝の冷気。
リッキーは私のズボンに染み付いているMicの臭いを嗅ぎ回る。

9 2, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年08月05日

卒業生たちと

私のところの昨年の卒業生たちが鎌倉に遊びにきて訪れる。
皆元気でデザイン会社、広告会社などでがんばっている。

下はラ・ジュルネで。

いつでもまたおいで。

8 5, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年07月16日

上野毛オープンキャンパス初日

上野毛オープンキャンパス初日。

2時からのトークショーの後、進学相談やオープン授業。

明17日はPM6時から、私が今やっている2年「ネットワーク」を含むオープン授業。
18日は情報機器のユーザーインターフェイス・デザインの世界的第一人者であるアーロン・マーカス氏の講演。

7 16, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年07月15日

多摩美上野毛オープンキャンパス明日から

明日16日(月)から18日(水)まで私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の。オープンキャンパス

キャンパス、授業やプレゼンテーションの公開、特別講演会、進学相談などさまざま。

明日はデザイン学科専任教員によるトークショー『不都合な真実をデザインする』がPM2から。


趣旨(文責:高味)

アル・ゴアは著作『不都合な真実』のなかで、学生のころから30年以上取り組んできた地球温暖化の問題がもうのっぴきならないところまできていることに警鐘をならし、しかしまだ私たちには解決の方向があることを示しました。

ゴアのスライド講演に接して感銘を受けた映画プロデューサーたちは、講演では数百人にしか伝えられない、この問題は何百万という人々に伝えたいと映画『不都合な真実』を作りました。

私たち多摩美術大学(上野毛)デザイン学科の教員たちは、これらの問題の解決に私たちや学生たちが身に付けつつある「デザインの力」を活用したいと考えています。

私たちが「デザインの力」を使ってとりあげるべき『不都合な真実』は地球温暖化の問題にかぎりません。

わかってはいても便利さや効率や安価さを優先してしまう生活スタイル、
科学技術が発達すれば解決できるのではという楽観、
誰か専門家が取り組んでくれるだろうという非当事者意識、
どうせひとりでは何もできないという諦め、
明日やればいい、と次の世代にツケを先送りする無責任、

これに類するすべてのことがらがデザインの対象となる『不都合な真実』です。

20世紀のデザインは、大衆社会化・工業社会化のなかで、大量生産・大量消費・大量廃棄、利潤追求に寄り添うかたちで進展し、世界のさまざまな否定的側面にはなるべく関わらないようにしてきたといっていいでしょう。

もし「デザイン」ということの目的が人々のほんとうの意味での幸せを実現することであるならば、21世紀、これからのデザインを担う若い人々には、これらの問題に正面から向き合い、クリエイティブな力を発揮してほしいと願います。

映像もアニメーションもウェブもポスターもパンフレットも絵本もあるでしょう。わかりやすいダイアグラムやエコプロダクツ、警鐘に応える環境デザインも、エコハウスもあるでしょう。

上野毛デザイン学科の私たちは、コミュニケーション・デザインを通して少しでもできることからこれらの動きを主導し、支援します。

7 15, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年07月14日

卒業制作

担当している4年生の卒業制作を自宅でチェック。
皆まだ試行錯誤中。
提出まであと4ヶ月半、まだまだあるようで意外と短いのだ。

麻心(鎌倉長谷)で。

7 14, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年06月05日

「イメージと文字」授業のクロージング

4月から行ってきた新入生向けの授業「イメージと文字」のクロージング。

「不都合な真実をデザインする」という共通テーマのもと、みなよくがんばった(学生の作品は「各学生ブログ&テーマリスト」から見ることができます)。

20回の授業が終わって、思いがけず学生たちから贈られたすばらしい芳香の花束(重たくて帰りの電車で苦労した)と三十数名分のメッセージカード。

蒔いた種からの芽吹きを見るときの気持ち。

6 5, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年04月27日

課外授業

恒例の課外授業(親睦飲み会)。

新入生だが、中学2年生のこどもがいる人から平成元年生まれまでと、このクラスも多彩。

多彩が響きあい、さらに豊穣な多彩を産んでほしい。

4 27, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月20日

映画『不都合な真実』とプレゼンテーション

アル・ゴアは2004年の大統領選で疑惑に満ちた集計判定によりブッシュに敗れる。
その失意の後、彼がしたのは、ずっと以前から取り組んでいる地球温暖化について警鐘を鳴らす米国内はもとより世界各地での講演行脚だった。

この講演をきいた映画プロデューサーたちが感銘を受け、講演ではせいぜい一回百名ほどの人にしか伝わらない、この問題がどれほど焦眉のものであるか、できるだけ多くの人に伝えられなくてはならないと考え、映画『不都合な真実』を作りあげる。

3月の卒業式でデザイン学科の山中玄三郎先生が教授代表として祝辞を述べられ、そのなかで3回も観られたこの映画のことを中心に話されたことをきっかけに、学科の教員たちで話し合い、デザイン学科をあげて、できることからこのテーマに取り組もうということになった。

ポスターもあるだろう、ウェブはもちろん、ダイアグラムやさまざまなインフォグラフィックスもありうる。アニメーションや映像、新しいプロダクトや空間の提案でもいい。卒業制作でもこのテーマに取り組む学生が出てきてほしい。

私の4月からの授業『イメージと文字』はその第一弾。

この映画はデザインを志す学生すべてに観てほしい。
内容はもちろんなのだが、現在までにゆうに1,000回を越える講演のなかで練り上げられたゴアのスライドショー(といってもアニメーションや映像を含む)プレゼンテーションが素晴らしく、プレゼンテーションとはどうあるべきかの絶好のサンプルとなっている。

4 20, 2007 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇, 31. 「不都合な真実」をデザインする | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月19日

「不都合な真実」をデザインするークライアントは地球

今やっている授業の内容と課題です。


1. 「イメージ」と「文字」について理解を深め、コンピュータで扱う基礎を学ぶ

基礎造形A1『イメージと文字』では、「イメージ」(ここではまだ動画は扱いません。写真画像・イラストレーション・絵を対象とします)と「ことば」を形にした「文字」を扱います。

この意味での「イメージ」と「文字」はビジュアル的なコミュニケーション・デザインの基礎となるものです。
ただしこれらは現在ではほとんどがコンピュータ上で「処理」されています。

したがって、あなた方はふたつの違うレベルのことを同時に学ばなければなりません。
「イメージ」と「文字」というのは一体どういうものなのか、という本質的なことと、それをコンピュータ上で扱うにはどうしたらいいのか、という技術的なことの両方です。

私の授業では技術的な面は最小限しか教えません。単純にそれにさく時間がないからです。
PhotoshopやIlustratorをとことん使いこなしたいという意欲を持っているのなら、どこか適当なパソコンスクールの方が私よりずっとうまく効率的に教えてくれるでしょう。
またマニュアル本はいくらでもあります。そこに書いてある通りに操作すれば誰でも同じ結果は得られます。

2. 「デザインする」ということはどういうことなのかの基礎を学ぶ

デザインは単なる自己表現ではありません。
なにかを解決するものであれ、提案するものであれ、なにかの目的を持った営為です。
である以上、対象とする問題・課題についての、できるかぎり深い調査と考察、プラニングが前提となります。

そして誰に何を伝えたいのか、コミュニケートしたいのかを明確にしなければなりません。

デザインは限られた条件の下で行われます。そのことの意味も経験してもらいます。
この授業では、テーマの設定と調査の上での検証から始まり、何に着目しどのような視点から発信しようとしているかの検討、それをどのようにビジュアライズするか、ビジュアライズと同時にどのようなことばと文字に連動させるか、ということをステップをおってやってもらいます。

3. テーマ

テーマは『「不都合な真実」をデザインする』です。

このタイトルの映画や本でアル・ゴアが直接的に取り組んでいる地球温暖化の問題には限りません。
われわれが、知ってはいるが誰か専門家や担当のお役所が取り組んでいるだろう、自分が生きている間はまあだいじょうぶだろう、と思って先のばしにし、次の世代に悪気はない「ツケ」としてまわしているような人類が持続的に生存可能な社会に関する事柄はすべて対象です。

デザインの仕事というのは誰かが何かを求めるという意味でほぼ必ず「クライアント」がいます。

ここではクライアントは「地球」と考えてください。
ここわずか100年あまりの人間の活動の結果、悲鳴を上げている地球です。
いや、このいい方は妥当ではない。
地球は人類が滅びようがずっと永く存在し続けるだろうから。
言い換えれば地球からの人類への「警告」をデザインする、あるいは警告に「応える」デザインをする、の方が正しいでしょう。

4 19, 2007 11.教育と学びのデザイン, 31. 「不都合な真実」をデザインする | | コメント(2) | トラックバック(0)

2007年04月17日

授業『イメージと文字』の開始

新学期、最初に私が担当するのは『イメージと文字』というタイトルの新入生向けの授業。

3年前から私の授業はすべてブログ環境を活用してネット上で公開して行っている。
今日はこの授業用の基幹ブログと受講生40名の各自ブログの説明とトラックバックを付けての記事アップのしかたをやる。皆理解したようだ。

ご興味のある方はぜひのぞいてみてください。
すべてネット上で公開して進めるので、受講生と同じように自分で考えやってみることもできます。
学生へのコメントもまったく自由ですので励ましてやってください。

2007『イメージと文字』授業ブログ

4 17, 2007 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月14日

悼・佐渡谷紀代子先生

私と同じ学部(多摩美術大学造形表現学部)共通教育学科教授の佐渡谷紀代子先生が心不全により10日に急逝された。享年67。

つい先週の入学式で教授代表祝辞を述べられたばかり。
エーリッヒ・ケストナーの言をひいて、親を想うこと、人生の手本を見付けること、ユーモアの精神を絶やさないことの大切さを新入生に贈られた。

Partnerも博物館学で授業を受けたことがあるが、汗をかいたり息が苦しそうだったり、少し予兆はあったようだ。

心よりご冥福をお祈りいたします。

4 14, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月13日

授業が始まって思う

新学期が始まり、新入学生にとって初めての授業「デザイン概論」。
この授業は1年生を対象にデザイン学科の専任教員が持ち回りで担当するが、最初と最後は各専門分野の主任が合同で担当する。
来年度から正式に発足する「映像デザイン」専門分野を担当するので私も出講。

他の美大のように「○○デザイン」と受験・入学時から縦割りにはせず「デザイン学科」として受け入れ間口は広い。
2年次のなかばまで、さまざまなジャンル、分野の授業を選択し、それから専門分野を決める。

しかし大学の4年間というのは長いようで実は短い。
「教える」ということをずっと試行錯誤し続けてきたが、問題は知識や技能を教えるというところにはない。もちろんそれも含むが、知識や技能はその時代に応じて、重点や技術の発展によって変化する。「その時」必要なことを教えて「その時」の要請には応じられても「これから」に対応できる力には必ずしもならない。

私ができるのは「学び方」「学ぶ方法」と「何を学ぶべきか」を伝えることだと考えるようになった。
「学ぶ方法」さえ身につけてくれれば、学校に在籍していようが、卒業して社会に入ってからであろうがいくら歳をとろうが一生学び続けることはできる。

もうひとつ、教員の使命は、これまでの知見のなかから、学生の知らない、しかし知ってほしいさまざまな「世界」に引き合わせる媒介となること、きっかけを出来うる限り与えることだと思うようにもなった。
本であるかもしれない、どこかの場であるかも、人であるかも、一枚の絵であるかもしれない。

そこから先はそれぞれの学生のいくらでも拡がりうる学生自身の可能性と自覚的な努力の問題だ。

4 13, 2007 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月08日

入学おめでとう!

私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の入学式。
デザイン学科は106名と3年次編入6名が入学。

上野毛キャンパスの八重桜は例年より1週間は早く咲いている。


ソメイヨシノについてちょっと付け加えると、「国民」の「同質」を求める権力(このあいだもアホな大臣が強調していた)と仲間意識を求める民衆のなかでこの桜種は支持されたのだろう。

大和心を説いた江戸期ナショナリスト・本居宣長の「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」では、桜に対する賛美はうかがえても、桜の花の散り行くさまを君主(天皇)のためにいさぎよく戦死する(散華)というアナロジーのニュアンスはまだない。

明治初年(江戸末期とも)に造られた画一的なクローン桜ソメイヨシノはその後の日本社会の運営に実にマッチしていたのだろう。

もうひとつ、欧米のように新学期(軍隊への新入営)が9月であったなら「貴様と俺とは同期の桜」もなかったかもしれない。

4 8, 2007 11.教育と学びのデザイン, 18.花・木・野菜・生きものたち | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年04月01日

もうひとつの卒業

私のところの副手(助手のようなもの)を3年間努めてくれた2人(ふたりとも卒業生)が満期退職。

また別の新しい世界での健闘と健勝を祈ります。

4 1, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年03月25日

卒業おめでとう!

私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の卒業式。
デザイン学科では108名が巣立っていく。

普段のジーンズ&Tシャツ姿ではなく皆目一杯おめかししているので、ん?君はだ〜れ状態。

それぞれ晴れやかでいい笑顔。
フォーシーズンズホテルで謝恩会。

<卒業制作図録に載せた教員からのメッセージの私のもの>

12月から3月初めまでヨーロッパをまわっているので、今年の上野毛デザイン展を観ることができず残念です。

自分が旅をしているからだけではありませんが、皆さんもぜひ「旅」をしてください。別に遠く外国に行くということにはかぎりません。自分の日常とは「異質」の世界に「積極的」「自覚的」に入り込んでいくこと。映像や本で知っているつもり、ではなく「その場に身を置いてみること」を少しでも多く経験し考えること。そして「自分と相手の歴史をできるかぎり知る」こと。そのためにはどうしても本をいろいろ読む必要があります。また「ことば」に関して鋭敏になってください。世界は英語で覆われているわけではまったくありません。デザインに限りませんが、こうした土壌をいかに耕していくか、が人生の豊穣につながります。

今後の健闘と健康を祈ります。

3 25, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年03月16日

合格発表

高校生向け一般入試の合格者発表。デザイン学科では53名合格(定員50名)。
社会人入試合格者はすでに53名決まっている(定員50名)。
年々少しずつ増やしてきた社会人の割合は半数に達した。

高校を出たばかりの18 、19の子と年代も経験もさまざまな社会人がクラスのなかで半々となる。
なにか「臨界」とか「閾値(いきち)」を迎えたよう。考えていなかったエフェクトが発する予感。

それにしても今年の高卒現役受験生はバブル真っ盛りの1988〜89年生まれ。
母親がジュリアナ・トーキョーのお立ち台で踊っていた、としてもおかしくない世代…


上野毛キャンパス中庭の桜はまだ蕾。

3 16, 2007 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年12月08日

卒業制作最終審査会-4

デザイン学科卒業制作審査会最終日。
スペースコミュニケーションデザインクラス31名。

公園などの地面に置かれた鏡面。覗くと360度の空、そのなかに写り込む自分…。
工夫されたポールにアイビーが伸びる。

「波チェア」。帯広中札内美術村で4〜11月に展示されている。

ふるさとの亡き祖父との想い出をアニメーション化。

鎌倉の新しい美術館の提案。「やぐら」のように山腹に半分もぐっている。

いずれも基本形を5つ組み合わせた照明。

虫が食べた葉をモチーフにしたパーテーションによる光と影。

デスクで一眠りのためのクッション。

たくさんの手鏡を半球状に配置し、それを回転させて生まれる世界は?

ドアののぞき穴から中を見る…、よく見る…、?
…そしてドアを開けると…、?


※「卒業制作最終審査会1〜4」で一部を紹介した卒業制作作品はこれからブラッシュアップされ、2007年2月9〜11日の「多摩美術大学上野毛デザイン展」(上野毛キャンパス)で展示されます。
また、2月22〜27日に新宿リビングセンターOZONで選抜展が行われます。

12 8, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年12月07日

卒業制作最終審査会-3

デザイン学科卒業制作最終審査会3日目。プロダクトデザインクラス21名。
解決すべき問題点を見据えて研究・試行を重ねた跡がよくみられるものが多くてよかった。

生まれつき頸椎に障害をかかえ手術後の無骨で不快で洗うこともできない矯正具に苦痛を味わった学生が、本来の機能を果たした上で少しでも良いもの、していても気持ちよく、見栄えもするものをとデザインした。
アルミ製で伸縮も考え、これとスカーフのような布も連動させることでとても機能的かつファッショナブルなものに仕上げた。

頸椎を脱臼したときこんなものを着けたかった。

平たい皿でカレーライスやチャーハンを食べると、最後の一口分がなかなかうまくすくえない。
スプーンに合わせた上昇カーブを作ることでこれを解決。

益子の工房で試行錯誤を重ねている。
裏も同じ形状なのでスタッキングできる。

テーブルウェアのソルト&ペッパー用の新しいデザイン。
和紙による蛇腹を竹皮にはさんであり、逆さにしてパフパフと蛇腹を押すと振りかけられる。

紙と一体となったプチプチのような中にインクが仕込まれており、押しつぶすとインクが拡がり思わぬ色彩表現が紙にしるされる。
はがき、色紙、コースター、カレンダーなどさまざま。
結果の色彩にさらに線画を加えて楽しむことも。

ゼンマイ仕掛けの小さなおもちゃは昨年の卒制でもあったが、これは15秒とか3分とか時間と連動させたもの。例えば下の方の貝のようなものは引っ張って離すと15秒間くねくねと貝が天敵から逃れるように動く。これだけのものが実際にいっせいに動いたらおもしろい。

床で引っ張ることでさまざまな動きと音を出す木のおもちゃ。
廻る部分にゴム糊を付けたり細部までデザインされている。

可愛い小鳥のようなオーナメントグラスマーカーの数々。
ストローをグラスに固定するだけでなくマシュマロ・グミのように実際に食べられるものも。

四季の和菓子を実際にデザイン制作。
試食するがおいしい。

桂離宮の月夜をイメージした茶器「棗(なつめ)」と「茶杓」のデザイン。

思わずにやりとするようなブックカバー(サーモペーパーで色が変わる)やメモパッド、しおりなどなど。

浮世絵に描かれた江戸日本橋界隈を切り抜けるハガキにし、集めてずらっと並べると江戸のパノラマ「えどらま」。

今あるベビーカーでは段差があるときに一苦労。
ベビーカーの赤ん坊を囲むところ自体を抱きかかえられるようにデザイン。

12 7, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年12月06日

卒業制作最終審査会-2

卒業制作最終審査会2日目。私も担当するデジタルコミュニケーションデザインクラス26名。

秋葉原の古い工場を改装して20代の男女10名が暮らした2年間の経験とさまざまに支えてくれた人々への感謝の念を120ページ・A5サイズオールカラーの本に込めた。
取材、執筆、編集、レイアウトデザイン、印刷用データ処理まですべて手がける。

費用の点で今回はオンデマンド印刷により15冊しか作れなかったが、内容はテッチュウサイトでPDFでも読むことができるようにする。

小野小町と深草の少将の百夜通いと、老いた小町の「恋」と「美醜」に煩悩する想いを描くアニメーション。
ナレーション、箏演奏も。

本を購入したときかけられるブックカバーを、完全に覆いかくすのではなく、何の本か判別できるように、その本にあったようにということに着目してつくったもの。
さまざまに切り抜いたり透けてみえたりする。

絵巻物に描かれた鯉が、竜門を登り切って竜になるまでを描くアニメーション。
3Dを使っているのだが、水墨画調や鳥獣絵巻的表現などさまざまな実験が取り込まれている。

Tシャツを作り続けた。
メルヘン的でシックな、というところに落ち着き、色合いも3色、しかし背中までまわる図柄は印象的なデザイン。

薬味についてまとめたウェブサイト。何も奇をてらっているわけでも網羅的なものでもないが、ブログと連動して今後も楽しくやってほしい。

12 6, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年12月05日

卒業制作最終審査会-1

デザイン学科卒業制作の最終審査会が4日間続く。
初日はビジュアルコミュニケーションデザインクラス32名。

これは自閉症児の心を開くことを目的とした遊具。
6面にさまざまな線や色が配され、置き方で思わぬ模様や色合いが生まれる。
まだ試行錯誤の途中だがなんらかの成果を産んでほしい。

革の本。12種類の動物の切り型がページとなっており、切り取って裏側を水に浸し、形を作って固定・乾燥させるとこのようなものになる。革の質感が楽しい。

都会の人はあまり知らない野菜の花をテーマに分類やカテゴリーをキーにしてトランプのようなカードゲーム仕立てにしたもの。

パネル4枚を連結すると縦1.2m、横3.6mにおよぶイラストレーションの一部。

千葉県佐原の伝統的建物などを紹介する絵はがき。葉書として送れ、切り込みが入っており折り込んで飾れる。

日本の作家25名、外国の作家25名を2人が線画、デッサン風に描き分け、計100種ガチャガチャ用缶バッチにした。作家の紹介文も入っている。

12 5, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年11月25日

社会人入試、合格おめでとう!

先日行われた多摩美術大学造形表現学部社会人入試A日程の合格発表(社会人入試B日程は2月2-3日)

デザイン学科の今回の募集定員は25名だが38名もが合格する。
うち15名がすでに他の4年制大学を卒業しており、一方でさまざまな事情で高校を卒業せず大検資格を取っての合格者も何人もいる。
いずれも社会経験を経るなかで、漫然とではなくそれぞれの目的意識、問題意識、学習意欲を持っていることは面接試験などを通して充分見てとれた。
月にして10万円ほどにもなる学費も親の脛かじりではなく、みな自分で稼いだ金で支払う覚悟。

私たち教員も襟を正して向き合う覚悟。


校庭の銀杏も輝いて祝う。

11 25, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年11月19日

社会人入試真っ最中

多摩美造形表現学部の社会人入試A日程(B日程は2月2-3日)。
デザイン学科では来年度の募集は社会人枠を増やし、定員100名のうち半分の50名をあてている。
昨日は6時間のデザイン実技試験、今日は午前中作文試験、これから約4〜5時間ほどかかる面接試験。

11 19, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年11月01日

多摩美造形表現学部「芸術祭」

秋の学園祭シーズン。私のところ(多摩美術大学造形表現学部/世田谷上野毛キャンパス)も3日、4日と「芸術祭」

さまざまな作品発表、コンペの審査、ライブ、模擬店等々。

Partnerもワインとちょっとした手作り料理の店を一人で出す。
什器類の手配や材料の仕入れと仕込みなどなにやら楽しげに忙しくしている。

11 1, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年10月19日

『職人ことばの「技と粋」』(小関智弘)

私の一番大きな「根っこ」は「職人」だ。

大学を中退した後、印刷物を作る世界に入った。
モノクロの印刷物を作る技能を仕事としてやりながら習得し、次はカラーの印刷物を作ることに挑戦しようと決め、ツテをたどり熟練職人ばかりほんの十数名ほどでやっている写真製版の小さな町工場に「弟子入り」した。70年代前半のことだから戦前の徒弟修業とはむろん違うが心構えとしては同じ。

「レタッチ」と呼ばれるカラーの印刷物を作る上で一番トータルに品質から仕上げまで司る職種。
一人前になるには最低5年から7〜8年と言われたが、私は3年でやると決めていた。

料理人の世界でいう「追いまわし」(先輩職人たちにさまざま言いつけられる雑用に追いまわされるさまから)と同じようなところから始め、別の「根っこ」である「研究的方法」は曲がりなりにも大学時代身につけていたので、色彩理論や製版印刷技術、印刷の歴史等については色々な本やメーカーのパンフレットなどを読み独学した。

一方で、職人の知恵や工場労働の技能と技術革新によるその変化に関することもずっと関心を持ってきた。

で、小関智弘さんが1975年に著した『粋な旋盤工』以降の著作はすべて共感とともに今まで読んできている。

『職人ことばの「技と粋」』(小関智弘・東京書籍)は小関さんの50年にわたる旋盤工としての経験や、さまざまな熟練職人たちの話を聞いたり関連した本を読んだりした中から選りすぐった「職人ことば」にひっかけての職人の叡智集大成。


私の経験も含めて若い世代にいっぱい伝えたい。

なにからいこうか。
上に「追いまわし」に触れたのでまずはそれに関連して。

帝国ホテルの料理長として名高かった故村上信夫さんは「追いまわし」時代、先輩が調理を終えた鍋や、客が食べ終えた皿を洗う前に、鍋や皿にこびりついたソースや汁を指でこそいでは舐め、その味の作り方を舌で憶えたものだという。

皿洗い鍋洗いひとつ、単なる「雑用労働」で終わらせるか、志を持って「修業」にするかが後の人生を変える。

10 19, 2006 11.教育と学びのデザイン, 14.読書三昧 | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年10月13日

うれしい報せー卒業生の活躍

今年3月に私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)を卒業した深田美千代さん(富士ゼロックス株式会社・HID開発部)が制作したマニュアル『ApeosPortとDocuCentre用 スキャンの本』が、「日本マニュアルコンテスト2006」(テクニカルコミュニケーター協会主催)で最高賞である「マニュアルオブザイヤー2006」を受賞した(「オフィス用機器部門部門最優秀賞も同時に受賞)。

私も昔、新規導入した機器の初心者オペレーター向け手順書や企画開発したソフトウェアシステムのマニュアルなどテクニカルライティングはさまざまやっていたので、この制作がいかにたいへんかは身にしみて知っている。

開発技術者の「設計仕様書」などをボンと渡されてユーザーマニュアルを作らねばならない(しかも販売開始ぎりぎりまで仕様変更が続いたりする)彼女のような立場ではその苦しさが倍加する。

深田さんは今の職場に勤めながら3年次編入でデザイン学科に入学し、私のゼミに参加した。彼女の明るく前向きな姿勢はとても好ましく、応援した。

卒業制作でも人と人のつながりをさがす「なまえのトリセツ」というユニークな作品を作り優秀賞に輝く。

卒業制作と平行して、仕事で作っていたのがこの「スキャンの本」。
A4で40ページほどなのだが、「取り扱い説明書」いわゆる「トリセツ」とは違い表紙タイトルの横に[特別編集]などとあって、なにかフリーペーパーのような親しみを感じさせる。

表紙右下のコピーが彼女のポリシーを宣言していていい。
「この本は、例えば『FTPやSMBプロトコルを使ってネットワーク上のサーバーやクライアントを直接指定し、スキャンデータを転送することが可能』と説明するところを、『スキャンした画像をPCのフォルダーに送れます』と書いています。どうぞよろしく」

深田さんは編入学での2年間を振り返って言う。
「すばらしい時間を過ごさせていただきました。あの2年間なくして、今の自分は絶対に存在しません。もし入学していなかったら…と思うと、恐ろしいです。多摩美に通えて、心から良かったと思います。」

卒業式の後、教員がそれぞれはなむけの言葉を述べるが、普通そんなことはすぐ忘れてしまう。
が、彼女は違う。

私が「学ぶ方法さえ身につければ、卒業後も、歳をとっても学び続けることはできる」という趣旨のことを話したのをきちんと覚えていてくれ、「目の前がパッと明るくなった気がし、心から救われたのです、あのとき。生涯忘れられない瞬間です」とメールしてくれた。

「日本のマニュアル界を変えてみせます」という深田美千代さんの心意気に拍手と応援を!


富士ゼロックス関連ページ
「スキャンの本」をクリック。このウェブページも彼女が制作。

10 13, 2006 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(7) | トラックバック(0)

2006年10月03日

恩師・尾崎康先生

中学2年のクラス会。尾崎康先生(写真中)を囲んで。

尾崎先生にとって専任としてクラスを受け持つのは初めてにして最後(つまり私たちだけ)だった。
当時慶應義塾大学の博士課程院生の26歳。そんな兼任ができた時代。東洋史が専門だが日本史を受け持つ。

毎回、教科書とは別に自分でガリ版を切りレジュメを用意された。
小学生の頃から歴史は好きだったが、尾崎先生の授業で、歴史、歴史学への関心の土壌が確実に拡がった。

私たちを教えた後、慶應に戻って研究を進め、中国古書誌学、版本(印刷された書籍)研究の世界的第一人者になられる。
戦乱で四散する大陸より、留学僧などが持ち帰った書籍資料は日本の方に残っていたりする。
今年72歳で大学からは離れ、2.4トンにおよぶ永年集めた貴重な蔵書を中国の大学に寄贈された。

私にもまさる大の酒好き。司牡丹に相好を崩す。
どうぞご自愛ください。ずっとお元気で。

新宿野村ビル・土佐料理「祢保希(ねぼけ)」で。

10 3, 2006 11.教育と学びのデザイン, 23.日々のなかで | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月21日

上野毛キャンパス特別講演会「CORAZON」増山理人

増山理人くんの講演会を多摩美上野毛キャンパス講堂で。

可愛らしくくキラキラした眼の子どもたちがどのような過酷な現実の中にあるか、それと向きあわざるをえない状況で、美大で学んだだけの自分にいったい何ができるのだろうか。

廃墟ビルのマンゴーの樹の下で始めたストリートチルドレン相手の絵や工作や音楽の教室。
今日は彼も心おきなく語る。

学生たちが少しでも世界への想像力を拡げ、これから学び、自分は人々に何をするべきかを考える糧としてほしい。

9 21, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)

2006年09月14日

増山理人写真展「CORAZON」at 上野毛キャンパス

増山理人写真展「CORAZON」(中米ニクアグラ、スラムの子どもたちと過ごした2年間の記録)を今日14日から21日まで、多摩美上野毛キャンパスの学食前で開催します。
14〜22時 / 17-18日は休み

20日(水)には公開特別講演会も行われます。
18〜21時 / 上野毛キャンパス講堂

いずれも一般の方のご来場、聴講は自由です。どうぞお越しください。

以前の記事をどうぞ。
6月8日の記事
7月2日の記事
7月3日の記事

9 14, 2006 11.教育と学びのデザイン, 12.写真・映像・映画・演劇, 15.社会・政治・思想・歴史そして世界へ | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月07日

「画像と文字」授業ーまとめとアドバイス


以下は4月から5月にかけてやっていた新入生クラスの「画像と文字」授業のまとめと学生へのアドバイス。参考まで。
__________________________________________________________

授業のなかでは言い尽くせなかったことを含め、少し長くなりますがまとめとアドバイスを記しておきます(できればプリントして読んでください)。


●この授業で伝えたかったこと

この授業は「画像と文字」というタイトルでしたが、ここで私が皆さんに伝えたかった一番重要なことは、あなた方にとって入学後初めての授業であることを勘案し、「大学での学び方」と「デザインするということはどういうことなのか」ということの基本を少しでも理解してもらい、今後4年間学んでいく上で何が重要なポイントなのかの指針として生かしていってほしいということでした。


●大学での学び方ー「何を学ぶべきかを学ぶ」「学ぶ方法を学ぶ」

大学は教師が一方的に何かを教えるという場ではありません。また何かのテーマについてすべてを教えるような時間はありません。
「何を学ぶべきか」ということと「どのように学ぶべきか」ということは教えます。そこから先は学生の「主体的な学びの営為」の場なのです。
「どのように学ぶべきか」をつかみさえすれば、これから自分がやりたいと思っていることについて「何を学ぶべきか」はどんどん解ってきます。そして学ぶ方法さえ身につけていけば、卒業後も30代、40代になっても、また異なる分野に進んでも「学ぶ」ことはできるのです。


●「デザインする」ということープロセス

「デザイン」は単なる造形作業でもなければ、素材や色の見てくれをきれいに装うということでもありません。
デザインには「目的」があります。
何かの解決であることも、提案であることも、イメージやイマジネーションの喚起であることもあるでしょう。
いずれにしても、人々の共感を得、幸せや、心の豊かさや、生活への有意義さや、新しい発見や見方を提供し実現するものなのです。

したがって、デザインは「思いつき」や「感性のおもむくまま」に作られ、できるものではありません。
(「ひらめき」や「直感」はちょっと別の問題で、主として、豊かなデザイン経験やデザインアイディアの「引き出し」をたくさん持っている人にとっての「デキゴト」です)

デザインするということは、テーマをできるかぎり調べ観察し、ものごとの本質をつかみ、対象とする人々に的確にコミュニケートするためには何に着目して表現するかを考え、「発見」し、どのようなビジュアルと言葉でアピールするかを構想していくという、なによりも「考察」(調査を含む)や「プラニング」を前提として必要とする営為です。

「デザイン」ってこんなに考えなくちゃいけないものなのか、と思ったかもしれません。そう、「デザイン」はまずもって「考える」ことが必要とされるのです。
「テーマ設定」—「コンセプトメイキング」—「デザインコンセプト」—「デザインアイディア」—「ビジュアルアイディア・キャッチコピー」というステップ・プロセスを意識的に踏んでもらって、プラニング・コンセプトワークにかなりの時間配分をおいたのはこのことを理解してもらうためでした。
デザインのプロたちはこのプロセスを一気にやってしまったりします。しかしデザインの世界に踏み出したばかりのあなた方には一歩ずつやってもらいました。


●課題の趣旨

課題のテーマは「自分の好きでたまらないコト」「とても関心を持っているコト」「やっていると充実するコト」を、そのことの楽しさ、おもしろさ、充実感、それについての自分の想い、情熱を、他の人々に伝え、共感を得る、ということでした。

商品を売るための広告デザインなどでは、どうしても既存の商業的な表現にとらわれ、デザインの基本を学んでもらう上で幅が狭まってしまうこと、社会的なテーマでは知識と経験の少ない新入生には荷が重いこと、大学に入ってあらためて「自分」を再発見してもらいたいこと、自分が一番好きで関心を持っていることさえうまくデザイン表現できなかったら他人(クライアント)の要望など表現できるわけがないこと、などの理由からこうしています。

ただ、ここで注意してほしいのは、課題は、好きな「モノ」を表現するということではなく、「コト」のデザイン表現であり、その感動や想いや情熱を伝えるということでした。
「コト」というのは、静的・固定的な物(モノ・ブツ)自体ではなく、動的なダイナミックな「関係」であり「シチュエイション」であり「プロセス」であり「ストーリー」です。

モノ自体というものはありません。人間との関係のなかで「モノ」は意味を持ったものになります。また「本質」というのはたまねぎの皮をむいていくと最後にある芯のようなものではありません。
モノも本質も「関係の総体」なのです。
このことは、今後、モノ(プロダクト)のデザインや空間のデザインをやる場合にもきわめて重要なポイントです。


●「画像」について

自分で撮影した写真画像3点以上を使うという条件を付けました。
自分で撮影するという作業ではテーマに沿った「観察」と「発見」が必要です。
撮影自体や画像処理の技術よりそれが一番重要です。
それが根底にあって「発見」したことをどう撮影したらいいか、どうコンピュータ上で画像処理したらいいか、の技法的、技術的な学びへの欲求が生まれ、「学び」の根拠となるのです。それ抜きで撮影技術やPhotoshopの使い方を覚えたいなどというのは筋違いです。Photoshopのテクニックなどは、マニュアル本が山ほどあり、それを見ながらやれば誰だってできるようになります。
それだけの目的なら、あえて言えば、多摩美ではなく、専門学校かパソコン教室に行けばいいのです(たぶんテクニックはずっとうまく教えてくれます)。
かくかくしかじかの目的と必然性と表現のために、こういうデザインをしたい、そのためにPhotoshopではなにができるか、というアプローチなら分かります。そうではなく、漠然とPhotoshopを使いこなせるようになればデザインの力が上達するなどと考えるのはまったく間違いです。
私はそういうことにさして興味も無いし、割くべき時間もありません。したがって基礎的な使い方以上のことはあえてやりませんでした。
多摩美術大学造形表現学部デザイン学科の授業としてもっと教えたいことがあったからです。


●ことばとタイポグラフィの重要性

作品を創るなかで、いかにことばと文字の表現(タイポグラフィ)が重要か、に気付いてくれたと思います。これは、おそらく色彩構成とかイラストやデッサンが中心になっていたこれまでの勉強ではあまり意識しなかったでしょう。
しかしグラフィックデザインはほんの少しの例外をのぞいてことばと文字表現を含んでいます。
ロートレックの絵も、文字情報を含むことによって絵画ではなくデザインポスターとなりました。
講評時に言ったように、皆さんの今回の作品も、ことばとタイポグラフィを改善すればずっと良くなるものばかりです。
グラフィック要素で90%成功していてもことばとタイポグラフィが適切でなければデザイン的に失敗なのです。

コピーとの関連で言えば、ことばについてのセンスを磨いてください。ボキャブラリーも増やしてください。
けれどこれは表面的なことではだめで、結局は思考・思想がどこまで深く届いているかに関わります。これにはいろいろな本をたくさん読むことが必要としか言えません。

一流のデザイナーは、自分の作品をきちんとことばで説明・プレゼンテーションでき、また他の人の作品をことばで批評することができます。
それは「好き」とか「嫌い」とかいうレベルの話ではありません。
なぜそういうことができるかというと、ビジュアル的・イメージ的にだけではなく、ことば(多くの場合日本語)で考え抜いているからです。

タイポグラフィについては、今後徹底的・自覚的に勉強してください。
グラフィック・エディトリアル・書籍装丁はもとより、他の分野のデザインでも死活的な役割と意味を持っています。

また英語を使えばかっこいいというような幼稚な考えは捨ててください。
それは端的に言って日本語と日本語タイポグラフィを磨いていく努力の放棄でもあります。


●客観的に見る力

何度も繰り返し言ったように、デザインの一番の大敵は「ひとりよがり」「自己満足」です。
対象とする人に、目的に沿って、伝えたいことが伝わって、はじめてデザインです。
「自分としてはこういうつもり」「自分が好きだから=伝わるはず」というオプティミズムをもっとも警戒する必要があります。
これを避けるには、自分のアイディアや作品を、対象と想定している受け手の人に見てもらい評価してもらうことをなにより勧めます。
子供が対象だったら子供たちに、若い独身女性が対象だったらそういう人に。
ちゃんと意図が伝わり、共感してもらえるか、常に「検証」しながら制作すること。
自分の主観的な意図と表現を、できる限り客観視することがデザインの重要な側面なのです。


●歴史に学ぶ

デザインの偉大な先駆者たちのオリジナリティに大いに学んでほしい。
そしてまねてみる(模倣する)トレーニングもしてみてください。
ただし、単にビジュアル的な「表現技法」を模倣するということではありません(それはそれで意味がありますが)。
先人たちは、ある与えられた社会状況や文化のなかで、対象とする人々と目的とに沿って、その表現を最適としたのです。
そのデザイン表現のアイディアプロセスをこそ学び模倣してみてほしいのです。
時代も人々もイメージやことばの持つ意味も変化している「今」においてはなにが適切か、ということを常に考えながら模倣する訓練をしてほしい。

もうひとつ別の意味で歴史に学んでほしいことを述べておきます。
第二次大戦中、日本(大日本帝国)は主として「大東亜共栄圏」向けに十数の言語版で「FRONT」(フロント=前線・戦線)という大判グラフィックの宣伝雑誌を発行していました。日本のグラフィックデザインや写真表現の錚々たる先達たちが参画しています。
大日本帝国陸海軍の威容を示すための「目を撃つ」ような写真表現とデザイン処理がなされました。
ロシアアヴァンギャルドに触発された、クローズアップの多用、誇張した遠近法、意味を誘導するレイアウト等は今見てもある種「あざやか」です(大きな図書館では復刻版をおいてあるのでぜひ一覧することを勧めます)。
数台の戦車や航空機をモンタージュ(もちろんアナログで)して、大戦車団、大航空機群に見せたり、はるかな落下傘兵群と近景の突撃兵を合成したり(当時そんな光景を撮影できる広角レンズはなかった)することが、彼らの高度な写真修整・デザイン技術でなされました。
今では、Photoshopでこのような作業はやろうと思えば簡単にできるでしょう。

私の切なる希望であり願いです。
あなた方がデザイン学科で学び身につけるデザインの力と技術を、戦争プロパガンダのためにだけは断じて使わないでほしい。


●類推力・応用力をつける

ひとつのことを学んだら、多面的に類推し、応用できるようにすることがなにより重要です。
コンピュータ自体やMacあるいはPhotoshopやIllustratorの初心者も、基本的な仕組みを理解した上で、いろいろ試してみて慣れてくれば、今回やったことが、他のソフトウェアを使っても応用がきくことがわかるでしょう。
類推力・応用力で世界は級数的に拡がります。


●自主的な、能動的な、開かれた姿勢を

大学では、言われたからやる、という受け身のスタンスではなにより自分にとって損です。
貪欲に学び、創ってください。まわりの学生と切磋琢磨してください。
上野毛デザイン学科の大きな特長として社会人学生がたくさんいます。
家族と高校と予備校しか知らない学生と、「社会」を少しでも経験し、目的意識・問題意識とを持った学生との交流は、他の大学には無い「るつぼ」としての意義とエネルギーを持つでしょう。

そして教員に「くらいついて」ください。
上野毛デザイン学科の教員は、専任であれ非常勤であれ、どんなに忙しい人でも、必ず応えてくれるでしょう。

また、今回の課題制作は基本的に個人作業でしたが、世の中の実際の仕事は、たくさんの人々との協同作業が普通です。
協同作業のためには、自分の作業の位置と範囲とタイミングをきちんと認識し、他の人とのコミュニケーションを円滑にできなくてはなりません。
閉じこもるのではなく、常に開かれた姿勢を持ってください。


●「創る」立場で、いろいろなものを見よう

身の回りにはたくさんのデザインがあふれています。
これらをただ漫然と見るのではなく、いいものはどこがいいのか、悪いものはどこが悪いのか、自分だったらどうするか、ということを常に考え感じる接し方をしてください。
特に、表面的なビジュアル面だけではなく、目的に対してどうデザイン表現しているか、それが対象とする人々に伝わり機能し解決になるだろうか、ということに注目して見てください。
こうした意識的な観察・考察の積み重ねがデザインの力を着実にアップさせます。


●スケジューリング・自己管理できる力

世の中の仕事は、締切り(Dead End)の連鎖で成り立っています。
デザインはスケジュールとの勝負でもあります。
PhotoshopやIllustratorに初めての人は、何がどこまでどのくらいでできるのかの判断がつかず、なかなか見通しが立たなかったかと思います。
しかしたとえそういう状況でも自分でスケジュールを立て、常に修正しながら、制作することが大事です。
そうした習慣の積み重ねがスケジューリング力・自己管理能力を高めるのです。


●プレゼンテーションのポイント(補)

デザイナー、クリエイターにとってプレゼンテーション能力がいかに重要か、おそらく皆さんは初めて経験し、理解しただろうと思います。
プレゼンテーションのポイントについてはこちらに一度まとめてあるので読んでほしいが、ちょっと補足しておきます。
楽しいことは楽しくプレゼンできるようになってください。自分が好きでたまらない、という気持ちが伝わるように。
適度なユーモアが含められるようになればもっといい(ダジャレで笑いを取るというような意味ではありません)。またプレゼンのときに言ったように落語の名人はおかしいことを述べるとき毛筋一本も自分ではおかしい表情はしません。
上質のユーモアは、自分と作品を客観視できる力と余裕から生まれます。


●自己評価できる力

これは客観視できる力とも言えます。
今回の作品はいろいろな人に評価してもらった後、しばらく「寝かせた」ことと思います。
上記のような努力を続けていれば、必ず創ったときとは違った目で評価し、気付くことがあり、これからに活かせる教訓を得ることができるでしょう。


●自己満足も大敵

今回、いいね、きれいだね、うまいね、等言われた人ほど気をつけてください。
私の好きな詩人・荒川洋治の詩の一節を贈ります。

「じょうずだった人が、へたになり、
でもそのあとに、といっても、ずいぶんあとよ……」
「ええ、ええ」
「そのへたになった人が、
また、じょうずに、なるのよ!」


●デザインする喜び

再度記しておきます。
デザインは調べたり考えたりスケッチしたりいろいろレイアウトしてみたり、とにかく試行錯誤の連続のプロセスです。
なんでこんなに考えたり悩んだりしなくてはならないんだろう、と思うかもしれません。
けれど、この過程でどれだけ努力するか、このプロセスをどれだけ自覚的に生きるか、がイマジネーションの力やクリエイティビティ、オリジナリティを鍛え拡げ豊かにするのです。

上野毛デザイン学科の4年間のなかで、与えられた課題をただこなす、というのではなく、デザインする喜びを、そして創ったことの達成感だけでなく、なによりそれが人々に伝わり共感してもらえるうれしさと充実感を少しでも味わってほしいと願っています。


●「明日の自分」に自信を持って

今はまだ経験も少なく、技術も未熟で自分に自信を持てないかもしれない、不出来さに落ち込むかもしれない。
しかし、明日なるだろうこれからの自分に自信を持ってやっていってほしい。

健康と健闘を祈ります。

9 7, 2006 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年09月06日

ポートフォリオ審査

私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)では2年後期から4つの専門デザイン分野(ビジュアル・デジタル・プロダクト・スペース)に分かれる。

教育環境からする人数的なバランスの問題があり、必ずしも第一希望通りにはいかない場合もある。そのためポートフォリオを提出させ、2年前期までの成績とともに審査して専門分野を決定する。
もちろん採点するだけが目的ではなく、専門分野へ進む上でこれまでの自分をまとめて振りかえさせるものでもあり、また今後の就職活動などのための予行演習でもある。

昨日は私の担当するデジタルコミュニケーションデザイン分野を第一志望とする35名分のポートフォリオ審査。

個々についてはここでは述べません。
簡単に私の審査基準を記します。参考にしてください。


●目的にあって作られているか

ポートフォリオはその目的によって作り方は異なる。
ある特定の企業、組織への就職活動やプロジェクトへの応募のためのものであればそれ用に即したものでなければならない。
今回のポートフォリオは、専門分野に進むにあたって、これまで何をどのように学び制作し、どのような問題意識で希望する専門分野に今後向き合おうとしているかが見てとれるものであることが第一。ただ単にあれこれやってきました、というのでは駄目なのだ。

●条件を守っているか

デザインはすべて所定の条件のなかで行われる。
今回は指定のクリアフォルダ(A3サイズ12ポケット)、映像作品等のCD-ROM、DVD添付は認める、という条件。
この条件から外れるものは認められない。
また提出期限・時刻は夏休み前に提示してあるにもかかわらず35名中15名もがこれを守らなかった。自動的に所定の減点。コンペのプレゼンで遅刻したら問答無用で外される。

●構成・編集が考えられているか

これはデザイン以前の企画力の問題。
このポートフォリオの目的と条件に即して全体をどのように構成するか、配分、順序、重要度などを考え抜いた上で実際の制作に入らねば良いものはできない。

●レイアウト・デザイン・テキスト

文字通りデザイン力および文章力の問題。
A3サイズ、24ページまでの範囲でどうプリント物にまとめあげるか。見出しの付け方、文字組み(今回もほとんどのものが不適切)からグラフィックの扱い、画質から全体の整合性(統一感、場合によってはバラエティ)、分かりやすさ、適切かつ簡潔な文章…。

●訴求性・アピール力

これらを通しその人と能力、問題意識、これからへの意志と可能性がインパクトを持って見えてくるかどうか。
たとえ粗削りでデザイン的な洗練さに欠けていてもこのアピール力が「立ちのぼって」くるかどうかが最終的には一番重要。


ほとんどの学生が今回初めてポートフォリオを作っている。
上に記したようなことは前もって頭にだけ入っていてもだめで、とにかくひとわたり作った上で反省的に見直してみて初めて身についていくもの。今後に期待します。

9 6, 2006 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年08月27日

山中湖合宿

デジタルクラス4年生との山中湖合宿。
夕食をはさみ4時間にわたりひとりひとりの卒業制作の進行状態をチェック。

終わってから買い出しに出かけると外の気温は17度。
富士浅間神社の火祭りをちょうどやっていたがカメラを持っていかなかったので撮れず。

今年の参加者は女子ばかりなので話題も例年と少し違う(?)

8 27, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年08月19日

多摩美進学相談会(8/19-20)

今日19日と20日は多摩美術大学の進学相談会(世田谷上野毛キャンパス)。
各学科の紹介や専任教員による個別相談。両日とも10〜4時(出入りは自由)。

進学相談会ページ

8 19, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年07月27日

「ネットワーク」授業アップデータ消滅

5月からやっていた「ネットワーク」授業でアップされた40名のデータがひとりの学生の誤動作ですべて消えてしまった。

サーバーへのアクセスで上位階層に誤って入り、そこにあった他のフォルダを不要のものと思いこんで削除してしまった結果。

ネットワークの世界はまだまだ課題いっぱい。

7 27, 2006 09.ネットワーク・コミュニケーション, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年07月17日

多摩美上野毛オープンキャンパス(7/17-19)-2

オープンキャンパス初日。芸祭(11月)委員たちは全員浴衣姿で。

18日、19日は午後5時半から9時10分までさまざまな授業での学生作品発表、講評が見られます。
個別の進学・受験相談も。

7 17, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年07月16日

多摩美上野毛オープンキャンパス(7/17-19)

私のところ(多摩美術大学造形表現学部・世田谷上野毛)のオープンキャンパスが明日17日から3日間行われる。
デザイン学科では今週ですべての前期授業がクロージングなので、学生たちの作品発表、教員による講評などを来場者に公開して行う。
その他、進学・受験の個別相談も(私は17日、19日担当。18日は「ネットワーク」授業のプレゼン・講評です)。

明日17日は2時からデザイン学科卒業生伊藤京子さんのデザインユニットが参加してトークショー。

ぜひお越しください。

7 16, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年07月14日

漫画「社会人入試受験斡旋ウェブ」

私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科・世田谷上野毛キャンパス)は、4年制大学としては日本で唯一の夜間に学べる美術大学。したがって昼間働いている社会人を多く受け入れている。

年々その割合を増やし、来年度の募集ではデザイン学科募集定員(100名)のうち半分の50名を社会人枠にあてることにした。

現在デザイン学科3年生の社会人学生・上田華子さん(多摩美術大学造形表現学部漫画研究会「TAMACOMI」代表)が始めた「社会人入試受験斡旋ウェブ」。多摩美上野毛デザイン学科サイト右のバナーから。

どうぞご支援ください。

7 14, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月23日

卒業制作審査会

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庭のミニトマト。

きのう、今日と卒業制作の基本デザイン審査会。
もっと「調べて」、「考えて」、そして「自由に」。

6 23, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年06月10日

学外補講

先月末に終わった1年生クラスの授業「画像と文字」の学外補講(打ち上げ)を上野毛「やるき茶屋」で。
入学2ヶ月を経て皆だいぶのびのびとしてきたので嬉しい。

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6 10, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月26日

「画像と文字」授業最終日

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4月からやっていた新入生対象の「画像と文字」授業の最終日、プレゼンテーションと講評。
40名のプレゼン・講評なので夜10時過ぎまでかかったが、なんとか皆発表できた。

課題は、自分が好きでたまらないこと、とても関心を持っていること、接していると充実すること、などからテーマと対象を決め、その気持ちや知ってほしいこと、共感してほしいことをA3ポスターとモニター用画像にデザイン表現する。写真の勉強も含んでいるので自分で撮った写真3点以上を使うこと、キャッチコピー、ボディコピーも自分で考えることなどいろいろ条件がある。

入学して初めての授業だから、デザインをするということはどういうことか、どういうことを考え、どういうステップを踏まねばならないのか、を理解してもらうのが第一の目的。そしてもちろん決められたスケジュール内で出来不出来はともかく完成させるのは至上命題。

この授業はすべてブログでネット上で公開して行っています。
まだアフターセッションでやることがいろいろ。

授業としては終わりましたが、これからプレゼン時の作品アップ、授業のまとめと補足等アップするので、先達の方々、他の学生たち、一般の方々、コメントを気軽に付けてやってください。デザインは「作りましたはい終わり」ではなく伝えたい人にコミュニケートし機能してはじめてデザインたりうるのだという経験をぜひ味わわせてやってください。それが最良の学習経験になります。よろしくお願いします。

5 26, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月24日

「つなぐあかり」-美濃手漉き和紙と学生たち展

岐阜美濃の手漉き和紙は1300年の歴史を持つ。
大量生産大量消費の時代、もちろん手間と技術が必要な手漉き和紙はコスト高とされ、安価な機械製造品に押された。しかし紙繊維の性格と構造を知り尽くした職人が造り出す和紙の丈夫さと趣きは存在意義を失ってなどいない。

で、美濃手漉き和紙共同組合、美濃和紙ネットワーク21の協力と「つなぐ手プロジェクト」の主催で多摩美上野毛デザイン学科、昭和女子大生活科学部生活環境学科デザイングループの有志で、美濃和紙を使ってあかりを作る昨年行われたプロジェクトの作品展(AXISギャラリーアネックスできょう5月24日まで)

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多摩美上野毛デザイン学科プロダクトクラス3年、東井一晃くんの「漉き紙」
美濃和紙は澄んだ水で生まれる。光、水、和紙をゆっくり揺らすことによって生じる光の揺らぎは和紙を漉くという行為の象徴でもある。

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昭和女子大生活環境学科デザイングループ4年、数野夕葉さんの「和紙の形」
自然に作り出される和紙の張りのある柔らかさ。

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多摩美上野毛デザイン学科プロダクトクラス4年、淀川寛子さんの「Pile」
和紙が堆積していくことによるおもしろさ。

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デザイン学科卒業生で現副手の大平裕之くんの「Lampadina(ランパディーナ)」
イタリア語で「小さな電球」の意。
ぼこっとした和紙の感触。

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プロダクトデザイナーで多摩美デザイン学科非常勤講師、梶本博司さんの「Krone」
シェードは一枚の手漉き和紙でつながっていて、クローネ部分は調節できる。

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元多摩美デザイン学科非常勤講師で現昭和女子大助教授の桃園靖子さんによる「ゆらり -Yurari-」
和紙は静かに優しく言の葉を織り、明かりを灯すと語り出す。風と光と水の力を感じながら線が面を素直に創造し和紙のまま形となる。

5 24, 2006 07.デザインの世界, 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年05月15日

進学相談会(宇都宮)

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宇都宮へ。
マロニエの花が美しいマロニエプラザ(栃木県立宇都宮産業展示館)で美術・デザイン系の進学相談会。
都内の美大をはじめ、東北芸術工科大、長岡造形大、名古屋芸術大、京都造形芸術大や専門学校などがブースを出す。

多摩美でもこれ以降オープンキャンパス(上野毛ー7/17〜19、八王子ー7/21〜22)をはさんで、8月まで全国各地で進学相談会が行われる(多摩美術大学進学相談会・オープンキャンパス日程

1時から5時まで高校生、保護者、教員など300名以上が次々訪れる。作新学院や佐野日大高など美術・デザインのコースがあるところはバスでまとめて来場。
が、手違いが重なり入学者の入試作品、学校資料などが届いたのがなんと3時過ぎ。

しかしそこは臨機応変。美術学部生産デザイン学科テキスタイル研究室の柏木広先生、絵画学科版画研究室の佐竹邦子先生、企画広報部の米山建壱くん、池田愛子さんとともに熱意一筋で応対。

高校生だとまだまだ漠然とした希望しか持っていないのだが「よくわかりました」「考えが変わりました」とか反応してくれるとうれしい。

5 15, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年04月28日

学外授業 at 上野毛

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今やっている新入生対象「画像と文字」の学外授業(まあ要するに親睦飲み会)。
社会人が半分を超え、上海や釜山出身の人も加わって1年生といっても年齢、経歴等多彩。

4 28, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年04月08日

入学おめでとう!

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今日は私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の入学式。デザイン学科には109名が新入学した。

他の美大と違う最大の特徴はそのうち45名もが社会人ということ。4年制の美大として全国で唯一夜間にデザインを学ぶことができる上野毛のデザイン学科では、これまでも徐々に社会人枠を増やしてきたが、今年の新入生はクラスの半分近くが社会人というところまでになった。
社会経験、人生経験を積むなかで、それぞれの明確な目的意識、問題意識と学習意欲を強く持った社会人学生と、18、19歳の若い芽たちが同じ場で学び、刺激し合えるのはとてもすばらしい環境だ。

中庭の八重桜の古木も満開。これから4年間の健闘を祈ります。

4 8, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年03月27日

謝恩会&二次会

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東京都庁第一庁舎45階の展望室を借り切っての謝恩会。今の東京の夜景になんの興味もないが都庁の建物自体が見えないところだけはいい。
女の子たちは昼間の振り袖や袴姿からまた変貌。
二次会は歌舞伎町の古代中国居酒屋とかいう怪しげなところ。夜中の1時過ぎくらいにはカラオケ状態になったので、苦手な私は退散。

が、カラオケ機器と同じ電源で充電していたPowerBookをなんと忘れてきてしまった。

最近のデータはすべて入っており、帰宅して羽をもがれた虫状態。

3 27, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年03月25日

卒業記念パーティー

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皆、4年間を経てそれぞれなりの面つきになってきた、と思う。

3 25, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業おめでとう!

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私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の卒業式。
デザイン学科では104名が巣立っていく。
校門脇の桜も咲き始め。1分咲きほど。
卒業する皆も人生の中ではまだそれくらいなもの。

おめでとう!これからの健闘と健康を祈ります。

3 25, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)

2006年03月23日

鈴木志郎康先生退職記念パーティー

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多摩美上野毛キャンパスで長い間教えられていた鈴木志郎康(しろうやす)先生が今月で定年退職されるので映像展とこの夜は記念パーティー。

志郎康先生は映像作家であり詩人でもあり、また魚眼レンズを駆使する写真家でもある。
すでに1995年からインターネットでの発信も始められていた。
大学という組織としては定年だが、品田雄吉元学部長が挨拶で述べられたように芸術家やクリエイターに「定年」というものはない。

卒業生たちも大勢。1期生で卒業後ずっと助手を務めてもいた大野(旧姓富田)友紀子さん(通称トンちゃん)も9ヶ月の娘「すにさ」ちゃん(タイ語でやさしいという意味らしい)と。

3 23, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年03月11日

ただ今入試の真っ最中

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今日、明日と私のところ(多摩美術大学造形表現学部)の一般入学試験。
学科(国語・英語)と実技・面接試験が行われ、採点、判定の上、16日に合格者が発表される。
中庭に試験前の緊張。

3 11, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年03月02日

「デザーン!」明日3日から

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あす3月3日(金)〜5日(日)に多摩美術大学造形表現学部デザイン学科2006年度卒業制作選抜展、題して「カミノゲセンバツ0六 デザーン!」が表参道エクスレルムで開催されます。

会場のスペースとの関係等もあり、展示できない他の優秀作品もいろいろありますが、上野毛デザイン学科学生たちの可能性の一端をぜひご覧になってください。

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科2006年度卒業制作選抜展サイト

3 2, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月12日

「White note ヒロシマ」(多摩美上野毛デザイン展卒業制作作品より)-2

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デザイン展最終日。
レンズをEF16-35mmF2.8L USMに換えて撮影。

2 12, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

「White note ヒロシマ」(多摩美上野毛デザイン展卒業制作作品より)-1

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広島原爆資料館。
一瞬にして20万余の命を奪い、その後も長く放射性疾患(原爆症)を引き起こした原爆の惨禍をさまざまなかたちで展示している。

見学コースの最後に感想を自由に記してもらう「自由コーナー」がありノート(White note)が用意されている。
しかし、数々の生々しく悲惨な展示資料を観た人々は、暗鬱の極致でそこにたどりつく。

広島出身の部家琴美さんは、展示を見終わってからこの自由記入コーナーに移動する際に、単に悲痛、憐憫、同情、憤りといった暗くやりきれない直接的な気分のまま向かうのではなく、間にこの通路を通ってもらうことによってなにかが昇華され、浄化され、より平和への積極的な気持ちと姿勢を持つようになってほしいという願いを込めたインスタレーションの提案を卒業制作として作った。

無数の白い羽根は犠牲者たちの霊であり、また同時に私たち自身の魂でもあるだろう。

ひとつひとつ、一枚一枚の羽根がそれぞれのかけがえのない表情を持ち、そして繋がっている。

ひとりでも多くの人々にこの通路を通って「想像」してみてもらいたいと願う。

今年の卒業制作のなかで私が一番感動した作品。

2 12, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2006年02月11日

引き出物がわりに「卒制作品集」をどうぞ

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廊下においてある引き出物袋のようなものは先に触れましたようにゴミ箱でございますのでお持ち帰りにならぬようお願いいたします。

披露宴の引き出物かわりに、ご来臨いただいた皆々様には、「卒制作品集」(A5変型・136ページ・オールカラー)、「三年生修了作品集」をお配りしております。

あ、御席次表、ではなく会場案内図も。

2 11, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

特別講演会「デザインマインド2006”横断するデザイン”を考える」

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多摩美術大学上野毛デザイン展2日目の今日(11日)は、特別講演会「デザインマインド2006”横断するデザイン”を考える」が、上野毛デザイン学科から巣立ち大きく羽ばたいている、グラフィックデザイナーのセキユリヲさん、イラストレーターの黒田潔さんを迎えて行われます(PM15-17 於:上野毛キャンパス講堂)。ぜひどうぞ。

セキユリヲ(サルビア)
Salviaサイト

黒田潔
Kiyoshi Kurodaサイト

第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」サイト

2 11, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月10日

「デザインの披露宴」始まる!

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多摩美上野毛デザイン学科の今年度卒業制作を中心とした「第14回多摩美術大学上野毛デザイン展」がきょうから始まりました(12日まで)。

「デザインの披露宴」と銘打っております。あ、受付で会費、お祝い金を出す必要はございません。ご記帳のみ。

廊下のゴミ箱も引き出物仕様。

第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」サイト

2 10, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月08日

「デザインの披露宴」間近(2/10〜12)

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上野毛駅に貼ってある第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」ポスター。

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いよいよ「披露宴」間近(2/10〜12)。
学生たちは作品展示、校内サイン等大忙し。
それに披露宴ならかかせないでしょ、と玄関・廊下・階段に緋毛氈(もどき)を敷き巡らしている。
「お〜い、こっち足りないぞ」

第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」サイト

2 8, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月07日

デザイン学科デジタルクラス2年生の力作サイトアップ

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私のところ(多摩美上野毛デザイン学科)のデジタルコミュニケーションクラス2年生たちが、1月なかばから取り組んでいたウェブサイトが一応完成し、発表・公開された。

昨年後期の「動き」と「時間」という2つの授業で制作した作品をひとつのウェブサイトにまとめてアップする、という課題。
あまり制約なく作っていた作品をウェブという条件のなかにどう統一性を持って落とし込むか、たくさんの人に見てもらい評価してもらう仕組みを必ず組み込むこと、2月初めには完成アップさせること、くらいが条件で、あとはすべて学生たちの自主的なグループワークによる。

なにが必要かの洗い出しから、アイディア・プラン出し、役割分担、スケジューリング、実作業、アップまでわずか3週間。
31名がデザイン、データ管理、コーディング、スケジューリング、検証、広報などのグループに分かれ実によく連携しながら取り組んだ。

アップしてある個々の作品自体は授業課題としての習作であり有りものの音楽を使っているものもあるため、ユーザーID、パスワード入力を必要とするようにしてありますが、できるだけ多くの方々に見ていただきぜひご感想、ご批評をいただきたいと思います(私宛にメールをいただければお知らせいたします)。

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科サイトの右側バナー「うごじか」から

2 7, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

色彩表現・色彩構成

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体調を崩し授業を休んでいて追加レポートを持って面談に来た1年生。

まあ頭のてっぺんから金色のつま先まで極楽鳥のように色彩豊かなファッションなので、太田幸夫先生が作られた上野毛デザイン学科の壁面プレートの前に立たせて1枚。「DESIGN」の文字を浮かび上がらせている淡いグラデーションとの対比がどうよ。

ちなみにこのプレートには、デザイン学科の基本コンセプト「コミュニケーションデザインの視点から問題を発見し 社会に向けて創造的に提案する 人と時空間の新しい関係性のデザイン教育と研究」という文言が英文とともに記されている。

この高邁な理念との対比も興味深い。

2 7, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月04日

「デザインの披露宴」御招待

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え〜、いよいよお披露目をさせていただく運びとあいなりました。

はい、田舎の昔の婚礼祝いのようではありますが、3日間に渡りましての宴となります。
皆々様におかれましては、どうぞご来臨の栄を賜りますよう御願い奉ります。

新婦が持っているスケッチブック、キーボードとマウス、色見本帳、スプレー糊等々、デザインに必須の道具のブーケでお分かりかと思いますがこれは「デザインの披露宴」なのでございます。 

誰の、何の?と申しますと新郎が実行委員長を務めまする「第14回多摩美術大学上野毛デザイン展」という「デザインの披露宴」なのであります。

え〜い、ぐだぐだ言わず要点を言え
あ、はい

●第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」
●2006年2月10日(金)〜12日(日) AM10〜PM9(最終日PM5)
●多摩美術大学上野毛キャンパス

●造形表現学部デザイン学科卒業制作展
●3年次進級制作作品展
●大学院コミュニケーション領域2年修了作品展

●特別講演会「デザインマインド2006」(黒田潔・関ユリヲ)
2月11日(土)PM3-5 上野毛キャンパス講堂

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たとえばこのようにも厳しくかつ暖かい(?)ご批判、ご批評、叱咤激励、(就職の引き)等を賜りたく……

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一同心よりお待ち申し上げております。

第14回多摩美術大学上野毛デザイン展「デザインの披露宴」サイト

2 4, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2006年02月03日

社会人入試

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私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)は、4年制の美大として全国で唯一夜間にデザインを学ぶことができる学科だ。
昼間の時間は自由に使える環境なので幅広く社会人(定員100名中40名)を受け入れている。

今日は、11月の社会人入試A日程(定員25名)に続き、B日程(定員15名)の初日、デザイン実技試験。6時間の長丁場が終了。
明日は作文と面接。

2 3, 2006 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)

2005年12月08日

卒業制作審査会最終日-プロダクトデザイン

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ぜんまい仕掛けとカタチの工夫でひとつひとつ面白い動き方をするおもちゃ。シンプルだが楽しい。

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カップを置くと置いた位置から波紋が拡がるテーブル。CCDカメラによる検知・画像処理と波紋パターンの生成、プロジェクタによる映像との合成がされている。複数のときは干渉しあい、置くものの大きさによっても変化する。

写真はないが、音声認識と辞書登録、位置検知システムを組み合わせ、しゃべったことが「吹き出し」になって表示される作品も実験として興味深い。

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え〜、このウェディングドレスと駆け回っている犬の服も(着ている本人の)作品です。


これでデザイン学科卒業制作の審査会はすべて終わり。みんなお疲れさん。
これらの作品は来年2月10〜12日に行われる「上野毛デザイン展」(上野毛キャンパス)で展示公開されます。

12 8, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

卒業制作審査会3日目-デジタルデザイン

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バスタブにつかっているうちに引き込まれるとりとめもないイリュージョンの世界、我に返るまでの1分間のモノクロームショートアニメーション。審査の教員の間からもう一度観たいと声が出、2回上映。チッチッという自分の声を使った音声も秀逸。

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立春、冬至など自然の季節に密着した暦「二十四節気」をアニメーションスクリーンセイバーにしたもの。約15日ごとに切り替わる。

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身近な人たちへの手作りプレゼントの楽しみを表現した本(奥)。イラスト原画とプレゼントサンプル。とても暖かみのあるイラストが印象的。

12 8, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年12月07日

卒業制作審査会2日目-ビジュアルデザイン

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デザイン学科の4つの専門分野別に行われている卒業制作審査会。昨日はスペース・コミュニケーション・デザイン、今日はビジュアル・コミュニケーション・デザイン。
上は季語や季節のものにちなんだちょっとした細工ものを365日の小箱にしこんだ楽しい「季節はこ暦」。

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歌舞伎の「隈取(くまどり)」。表情を強調し役柄を示す53種の隈取はすべて3Dで制作。

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日常生活のさまざまなシーンから「名前」というものの果たすルールのようなものを発見し本にする。ルールなら「トリセツ(取り扱い説明書)」でしょ、というところから「トリセツ」仕様にしてしまった。余裕あるプレゼンもみごと。

これからやる人はぜひプレゼンテーションのポイントを一読してほしい。

12 7, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年12月06日

卒業制作審査会始まる-スペースデザイン

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私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)は卒業のための最大要件は卒業制作作品となる。
5日から4日間にわたって作品のプレゼンテーション(5分)と教員との質疑(2分)が行われ審査される。
学生にとっては緊張の極致。

作品自体はともかく、5分間のなかでいかにプレゼンテーションするか、4年間学んできたはずなのにほとんど皆未熟というか稚拙なのがもどかしい。

12 6, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年11月26日

社会人入試A日程終了

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私が教えているところ(多摩美術大学造形表現学部╱世田谷区上野毛)は夜間学部なので、昼間働いている社会人をかなりな割合で受け入れている。
デザイン学科では定員100名のうち40名を社会人枠とし、11月と2月の2回「社会人入試」を行う。

先日「社会人入試」の第1回目(A日程)が終わり、27名が合格した。
学歴も職業も年齢も実に多彩だ。他大学や大学院まで修了している人もいれば、普通の会社員から商売をやっている人、看護師や作業療法士もいるし、中国や韓国の人もいる。年齢も22歳から41歳までと幅広い。

社会経験を経るなかで問題意識や目的意識と学習意欲を高めたこれらの人たちが「一般入試」(3月)で入ってくる高校を出たての18、19歳たちと混ざり合い、刺激しあうことでこれまで他大学にはないとてもいい効果を上げている。

11 26, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年10月16日

多摩美術大学ホームカミングデイ

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昨日は私の勤める大学(多摩美術大学)の「創立70年記念ホームカミングデイ」。
八王子キャンパスに多数の卒業生を呼んで、式典、講演、トーク&ライブ、パーティー、作品展示などさまざまな催しが行われた。

多摩美の前身である多摩帝国美術学校が世田谷区上野毛に創設されたのが70年前の1935(昭和10)年。44年には校舎を海軍に接収され休校となり、空襲で校舎の大半を焼失。戦後復旧がはかられ、多摩美術大学となったのは53年のことだ。
60年から現八王子キャンパス地の購入が始まり、美術学部が八王子に移転を完了したのは1974年。だからそれ以前の卒業生たちはみな上野毛(一部溝の口)で学んだ。

「おかえりなさい」と大々的にうたっているが、美術学部二部(現・造形表現学部ー上野毛キャンパス)の卒業生を含めてこの広大で立派なキャンパスは「はじめまして」の人も多かったかもしれない。

たくさんの人でにぎわってトーク&ライブをした竹中直人(グラフィックデザイン)や折悪しく降り始めた雨の中、中庭特設ステージを囲んでこんなに人が来ていたのかと驚くほど熱狂的に盛り上がってミニライブをやったユーミン(日本画)は八王子になってからの卒業(ここに来るのは30年ぶりと言っていた)。

私は中島みゆき派なので(暗い歌とひょうきんな語りのギャップが絶妙で面白かったラジオ番組も含めて)ずっと聴いてきていたが、ユーミンにはまったく関心がなかった。が、まあラストに歌った「卒業写真」やアンコールの「魔女の宅急便」のエンディングソング「やさしさに包まれたなら」はライブならでは。

※写真は上野毛デザイン学科卒業生たちによる作品紹介と対談

10 16, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年08月25日

山中湖卒業制作合宿

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私のところはデザイン学科なので、普通の大学のように卒業研究論文を書くのではなく、デザイン作品を制作する。11月末の提出、12月はじめの審査会まで3ヶ月余り。担当するデジタルコミュニケーションデザインの4年生のクラスは毎年夏末に一泊合宿して進行状況をチェック検討している。
今年も山中湖の大学のセミナーハウスへ。
台風接近で山中湖もどんより。

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湖畔の「マ・メゾン」で昼食。
これで3回目だが、このあたりの食事どころとしてはとてもいいレストラン。富士桜高原ビールと、ここの祖父の味という「ご隠居カレー」。大粒の黒胡椒が効いて旨い。

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セミナーハウスの「リッキー」が例年通り歓迎の拝み(?)ポーズ。

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みっちり4時間、各人のプレゼンと質疑検討。

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学生18名、教員3名、副手1名、総勢22名の大宴会。
最後になった私が寝たのが3時半。

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セミナーハウスを囲むハリモミ(針樅)純林は天然記念物。今朝は雨にかすむ。

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今朝11時ころの東名高速。車はどれも散水車状態。
ワイパーは最速にしてあるが視界がきかない。あちこち50km規制だが2時間ほどで上野毛に無事帰着。
お疲れさま。

8 25, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年08月20日

多摩美進学相談会とデザイン学科情報誌

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20-21日と、多摩美上野毛キャンパスで進学相談会が開かれています(AM10-PM4╱開催時間中の出入りは自由)。美術学部(八王子)と造形表現学部(上野毛)のすべての学科・専攻が対象です。
合格者の入試作品が見られ、入試や案内など各種の資料が入手でき、また専任教員が個別の相談に応じます。受験を考えている方はぜひ足を運ばれるといいでしょう。

また、造形表現学部デザイン学科の情報誌「KAMINOGE COMMUNICATION DESIGN 2005」(B5版24ページ・無料)も発行されました。専任教員による最新の紹介や卒業生の活躍、受験生へのアドバイスなど上野毛デザイン学科の特長と魅力が見て取れます(郵送をご希望の場合は私宛にメールしていただければ手配します)。

上野毛キャンパスへのアクセス

8 20, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年07月19日

上野毛オープンキャンパス初日

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上野毛オープンキャンパス初日。公開トークショー「美大って何?」。デザイン学科の佐藤直樹先生を司会に、卒業生の千原航さん、しまおまほさんなどが美大受験、大学生活などを語り合う。

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それぞれの授業が最終日なので学生が制作した作品のプレゼンテーション、講評。

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ん?明日がプレゼンの教室もなぜか公開中。おそるおそる覗いてすぐ首を引っ込める人がいる。

19日、20日はPM5:30〜9:10の間公開。

7 19, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年07月18日

今日から3日間上野毛オープンキャンパス

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私のところ(多摩美術大学造形表現学部ー世田谷区上野毛)では今日から3日間「オープン・キャンパス」として授業などを一般に公開し、また進学相談も行います(18日ーPM2:00〜9:10、19日・20日ーPM5:30〜9:10 ※時間中の出入りは自由)。

デザイン学科では各日とも前期後半のさまざまな授業の最終日にあたり、学生がそれぞれの制作作品を発表・プレゼンテーションし講評が行われる様子を見ることができます。

進学相談は教員が個別に応対するため、それぞれの要望や事情に応じた相談ができます。

本日4時から6時までは、卒業生で活躍中のデザイナー、イラストレーターなどによるトークショー「美大って何?」も開催。

オープンキャンパス案内

7 18, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年06月12日

学外補講

5月で終わった1年「画像」授業の自由が丘での学外補講(もちろん要するに飲み会)。 思いがけず授業のお礼と結婚祝いで花束をもらって驚き嬉しい。

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6 12, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(1)

2005年06月01日

明日なるだろうこれからの自分に自信を持って

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以下は4月からやっていた新入生クラスの授業のまとめと学生へのアドバイス。参考まで。
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●この授業で伝えたかったこと

この授業で私が皆さんに伝えたかった一番重要なことは、あなた方にとって入学後初めての授業であることを勘案し、「デザインする」ということはどういうことなのか、ということの基礎を少しでも理解してもらい、今後4年間学んでいく上で何が重要なポイントなのかの指針として生かしていってほしいということでした。

ですからPhotoshopのテクニックをがんがん教わりたい、というような要望には直接には応えられなかったでしょう。
Photoshopのテクニックなどは、マニュアル本が山ほどあり、それを見ながらやれば誰だってできるようになります。
それだけの目的なら、あえて言えば、多摩美ではなく、専門学校かパソコン教室に行けばいいのです(たぶんテクニックはずっとうまく教えてくれます)。

私はそういうことにさして興味も無いし、割くべき時間も無いのです。
かくかくしかじかの目的と必然性と表現のために、こういうデザインをしたい、そのためにPhotoshopではなにができるか、というアプローチなら分かります。
そうではなく、漠然とPhotoshopを使いこなせるようになればデザインの力が上達するなどと考えるのはまったくの勘違いです。
したがって基礎的な使い方以上のことはあえてやりませんでした。
多摩美術大学造形表現学部デザイン学科の授業としてもっと教えたいことがあったからです。

授業のなかでは言い尽くせなかったことを含め、少し長くなりますがまとめておきます(できればプリントして読んでください)。

●「デザインする」ということ

「デザイン」は単なる造形作業でもなければ、素材や色の見てくれをきれいに装うということでもありません。
デザインには「目的」があるのです。
なにかの解決であることも、提案であることも、イメージやイマジネーションの喚起であることもあるでしょう。
いずれにしても、人々の共感を得、幸せや、豊かさや、有意義さや、新しい発見や見方を提供し実現するものなのです。

したがって、デザインは「思いつき」や「感性のおもむくまま」に作られ、できるものではありません。
(「ひらめき」や「直感」はちょっと別の問題で、主として、豊かな経験やデザインアイディアの「引き出し」をたくさん持っている人にとっての「デキゴト」です)

デザインするということは、テーマをできるかぎり調べ観察し、ものごとの本質をつかみ、対象とする人々に的確にコミュニケートするためには何に着目して表現するかを考え、「発見」し、どのようなビジュアルと言葉でアピールするかを構想していくという、なによりも「考察」(調査を含む)や「プラニング」を前提として必要とする営為なのです。

「デザイン」ってこんなに考えなくちゃいけないものなのか、と思ったかもしれません。そう、「デザイン」はまずもって「考える」ことが必要とされるのです。
「テーマ設定」—「コンセプトメイキング」—「デザインコンセプト」—「デザインアイディア」—「ビジュアルアイディア・キャッチコピー」というステップ・プロセスを意識的に踏んでもらって、プラニング・コンセプトワークにかなりの時間配分をおいたのはこのことを理解してもらうためでした。

●テーマが「好きな"コト"」であった意味

今回のテーマは「自分の好きでたまらないコト」「とても関心を持っているコト」「やっていると充実するコト」を、そのことの楽しさ、おもしろさ、充実感、それについての自分の想い、情熱を、他の人々に伝え、共感を得る、ということでした。

商品を売るための広告デザインなどでは、どうしても既存の商業的な表現にとらわれ、デザインの基本を学んでもらう上で幅が狭まってしまうこと、社会的なテーマでは経験の少ない新入生には荷が重いこと、大学に入ってあらためて「自分」を再発見してもらいたいこと、などの理由からこうしています。

ただ、ここで注意してほしいのは、課題は、好きな「モノ」を表現するということではなく、「コト」のデザイン表現であり、その感動や想いや情熱を伝えるということでした。
「コト」というのは、静的・固定的な物(モノ・ブツ)自体ではなく、動的なダイナミックな「関係」であり「シチュエイション」であり「プロセス」であり「ストーリー」です。

モノ自体というものはありません。また「本質」というのはたまねぎの皮をむいていくと最後にある芯のようなものではありません。
モノも本質も「関係」なのです。
このことは、今後、モノ(プロダクト)のデザインや空間のデザインをやる場合にもきわめて重要なポイントです。

●客観的に見る力

何度も繰り返し言ったように、デザインの一番の大敵は「ひとりよがり」「自己満足」です。
対象とする人に、目的に沿って、伝えたいことが伝わって、はじめてデザインです。
「自分としてはこういうつもり」「自分が好きだから」=伝わるはず、というオプティミズムをもっとも警戒する必要があります。
これを避けるには、自分のアイディアや作品を、対象とする受け手の人に見てもらい評価してもらうことをなにより勧めます。
子供が対象だったら子供たちに、若い独身女性が対象だったらそういう人に。
ちゃんと意図が伝わり、共感してもらえるか、常に「検証」しながら制作すること。
自分の主観的な意図と表現を、できる限り客観視することがデザインの重要な側面なのです。

●歴史に学ぶ

ポスターの歴史の本を少し見せました。偉大な先駆者たちのオリジナリティに大いに学んでほしい。
そしてまねてみる(模倣する)トレーニングもしてみてください。
ただし、単にビジュアル的な「表現技法」を模倣するということではありません(それはそれで意味がありますが)。
先人たちは、ある与えられた社会状況や文化のなかで、対象とする人々と目的とに沿って、その表現を最適としたのです。
そのデザイン表現のアイディアプロセスをこそ学び模倣してみてほしいのです。
時代も人々もイメージやことばの持つ意味も変化している「今」においてはなにが適切か、ということを常に考えながら模倣する訓練をしてほしい。

もうひとつ別の意味で歴史に学んでほしいことを述べておきます。
第二次大戦中、日本(大日本帝国)は主として「大東亜共栄圏」向けに十数の言語版で「FRONT」(フロント=前線・戦線)という大判グラフィックの宣伝雑誌を発行していました。
日本のグラフィックデザインや写真表現の錚々たる先達たちが参画しています。
大日本帝国陸海軍の威容を示すための「目を撃つ」ような写真表現とデザイン処理がなされました。
ロシアアヴァンギャルドに触発された、クローズアップの多用、誇張した遠近法、意味を誘導するレイアウト等は今見てもある種「あざやか」です(大きな図書館では復刻版をおいてあるのでぜひ一覧することを勧めます)。
数台の戦車や航空機をモンタージュ(もちろんアナログで)して、大戦車団、大航空機群に見せたり、はるかな落下傘兵群と近景の突撃兵を合成したりすることが、彼らの高度な写真修整・デザイン技術でなされました。
今では、Photoshopでこのような作業は簡単にできるでしょう。

私の切なる希望であり願いです。
あなた方がデザイン学科で学び身につけるデザインの力と技術を、戦争プロパガンダのためにだけは断じて使わないでほしい。

●ことばとタイポグラフィの重要性

「画像」というタイトルの授業でしたが、作品を創るなかで、いかにことばと文字の表現(タイポグラフィ)が重要か、に気付いてくれたと思います。
これは、造形やデッサンを中心にしたこれまでの勉強ではあまり意識しなかったでしょう。
しかしグラフィックデザインのほとんどは、ことばと文字表現を含んでいます。
講評時に言ったように、皆さんの今回の作品も、ことばとタイポグラフィを改善すればずっと良くなるものばかりです。

コピーとの関連で言えば、ことばについてのセンスを磨いてください。ボキャブラリーも増やしてください。
けれどこれは表面的なことではだめで、結局は思考・思想がどこまで深く届いているかに関わります。

一流のデザイナーは、自分の作品をきちんとことばで説明・プレゼンテーションでき、また他の人の作品をことばで批評することができます。
それは「好き」とか「嫌い」とかいうレベルではありません。
なぜそういうことができるかというと、ビジュアル的・イメージ的にだけではなく、ことば(多くの場合日本語)で考え抜いているからです。

タイポグラフィについては今回少ししか言及できませんでしたが、今後徹底的・自覚的に勉強してください。
グラフィック・エディトリアル・書籍装丁はもとより、他の分野のデザインでも死活的な役割と意味を持っています。

●類推力・応用力をつける

ひとつのことを学んだら、多面的に類推し、応用できるようにすることがなにより重要です。
コンピュータ自体やMacあるいはPhotoshopの初心者も、基本的な仕組みを理解した上で、いろいろ試してみて慣れてくれば、今回やったことが、他のソフトウェアを使っても応用がきくことがわかるでしょう。
類推力・応用力で世界は級数的に拡がるのです。

●自主的な、能動的な、開かれた姿勢を

大学では、言われたからやる、という受け身のスタンスではなにより自分にとって損です。
貪欲に学び、創ってください。まわりの学生と切磋琢磨してください。
上野毛デザイン学科の大きな特長として社会人学生がたくさんいます。
高校と予備校しか知らない学生と、「社会」を少しでも経験し、目的意識・問題意識とを持った学生との交流は、他の大学には無い「るつぼ」としての意義とエネルギーを持つでしょう。

そして教員に「くらいついて」ください。
上野毛デザイン学科の教員は、専任であれ非常勤であれ、どんなに忙しい人でも、必ず応えてくれるでしょう。

また、今回の課題制作は基本的に個人作業でしたが、世の中の実際の仕事は、たくさんの人々との協同作業が普通です。
協同作業のためには、自分の作業の位置と範囲とタイミングをきちんと認識し、他の人とのコミュニケーションを円滑にできなくてはなりません。
閉じこもるのではなく、常に開かれた姿勢が求められます。

●「創る」立場で、いろいろなものを見よう

身の回りにはたくさんのデザインがあふれています。
これらをただ漫然と見るのではなく、いいものはどこがいいのか、悪いものはどこが悪いのか、自分だったらどうするか、ということを常に考え感じる接し方をしてください。
特に、表面的なビジュアル面だけではなく、目的に対してどうデザイン表現しているか、それが対象とする人々に伝わり機能し解決になるだろうか、ということに注目して見てください。
こうした意識的な観察・考察の積み重ねがデザインの力を着実にアップさせます。

●スケジューリング・自己管理できる力

世の中の仕事は、締切り(Dead End)の連鎖で成り立っています。
デザインはスケジュールとの勝負でもあります。
Photoshopに初めての人は、何がどこまでどのくらいでできるのかの判断がつかず、なかなか見通しが立たなかったかと思います。
しかしたとえそういう状況でも自分でスケジュールを立て、常に修正しながら、制作することが大事です。
そうした習慣の積み重ねがスケジューリング力・自己管理能力を高めるのです。

●プレゼンテーションのポイント(補)

デザイナー、クリエイターにとってプレゼンテーション能力がいかに重要か、おそらく皆さんは初めて経験し、理解しただろうと思います。
プレゼンテーションのポイントについてはこちらを再度読んでほしいが、ちょっと補足しておきます。
楽しいことは楽しくプレゼンできるようになってください。自分が好きでたまらない、という気持ちが伝わるように。
適度なユーモアが含められるようになればもっといい(ダジャレで笑いを取るというような意味ではありません)。
上質のユーモアは、自分と作品を客観視できる力と余裕から生まれます。

●自己評価できる力

これはすでに述べた客観視できる力とも言えます。
今回の作品はいろいろな人に評価してもらった後、しばらく「寝かせて」ください(つまり見ないでください)。
そして、3ヶ月後、半年後、1年後にあらためて眺めて見てください。
上記のような努力を続けていれば、必ず創ったときとは違った目で評価することができるでしょう。

●自己満足も大敵

今回、いいね、きれいだね、うまいね、等言われた人ほど気をつけてください。

私の好きな詩人・荒川洋治の詩の一節を贈ります。

「じょうずだった人が、へたになり、
でもそのあとに、といっても、ずいぶんあとよ……」
「ええ、ええ」
「そのへたになった人が、
また、じょうずに、なるのよ!」

●デザインする喜び

再度記しておきます。
デザインは考えたりスケッチしたりいろいろレイアウトしてみたり、とにかく試行錯誤の連続のプロセスです。
なんでこんなに考えたり悩んだりしなくてはならないんだろう、と思うかもしれません。
けれど、この過程でどれだけ努力するか、このプロセスをどれだけ自覚的に生きるか、がイマジネーションの力やクリエイティビティ、オリジナリティを鍛え拡げ豊かにするのです。

上野毛デザイン学科の4年間のなかで、与えられた課題をただこなす、というのではなく、デザインする喜びを、そして創ったことの達成感だけでなく、なによりそれが人々に伝わり共感してもらえるうれしさと充実感を少しでも味わってほしいと願っています。

●「明日の自分」に自信を持って

今はまだ経験も少なく、技術も未熟で自分に自信を持てないかもしれない、不出来さに落ち込むかもしれない。
しかし、明日なるだろうこれからの自分に自信を持ってやっていってほしい。

健康と健闘を祈ります。

6 1, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年05月28日

『現代デザイン事典 2005年版』(平凡社)の「通読」

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この間教えていた新入生に『現代デザイン事典 2005年版』(平凡社╱3,200円税別)の「通読」を勧めている。

私が若い頃には、あるテーマを研究しようというなら関連文献を本棚一段分くらいはまず読むこと、などと言われてその通りにしたものだが、今の美大生にそんなことを言っても「ありえねえ」「圏外」と反応されるのがオチだ。
で、最低限上記くらい。

興味があってもなくても、好きでも嫌いでも、理解できてもできなくても、とにかく最初から最後まで目を通す。
すべてを理解することも、知識として覚え込む必要もない。
デザインということにはこんな世界と歴史と考え方と作品があったのか、そして、現代のデザインはこんな問題に突き当たっているのか、ということが「なんとなく」わかれば視野と裾野を拡げるべき現時点ではいいのだ。

この事典は1986年から毎年刊行されているからすでに20年になる。
「デザイン」のジャンル分け、項目立てなどを含め、どのように編集されたかの軌跡を分析すると、おそらく現代デザインの様相と問題点が浮かび上がるだろう。
どなたかやっていただけないか。

5 28, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(1)

2005年05月27日

1年「画像」授業、最終日

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4月11日から月・火・木と18回やってきた1年生の授業「画像」が26日に一応終了した。
最終日は、自分が作った課題作品(印刷作品とモニター用作品)をひとり2分間でプレゼンテーションし、私が講評を加える。40名いるので6時ちょっと過ぎから始めて10時近くまでかかる。

25日の記事「1年生の授業クロージングへ」で、学生たちに苦言を呈したが、コメントで小笠原さんが心配されたように「見限ったり」しているわけではむろんなく、入学したてのときこそ、デザイン以前の大学での学習のしかたやコミュニケーションマナーについては要求水準を厳しく設定し、姿勢・態度として身につけてほしいということなのだ。

デザインの力などはこれからいくらでも伸ばせられる。この最初のセッションで完成度の高い作品を求めたりはしていない。デザインするということはどういうことなのか、そのためには何をどういうふうに自覚的に身につけていかなければならないか、ということさえ理解し学んでくれればいい。

学生たちの制作経過と作品はすべて「画像」授業ブログの学生サイトリストから見ることができます。
どうぞご覧になってコメントを付けてやってください。励みになると思います。

5 27, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年05月25日

1年生の最初の授業クロージングへ

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4月の新学期からやっている1年「画像」の授業が、26日でクロージング。
今晩はサーバーへの課題データアップ締め切り。なのにサーバーは2度もダウンし、学生たちは指示通りになかなかやらず正直かなり苛つく。

学生に理解力や記憶力や制作力が無いとは思わない。大事なことを理解したり覚えて実践しようという熱意や集中力が足りないのだ。メモやノートする習慣も薄い。
だいたい人の話をあまり聴いていない。話したそばから今話したことそのものを質問される。これは重要だよと言ったことを全然学習しておらず翌日は覚えていない。

4月12日に書いたように、今回の授業も授業ブログを立て、40名の各学生にブログを持たせて、すべてのステップをトラックバックを付けさせアップさせながら行った。
課題の条件、チェック項目、アップの仕方等も必要なことは口頭で言うだけでなくブログで詳細に指示した。だからそれを順を追ってやりチェックすれば、デザイン内容の良し悪しは別にして必ずできるはずなのにその通りになっておらず、6回も再アップする者がいる。サイズも解像度もカラーモードも違ったまま帰ってしまうものさえいる。

デザイン作業は決められた条件のなかで進められる。特に今はコンピュータを使い、デザイナーの守備範囲は広く、昔のように他の工程のベテランが補ってくれるわけではないのだから、少しでもサイズや解像度やカラーモードやファイル形式の設定などが異なれば、もし実際の仕事だったら多大な時間と費用のロスになるし、他工程に迷惑がかかる。決められた期日に納品ができなければ次は仕事はこない。
だからずぼらで細部に注意力が払えないものにデザインの仕事はできないのだ。

もうひとつ問題なのはコミュニケーションの基本的なマナーと能力の欠如。
人が説明しているときに別の質問をしようとするもの(話し聴いてんの?)、誰かと話しているのに割り込んでくるもの(友だちどうしで雑談してるわけじゃないんだよ)、自分から私のところに来るのが当然だろうに遠くの席から横着に呼ぶもの、自分がやりたいことや何が問題なのかを的確なことばで説明できないもの(今の時点では用語・タームをあまり知らないせいもあるにはあるが、基本的には伝えたいという熱意の問題)…。

デザインするということがどういうことか、そのために必要な考え方、知識、技法やコンピュータ・リテラシーなどはこれからいくらでも学べる。しかしそれ以前のこれらのことをまず入学して初めの授業で姿勢・態度としてきちんと学んで欲しいと願う。

5 25, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(2) | トラックバック(0)

2005年04月29日

学外授業

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28日の4限目は二子玉川に場所を移して学外授業(多摩美デザイン学科1年「画像」)(まあ要するに親睦飲み会。クラスの40名中37名出席)。
店長「お見受けするところお若い方が多いようですが、未成年の方にはお酒はお出しできませんので…」「はいはい、飲ませません、一気飲みもさせません」

が、ご覧の通り後半はもうキャバクラ状態。

4 29, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年04月20日

ホウ・レン・ソウ

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私のところのデザイン学科には助手と副手が10名おり、さまざまな仕事をこなしている。
私は教務主任という役まわりをしているので、彼らへの指導も職務のひとつ。
皆を集めて新年度初めてのミーティングをし、新しい人も入ったので、あらためて基本的なことを述べた。他の仕事の上でも多少の参考になるかもしれないのでちょっと記しておきます。

助手、副手の仕事というのは秘書の仕事にかなり似ている。ただ対象が会長とか社長とかの個人でなく、50名近い専任・非常勤の教員、480名の学生たちの秘書的な役割なのだ。以下箇条書き。

●人とのコミュニケーション能力
教員、学生に加え、事務だの総務など大学当局の人とのやりとり、外部やときには父兄とのやりとりなどを日常的にこなさねばならないから、きちんとしたコミュニケーション能力が要求される。

●情報の収集—処理—伝達能力
授業・設備を運営していく上で必要な情報をすみやかに必要なところから収集し、判断・整理・加工処理して、適切なタイミングと内容で適切な人に正確に伝達しなければならない。
処理のためにはいろいろな事務処理ソフトも使いこなさねばならないし、文書作成能力も必要だ。
メールでのやりとりも多いから的確なメール作法を身につけ、たくさんあるメーリングリストの選択などもちゃんと判断しなくてはならない。

●勤務規律を含めた自己管理能力
あまり説明の必要がないだろう。

●判断すべきことの範囲の判断
これは一般の会社で職務権限あるいは範囲(アメリカなどでは厳正)というようなことに関わる。
助手、副手としてある案件をどこまで自分の判断で処理・実行すべきか、教務主任や関係する教員等(会社で言えば上司)に報告し、指示を仰ぐべきなのかを判断できる能力。
これが実はけっこう難しい。
本来報告して判断を仰ぐべきところを勝手に処理して後で問題になったり、自分で決める必要もないことを抱え込んで、悩まなくともいいことに悩んだりすることにもなる。ある程度経験が必要。

●提起・提案能力
しかし、指示されたことをやるだけでも勤まらない。改善点や新しい提案を考える積極性と意識が必要。

これらを通した基本が昔から言われている「ホウ・レン・ソウ」。
つまり報告・連絡・相談を常に行うこと。

仕事というのは自分の中だけでするものではなく、人と人との関係の中でやるものだ。

4 20, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年03月27日

卒業おめでとう!

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私のところ(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)の卒業式。
上野毛のデザイン学科としては13期生にあたる。1期生から見送ってきたから、もう13回目、のべ千数百名を送り出してきた。
いつもなにか甘酸っぱい想い。
ふだん薄汚れたジーンズにTシャツの学生たちが目一杯おめかし。きみ誰ぁれ?
謝恩会はサンシャイン水族館。
幸多かれ。健康と健闘を祈ります。

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3 27, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年03月13日

入試終了

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まだ合否判定会議は残っているが、一般入試の学科試験、実技・面接試験、採点の3日間が終わる(配点は国語・英語各100点、実技200点、面接100点)。
今年から一般入試にも面接を取り入れた。上野毛デザイン学科を志望した動機や、ここでデザインを学んだ上で将来どんなことをしたいのか、ということを話させ、質問する。顔や態度が見られ、基本的なコミュニケーション能力があるかどうか分かってとても良い。

受験生もたいへんだが、私も1日目の朝から発熱し、結局3日間とも38度7分状態で苦しかった。昨日は面接の進行をやっていたのだが、だんだん声が出なくなり、ゴッドファーザーのようになる。受験生をおびえさせたかもしれない。

3 13, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年02月07日

プレゼンテーションのポイント

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※写真は卒業制作の審査会プレゼンテーション

連日入試(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)だった。昨日は3年次への編入学試験。書類審査と自分のデザイン作品5点とともに5分間のプレゼンテーション、5分間の質疑応答がなされる。
受験者のほとんどが「プレゼンテーション」ということを理解していないようだった。そういう言葉を聞いたことも無い人も多かっただろう。「どうしたらいいですか?」と聞く人さえいた。

世の中では、デザインに限らず、無数のプレゼンテーションが(プレゼンテーションという言葉で意識されているかどうかに関係なく)様々な場で日々行われている。
プロジェクトチーム内で、上司に対して、クライアントに対して、オーディションで、消費者向けの発表会で、就職試験で、また今述べているような入試で etc.
「プレゼンテーション」という言葉がアメリカから日本に入ってきたのは多分1980年前後で、広告・マーケティング業界で使われ始めたのだろう。
今ではAmazonで「プレゼンテーション」という語を含むタイトルの書籍を検索すると264冊、略された「プレゼン」でも100冊出てくる。

プレゼンテーションは、自分の企画・プランや作品を他の人に向けて「発表」し「説得」する行為だ。
「発表」だけなら簡単だ。作りました、見てください、で済む。 「説得」は、納得してもらう、共感してもらう、ということを含む営為である。
したがって、単に「見れば分かる」ということではすまない(もちろん稀には見ただけで喝采を浴びるようなものも無いわけではないがそれは例外)。

私の属するデザイン学科では、プレゼンテーション能力をとても重視している。1年生の初めから卒業制作の発表まで、4年間を通じてそのトレーニングをする。
なぜそうするかというと、デザイナー・クリエイターは、求められていることを単に一方的に表現・制作すればいいのではなく、それを求めている人とのコミュニケーションの上で作らねばならないからだ。そのための訓練。

以下、順不同でプレゼンテーションのポイントを記す。

・プレゼンテーションは「共感」を勝ち取る勝負だ。単なる「説明」ではないし、作業経過報告ではむろんない。見せればいいというものではない。そしてプレゼンする「人」そのものもプレゼンテーションされる。
・リハーサルを必ずすること。許されている時間内でもっとも効果的にプレゼンしなくてはならない。原稿を準備し、時間を計りながら実際に話してみてみてチェックする。
・原稿を見ながら読んでもかまわない。人前で原稿無しに話すことが不得手な人もいる。ただし、棒読みではなく感情を込めてメリハリをつけ、聴き手の反応を確かめながら話す。
・落ちついて、しっかりと、はっきりとしゃべる。聞き取りにくい小さな声や、早口は不可。
・堂々と自信を持って話す。おどおどした、自信無さげなプレゼンはなにより聞き手の関心をそぎ、心を萎えさる。
・言い訳は言ってはならない。本当はこうしたかったんですが〜、こういうつもりだったんですが〜、は駄目。
・自分の作品の良さを最大限主張する。必ずあるはずの「良さ」から道は開ける。
・けれど、ひとりよがりは最悪。一番気を遣って避けねばならない。伝わって共感されてはじめて意味をなすのだ。
・話す(見せる)順序によって、伝わり方は違うことを考えて臨機応変に構成する(やや高度)。
・聞き手の反応を見て、話し方(見せ方)を変える(高度)。
・失敗に学ぶ。初めからうまくいくはずはない。うまくいかなかったときは、これらのポイントに照らして反省し、次に生かそう。
・いいプレゼンに学ぶ。いいプレゼンにいっぱい接すること。自分がプレゼンするという自覚的な姿勢・立場で聴けば、たくさん学ぶことがある。
・楽しいことは楽しくプレゼンする。自分が好きでたまらない、という「気持ち」が伝わるように。
・適度なユーモアが含められるようになればもっといい(ダジャレで笑いを取るというような意味ではない)。上質のユーモアは、自分と作品と場の状況を客観視できる力と余裕から生まれる。

2 7, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(1)

2005年02月06日

面接試験の受け方

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きょうは私の所属する大学(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科)の社会人面接入試があった。
私もいわゆる面接する側だ。

就職でも大学入試でも、面接試験は一方が選別するため、他方が売り込むため、と言ってしまえば身も蓋もないが、言い方を変えれば「いい出会い」「いいマッチング」が現出するかどうか、ということでもある。お互いが今後充実し、より豊かな方向に向かえるかどうかなのだ。

私のところのデザイン学科は「コミュニケーションとしてのデザイン」「デザインを通じてのコミュニケーション」を基本コンセプトとしている。
だからモノを作っていればいいというわけではない。コミュニケーションについての基本的な能力を持っているかどうかも重要な判定要素になる。

面接試験は限られた時間のなかで、コミュニケーションがはかられなければならない。友達どうしのとりとめないおしゃべりではむろんないのだ。

で、これこれについて述べてくださいという要望、あるいは質問に対する受け答え、これが適切にできない人が多い。

要諦を記す。

Aですか?と聞かれたら、はいAです。あるいは、いいえBです、と「まず」答える。
それは何ですか?と聞かれたら、(それは)○○です、と「まず」答える。
「なぜならば」とか「そういうふうに至った訳は」だとか「もともと私は○○などで」などの背景や周辺の説明は最小限付け加えれば良く、それ以上はその後聞かれたら言えばいい。

これこれについて述べてください、と言われたら、許容されている時間を判断し、重要な要点から述べる。これも長々と起承転結や時系列をたどってはならない。
まず「結」をいう。そしてそれについての一番大事な理由・背景・周辺を言う。その上で時間が許せば二次的なことを述べる。

これは実は「面接のテクニック」以前の「討論」「議論」、あるいは業務上の応答の基本的なセオリーにすぎない。
これができない人が多いということは、基礎的な教育のなかで(あるいは社会の中でさえも)こういう討論・議論(単なるテクニカルな「ディベート」などではない)の仕方のトレーニングが十分にされていないことを示している。

求められていることに簡潔に答える、述べるべきことを重要度に従って時間とのかねあいで述べる。これが基本。

もちろん適度なユーモアが混じえられればいうことはない。しかしユーモアというのはどれだけ自分自身と場の状況を客観視できているかという余裕にかかわることだからそれほど簡単ではない。

これから入試や就職で面接試験を受ける際には最低限これらのことを前提に考えておいてほしい。

2 6, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(0) | トラックバック(0)

2005年01月18日

学生たちへの願い

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『戦争のグラフィズム 回想の「FRONT」』(多川精一╱平凡社)より

私のところの今年卒業する学生たちがつくっている卒業制作図録にコメントを求められた。300字だからほんの30字で10行ほどだ。何を書こうかと思ったがやはり「戦争」に触れざるをえなかった。彼ら彼女らがどれだけ意識していたかに関わらず、世界史的に見れば入学したのは9.11の年であり、アフガニスタン、イラク侵略、自衛隊派兵、占領と続く時代に学生時代を過ごしたのだ。そして学生たちを送り出すべき社会と時代の状況は確実に悪くなった。

第二次大戦中、『FRONT』(「前線」「戦線」を意味する)という名の大判グラフ雑誌が、東方社という国策会社で十数カ国語(英独仏露中はもちろんビルマ語、安南語、蒙古語、インドバーリ語などにまでいたる)で創られ、アジア各地に送られていた。今で言うグラフィック・デザイン、エディトリアル・デザイン、写真、整版印刷の錚々たる先達たちが制作に参画した。
大日本帝国陸海軍の威容を示すための「目を撃つ」ような写真表現とデザイン処理がなされた。ロシアアヴァンギャルドに触発された、クローズアップの多用、誇張した遠近法、意味を誘導するレイアウト等は今見てもある種「あざやか」だ(大きな図書館では復刻版をおいてあるのでぜひ一覧することを勧めます)。
数台の戦車や航空機をモンタージュ(もちろんアナログで)して、大戦車団、大航空機群に見せたり、はるかな落下傘兵群と近景の突撃兵を合成したりすることが、彼らの高度なデザイン技術でなされた。
私も教えているPhotoshopを使えば今ではこのような作業は容易にできるだろう。

この大学で学び身につけたクリエイティビティ、デザインの力と技術を、戦争プロパガンダのためにだけは断じて使わないでほしい、という意味のことを短く書いてはなむけとした。

1 18, 2005 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)

2004年06月25日

教師冥利

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※写真はクリックすると拡大表示されます

新入生相手の第1セッション(4月から5月末にかけて・40名)の授業が終わってから(次のセッションに入って皆バラバラになったにもかかわらず)、打ち上げの飲み会をやり、帰り際に「みんなからのメッセージです。後で読んでください」と、カードを綴じたものを渡された。
家に帰ってから一枚一枚読んだ。

この授業を受けて学んだこと、感じたことが、私あてのメッセージとして、ひとり1枚ずつに、おもいおもい記されている。凝ったイラスト付きのものもたくさんある。
「自主性を誉めてもらったことが一番嬉しかった」「まとめ(BBSに書いたこと)にとても感動しプリントしていつも持ち歩いている」「初めてデザインしてるなーて気持ちになれた」「デザインするということがどういうことか分かってきた」「コンセプト作りの大切さを感じた」「よろず相談役兼後見人として私たちを見守ってください」等々40名分。

私は感動した。
小泉などに「感動した!」という「大切なことばの力」を奪われてたまるか。

私は自分で自分を追い込むような仕事のスタイルをとることが多い。従って苦しいことが多い。
そういうときよく手元に置いてあるこのカードをめくり返す。

ひとりひとりの顔を想い起こしながら読み、少なくともこれらのひとりひとりに、積極的な意味でのなにがしかの影響を与えることができたということの確証を心の支えにしている。

6 25, 2004 11.教育と学びのデザイン | | コメント(1) | トラックバック(0)